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クリスマスSS ポーの生誕祭2(前編)

SSです! 長くなるので分割です!! 続きは今日中のアップ予定です!


「ポーの生誕祭を行います」


俺はリビングに集まった家族に向かって宣言する。

ドルネオ父さんとソニー兄さん、それにフレド兄さんは怪訝な顔でこちらを見てくる。

クレア母さんは特に俺の宣言に反応することなくお茶をみんなに注いでいる。

ちなみにポーは既に子供部屋でお眠だ。


「そのセリフ去年も聞いたんだぜ?」


俺の当然で必然の宣言に、ソニー兄さんが言う。

引き続き表情が怪訝なのが解せぬ。


「まぁ、そろそろキキがそう言うと思って僕達もポーへのプレゼントを既に用意しているよ?」


フレド兄さんがくるくる回転しながら言う。

今日も超電磁スピンも真っ青のナイス回転だ。その回転で世界が狙えるやもしれぬ。

だがそれだけに残念だ。世界レベルの人間でも自然の摂理に対する造詣が浅いと見える。

プレゼントだけでは足りぬ。足りぬのだっ!(滂沱の涙)


「それだけだと誕生日会です」


俺はやれやれと肩をすくめながら無知蒙昧な兄さんに言ってやる。


『誕生会くらいで無知蒙昧はいいすぎだね?』


俺の言葉に天井付近を浮遊している悪魔が文句を言ってくる。

相変わらず悪魔のくせに良識的な物言いをする。

なんと不真面目な悪魔か!

違うぞ! 間違っているぞ!


俺は腕を組みながら椅子の上に立ち再度宣言する。


「誕生会ではなく、生誕祭である!」


「……生誕祭は誕生日会と違うのか?」


「全然違う」


ドルネオ父さんがポカンとした顔で頓珍漢なことを聞くので即答する。

ため息と共に答えたため父さんの顔が引き攣っているが気にしない。

娘を持つ父の悲哀と言ったところか。

そして俺はクレア母さんに無言で椅子に座らされる。

うん。椅子の上に立つのは行儀が悪いからね。


「このやりとりも去年聞いたんだぜ」


哀しみを背負いそうになっている父さんを無視してソニー兄さんが言ってくる。


はい。去年も言いました。

しかしでかい声にして白痴のドルネオ父さんはその事を覚えていないようだ。

ソニー兄さんですら覚えていたと言うのに。許すまじ。

このままでは去年の悲劇をまた繰り返す事になってしまう!

そんなことは決して許されないのだ!

俺が憤怒を持って父さんを睨みつけると大きな体を縮こませて小さくなる。


『自分の父親に対して白痴呼ばわりは中々辛辣だね?』


ポー生誕祭を忘れるものに慈悲はない。

肉親であっても仕方のないことなのだ。


俺が諦観を持って哀れみの目で見ると父さんはますます小さくなる。

可哀想に。これが罪を犯すと言う事なのか。


「いや……その、ほら! ポーのことで万が一不備があったらいけないから、再度聞き直したんだ!」


焦ったように捲し立ててくるドルネオ父さん。


そんないかにも今言い訳を思いつきました感満載で言われても……。

ほら、クレア母さんにも憐憫の眼差しを向けられちゃってるじゃん。


まぁ……(セイント)★ポーは控えめに言って慈悲の権化であるからして、いかに思い罪であったとしても、(セイント)★ポーは父さんをお赦しになるであろう。

良かったな。


『慈悲があるのかないのか、赦されるのか赦されないのか?』


ふむ。いくら悪魔とはいえルナにもポーの御業を理解できぬと見える。

いや、むしろ悪魔だから大天使のことがわからないのか。

仕方ないね。


『理解できないのは君の思考だね?』


ばーか。


『……』


……。


『……ただの悪口だね?』


うん。


『子供かな?』


幼女ですぅ。


『……うざ』


お前、馬っ鹿お前。お前馬鹿。ガチっぽく言うんじゃないよ。

心は男子なんだから、女子にそんな蔑むような目をされながら、そんなこと言われたら傷つく人だっているんですよ?

