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異世界女性の敵ランキング上位と言えばアレ

 彼らはとりあえず普通に採取できたらしい。うんうん、これで仕事は終わりだね!ビュッと帰っていい?駄目?でももう私のHPは……


「ありがとうございました!まさかこんなに早く終わるなんて……!」


 そう言って……なんか赤い人が話しかけてくる。さらに私のHPが削られるのを感じながらも、それを表に出さないようにしつつ手をひらひらさせて「問題ない」と態度に示した。


 ……しかし今になって考えてみると、彼らは皆私より年上だ。赤い鎧の人は20前後だろうし、青い髪の人もたぶん16は越えてる。禿頭ぅ……の人に関しては見た目だけで言えば40とか。そんな人達相手に紙袋にジェスチャーだけってもの凄く失礼じゃない?……でもコミュ障にはちょっとなぁ……


 私はもうここまで来たんだし気にしないことにした。心にチクチク刺さる何かは無視する。しなきゃやってらんない……


 でもまぁなんにせよこれで帰路につけることは間違いない。この苦行の時間からもついに解放されるんだ……そう思うと気分がよくなる。私の修学旅行の思い出は永遠に記憶の底に閉じ込めておかねば。


 行きも安全だったし、帰りも安全にパッパと帰りましょうか……


 そう思っていた時期が私にもありました。


 というかアレだね、フラグ立てるのよくないね。高確率で回収されちゃう。


 私達……というと一緒にされる3人が可哀想なので、私と3人は現在臨戦態勢というやつになっていた。可哀想なのはハブられる私?でもこれは私のコミュ力の低さが悪いので……マジすみません。


 というのも、なんか近づいてきてると私にはわかったのだ。気配とかはわかんないけどたぶん近づいてきてる。


 ではなんで私がわかったのか?それは私の頭に生えてるアホ毛に秘密がある。


 私のこのアホ毛は普段はしな~っとなってて何もないんだけど、危険が迫っているとぴょこっと立ち始める不思議仕様なのだ。


 その……言わばアホ毛レーダーが反応を示した以上、私には危険が迫っているとわかる。


 ……そう考えると私はゴブリンを危険だと思ってなかった?あの頃の私的には「5歳でもボッコボコ」ってイメージだったし……いや、あるいは普通に気づいてなかっただけかな……間抜けだ……


 ちなみに以前反応した中で1番記憶に残ってるのは辺境が滅んだときの事。私のアホ毛レーダーはピーン!と直立し、本能的に「これは……ヤバい!」と悟って逃げたのだ。


 しかしまだしなってしてる以上あの頃ほどヤバくはなさそうだけど……何が来るんだろうか。


 そして姿を現せたソレを見て、私はビシッと石のように固まった。


 そこにいたのは豚だった。それだけならいいんだけど、豚は豚でも直立歩行しているし、女騎士とかエルフをさらってくっ殺とかさせるようなやつだ。


 ファンタジーの定番、女の敵代表のアレ。


 すなわち、オークである……


「クソッ、オークか……」

「待って、私は無理なんだけど。いつも通り後衛とはいえアレの相手は嫌なんだけど」

「……マズいな。」


 あぁ嫌だ……あんなのにさらわれようものならきっと性欲の捌け口にされて孕まされて永遠にその生をオークに管理される同人誌みたいな展開になるんだ……逃げよ。


 1人ならよかった、だけど今は仲間……はあの人達に失礼だし……同行者?がいるんだ。同行者なら許されるよね?


 でも私が戦闘に入っていいんだろうか……彼らには彼らの戦闘スタイルがあるだろう。それに私が介入して迷惑をかけるのは好ましくない……かといって「チッ、アイツなんもやんねーのかよ無能だな」とかは思われたくない……


「下がっててください!お礼というわけではありませんが、ここは僕たちがやります!」


 ……あ、戦力外通告ですか……すみませんゴミで……


 でもまぁやるなと言われたならやらないでおこう。私はその場に体育座りして彼らの戦いを見学することにした。高みの見物とか言われて引きずり落とされそうだ……


 彼らは私なんかより遥かにレベルの高い戦闘をしていた。


 この世界では戦闘系、非戦闘系かはわからないけど1人1つ、能力が与えられる。


 普通はランダムなんだけど、たぶん私は転生特典とかで選べたんだろうな、そう《叡知》である。


 だから人はほとんど皆その能力に合った仕事をする。つまり冒険者はだいたい戦闘系。彼らもそれと変わらなかった。


「来いっ、《硬化》!」


 オークの注意を赤い鎧の人が引き受け、防御する。《硬化》……まぁ硬くなるんだろうな、それくらいだろう。


「死になさい!《炎蛇》!」


 魔術師らしき人が炎の蛇を出現させる。この世界、魔力はあっても魔法はないと思ってたから不思議だったんだけど……なるほど、能力の応用かぁ……たぶん炎を操る系なんだろうなぁ……


「……《パワーオーラ》」


 神官っぽいけど何するんだろうと思ったら本人ではなく鎧の人と魔術師の人が赤く染まった。こっそり《叡知》で調べたところ対象の戦闘力を2割上げるらしい。地味に有能だなぁ……


 あ!もしかして《炎蛇》が赤いのと《パワーオーラ》のエフェクト的なのが赤いから赤要素って補えてるの!?……うーんわかりづらい。


 私はオークと戦う彼らを眺めて「コミュ力があればなぁ……」って思いつつも『紅の四剣』の赤要素がどこにあるのかがわかってちょっとスッキリしたのだった。

 なんかまだ10話目なのにもう評価100行きそうでビビってます……

 あ、でももちろん応援は嬉しいのでじゃんじゃんしてください!むしろ推奨です

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