幕間3(3)
こんな短いのに更新が遅い……エイプリルフールにしてしまったwww
薔薇小路は小規模ながら独立地区となっている。入門の際は荷物を全て預け、特殊な登録証となる腕輪をはめる。これには制約の魔法陣が組み込まれており、危険な行為等が出来ないように管理されるのであった。監視は厳しいが、料金は庶民が楽しめるのから貴族相手の金額までピンキリである。行商人や流れの冒険者にも人気の場所である為、酒場の併設もされており様々な情報も流れる。
イレーヌは、通用口で娼婦の登録カードを提示し普通に娼婦として入っていく。この地区を統括しているジェンヌに会いに来たのだ。キーに頼んでいる件も時間がかかるであろうから、時間潰しのついでに自分も動くつもりでいる。
「久しぶりね。何しにきたの? うちの娘たちの仕事横取りしにきたの?」
ジェンヌはイレーヌの姿を見るなり、嫌そうな顔でそう言い放つ。
「そんなつもりないですけど〜ちょっとくらい楽しんでもいいじゃない? それよりもここの男連中の教育をもうちょっと厳しくしたげてよ。さっきひどかったんだから!」
愚痴をこぼしながら、今回の情報収集の件を伝え、ここ10日間の遊びに来ていた人達の情報をチェックする。入門の登録の際には、身分確認が必要である。冒険者や商人ならそれぞれのギルドカード、一般人や貴族も身元を確認する物を持っている。出入りの人数はかなりあったが、この街以外の人間であればかなり人数は減る。その中から気になる人間を十数名見繕い、現在入門しているか確認する。数名の入門者の入門時間から、現在楽しんでいる者たちの居場所を割り出し潜入していくことにした。
2時間ほど情報収集をしていると、1人の行商人から気になる人物を特定出来た。変わった食材など、通常のルートでは仕入れることが難しいような品物を卸していたらしい。
「そろそろこの街を出るとか言ってたな。ずいぶん稼いだようなこと言って、遊んでたみたいだぜ」
男はイレーヌとの情事に満足げな様子で、ペラペラと喋っていた。この間にもイレーヌは丹念な『お掃除』をしながら男を喜ばせていた。男にお礼として意識を飛ばさせる程の過剰なサービスを施し、急ぎ盗賊ギルドに戻り情報のすり合わせを行う。その行商人は神殿にも立ち寄っており、何かを調べてもらいたかったようだ。通常の鑑定であれば商業ギルドでもできる。神殿での鑑定となると曰く付きの物品の場合が多い。司祭からの情報では、鑑定が透らない物品があったらしいが悪き雰囲気でもなかった為に冒険者ギルドへ持ち込むように指示はしていたと言う。冒険者ギルドには言うに及ばず、商業ギルドにも持ち込まれてなかった為に情報の発覚が遅れてしまった。それは、楕円形の長さ30センチ程の鏡のようだ。神殿の鑑定が透らないとなるとかなり高位の術式であろう。
その行商人の宿を調べ向かったのだが、一足遅かった。どうもその品物は売り手が決まっていたらしく、ただこの街まで運んでくるように依頼されていただけだったらしい。しかし、この品物の運賃と手数料が破格であった為に不審に思い、神殿に鑑定依頼を頼んだという。どうも、貴族がらみらしいということしか伝わっておらず、引き渡しは冒険者だったようだ。引き渡しの際には割符で照合する形式だった。
イレーヌは魅惑香の籠った部屋で、男から情報を引き出していた。部屋に入った際に、香や音が漏れないように閉鎖空間にしている。
「どうだ、お前さん。俺の情婦にならねえか? お前さんみたいな女はなかなか出会えねぇ。俺は貴族にも顔が効くから、少々のことならお咎めはなしにもできるぜ。今回の件だってどこぞの貴族様が根回ししてくれてるみたいだから、金まわりも良かったしな。胡散臭い冒険者に荷物を渡すだけだったが、この仕事をこなしたら更においしい話も舞い込んでくるってことで、金に困るようなことはないから楽しませてやれるぜ」
情報を引き出す際には、余計な思考が入り込まないように快楽に身を任せるように誘導し尋問していたのだ。男はイレーヌの身体を貪りながら、聞かれたことに素直に答えていた。
情事の匂いでむせ返る部屋の中、意識のなくなった男の持ち物を物色した後、精神魔法の術式で情事中の記憶を改変した後、部屋に残る香の痕跡を消してイレーヌは盗賊ギルドに戻った。品物を渡した冒険者の名前が不明な為、人相と出立ちを頼りに探さねばならない。品物を引き渡したのは昼過ぎとのことだ。もしかしたら、もうこの街を出ている可能性もある。時間はかかるかもしれないが、慎重にその冒険者について調べる必要がある。
裏稼業を生業にしている組織の存在は把握している。しかし、トカゲの尻尾のようにすぐに切り捨てられて、本体を逃してしまっている。まぁ、活動はかなり抑えているので大ごとにはなっていないが、危険な思想のものもあった。今回の件が、そいつらと絡んでいるのかは定かではないが、モノは危険なものと思われるので捨て置くことは出来ない。
夜の帳が降りていく中、イレーヌは奔走する。
BANされないように執筆しましたがいかがでしょうか?
基準がわからないので恐る恐るって感じですね。
次は百合ネタ……




