溶けてもそれは雪
溶けて、包んで
抱きしめて、
白い世界へ足を踏み出す。
新しい感触がする。
いつまでもいつまでも
降ってくる。
目を閉じて
ずっと欲しかったともう一度
いろんな色の世界へページをめくり
歩き方を少しずつ馴染ませてきた。
実感はなかったけれどそうするのがいいに決まってる。歩いた。歩いた。自分のことを可哀想で恥ずかしい、みっともないかもしれないと感じても歩いた。
歩いた。不安と手を繋いで。
歩いた。硬い地面が溶けたら水だと想像しながら。
何度も迷って堂々巡りで
こんなはずじゃないと
歩いたよ。
やっときれいとつぶやける。
あの子とわたしはやっぱり同じ心なんだね。
包んで溶かして
この世界まるごと
雪降りの中
寒くて温かい私
真ん中を流れていく。
もうすぐ白い世界がすきになる。
ありがとうございました。また遊びに来てくださいね。
今年は朝降った雪が夜中の雨で全部溶けてしまう。それを繰り返しています。考えた訳では無いけど詩に影響してそうです。