17話
最近短めが多い気がする。でも頑張ると更新日が延びる……ジレンマ。
「よしっ、報告書の精査終わりっ! 報告きてるのはだいたい内容似たようなもんだね。あとは地図に落として現場の被害状況による修繕費の割り出しかぁ……カレナの方はどう? 参加冒険者の照合めんどくさくない? 手伝うよ」
「お願い〜、戦闘組と巡回組がちゃんと仕事してるの信じてるけど、明らかにランク不足のヤツまで戦闘したとか言ってる分の照合が間に合わないわ。神官が参加してるから魔力付与で戦えるだろうけど、実力不足でちゃんと行動出来てたのか怪しいのよね……」
レイス等の中位クラスのアンデットには、精神の弱いものに対して恐怖を植え付け、行動を制限させることもあるらしい。Dランクくらいの冒険者なら抵抗値も高いから大丈夫らしいんだけど、Eランクになるとちょっと厳しいみたい。神官の精神魔法に抵抗値を上げる魔法もあるみたいだが、そんな余裕があったかどうか同じ組で行動してた者達にまた照合しないといけない。最低3人一組で行動してたみたいだから、その人達の報告書と照らし合わせてまた精査してと……うん、めんどい。一律いくらって、出来たら楽だけど危険手当て的なものもあるからね。
そうしてカレナの方を手伝って、照合を終わらせてからひと息つく。流石に今日は呑んでる人達も少ないわ。グデっとしてたり寝てたり……家に帰りなさいよ。
「今日は流石に静かね。ほとんどが徹夜で出ばってたし。そういえば森の報告組は帰ってこないね? 進展なしかな? 今帰ってきても交代組、どうするんだろ?」
カレナと駄弁りながらお茶を飲んでると、
「ぎゃ〜!? 痛いっイッタ〜イ……」
後ろからいつの間に忍び寄ってきたのか、ギルドマスターが私のこめかみをグリグリとしてきた。
「何するんですかっ!? パワハラですか?! 暴力反対っ!!」
素早くカレナの後ろに隠れて、シュッシュと左ジャブで牽制を放つ。
「バカヤロウ、自業自得だ。どこまで終わった? それと、あの人らもまだ来てねぇか?」
「自業自得って何ですか? ちゃんと仕事してましたよっ。冒険者の精査と照合は終わって、あとは被害箇所のマーキングと修繕調査依頼を出すとこです」
隠れてた私は、カレナに強引に前に出された。
「そうか、出来たらアーネスに渡しておいてくれ。それとミーヤ? なんだ、あの張り紙は? セクハラって何のことだ?」
補佐官も忙しそうにしてるんだから、ギルドマスターも手伝ったらいいのに。
「セクハラはセクハラですよ。昨日、お姉さん達が来たこと呼びに行った時に、私を押し退けて行ったでしょ? あの時、私の胸触ってから行ったでしょ? 乙女の胸を何だと思ってるんですかっ!」
ギルドマスターは、しばし考え自分の手を見る。そして私の胸を見て、
「乙女って誰が? それに……」
目線がカレナの胸にいき、また私の胸に戻る。
「触ったような感触なかったぞ?」
ギルドマスターの視線に2人とも胸を隠すように押さえ、
「なっ!?……またセクハラですか? 今度はカレナまで……しかも比べましたね? そんなにかわ……」
チラッとカレナの胸に目がいく。いつもふざけて触ったりするが、確かに気持ちがいい……
「少ししか変わらないですよ。着痩せするんです」
断じて負け惜しみではない。形も綺麗と言われたことがあるっ!
「そんなことはどうでもいい。じゃあ、引き続きよろしく頼む」
そう言って、事務所にいる鑑定官のところに行ってしまった。後ろ姿に向かって、あっかんべをする。……触られ損の上に、有耶無耶に逃げられて負けた気分である。
カレナに愚痴りながら、また仕事に戻りしばらくすると、ミリアさんとシフォールさんがやって来た。
「ギルマスはお手隙かしら? 昨日の件で話があって来たんだけど」
事務所の奥をチラッと覗いてみる。補佐官と鑑定官と何か話してるようであったが、こちらに気付いて出てきた。
「おうっ、待ちくたびれたぜ。昨日の件と例のブツについて聞きたいことがあったんだ。上にあがってくれ。それとイレーヌさんはいないのか?」
「働きすぎたって寝てるわ。まぁ私達でも問題ないから報告もしにきたのよ」
補佐官と鑑定官も呼ばれて一緒に上がって行った。
「鑑定官も一緒って何だろうね? イレーヌさん働きすぎたって……やっぱ夜更かしは美容に悪いからかしら? あっ! 夜更かししても、ここに肌がツヤツヤなの居てるわ〜男のエキスは美容にいいらしいし〜」
カレナと戯れながら残りの仕事を片付けていった。