ほんとお前、おっぱい大きくなかったら心の傷害罪で起訴されるレベルだからね?


『セクハラで君が起訴されるのが先だね?』


はい、残念でした! まだこの世界にはセクハラの概念は御座いません!

ゆえにノーカン! つまりはおっぱい見放題?!

この世界にはそんなプランがあるんですか?!

パイ放題加入します!

おい? なぜ少しずつ俺から距離をはなすのだ?


『いつにも増してテンションが振り切れてて鬱陶しいね?』


ふん。俺のテンションの高さの理由を知りたいのか?

仕方ないので天井の角まで移動したルナに答えてやる。


当然です! なぜ当然かって?

それはポーがっ……。

いや……まって? 今またウザいって言った?


『鬱陶しいとは言ったね?』


ルナが顔だけ天井から出して答える。ホラーじゃんね?


そう言うのよくないって言ってるでしょ?

ほんとお前のためを思って言うけど、良くないよ?

俺は気にしないけど、他の人が気にすることもあるからね?

ほんと、言う方も心苦しいけど、心を鬼にして言うけどね?

お前のためだからこれ。


『……うざ』


そう言ってルナが完全に部屋から消える。


「……なぜキキは突然しょんぼりし出したんだ?」


「貴方が大事な娘のことなのに、去年のことすら忘れてたからじゃないかしら?」


ドルネオ父さんがコソコソとクレア母さんに聞いているけど、全部聞こえてるからね?

父さんの呟きは常人には喚きだからね?


「うぉお! すまないキキぃ! 愚かな父さんを許してくれぇ!」


自分のせいで俺がしょんぼりしたと思った父さんがテーブルに頭を叩きつけんばかりに下げて謝ってくるが、その大音量に鼓膜がないなっちゃう!

父さんの喚きは常人には裁きだからね?


「ポーが起きちゃうでしょう!」


「はふぅん!」


大声に怒ったクレア母さんの裁きにより、脇腹を抜き手で突かれて情けない声を出す父さん。

……母さんもおっとりに見えて、スラムで暮らす女だから割と武闘派なんだよな。

以前その風貌に騙されて絡んできたゴロツキがポキってされて壁にペチンってされて、刺さった時は驚いたよ。獣人じゃないはずなんだけどなぁ。


まぁ、崩れ落ちた父さん(それ)はさておき本題に入ろう。


「あまねく民草はポーの生誕を祝わなければなりません。それが自然の摂理だからです」


「あ、それも去年聞いたんだぜ」


いいました。そして何度でも言います。

だって摂理だから!


「でも、去年は沢山の人に祝ってもらおうとして失敗したんだぜ?」


ソニー兄さんがあどけない顔で痛いところをついてくる。

ふっ。成長したな兄さん。


「なんか上から目線で鼻で笑われたんだぜ?」


さもありなん。俺を去年と同じミスを犯す人間だと思われたら心外だ。

同じ轍は踏まない。俺は既に去年とは違うのだ。

そう今の俺は、ネオ・俺・セカンドダッシュ・インフィニティなのだから!


『……フラグだねぇ?』


壁の向こうから小さな声で何か聞こえてくるが幻聴ゆえ問題ない。


「オールドタイプ・レッサー・兄さんは去年の失敗がどこにあったかわかるかい?」


「なんか悪口を言われている気がするけど、キキが俺を悪く言うはずがないから気にせず答えるんだぜ! ずばりスラムの住民に金がないのが問題だったんだぜ!」


ほう。なかなかやるじゃないか。


「半分正解だ。これより兄さんはオールドファッション・ポンデ・兄さんと名乗るがいい」


俺はソニー兄さんの評価を上方修正する。


「なんだかわからないがやったぜ!」


『……ドーナッツだねぇ〜?』


また壁の向こうから小さな声で何か聞こえるが気にしない。

兄さんも嬉しそうなので問題なし。


「半分ということはまだ追加の答えがあるんだね?」


そう聞いてくるのは、にこやかに回転しながらも全く軸がぶれないフレド兄さんだ。

大回転しているのに表情が見えるのはどういうカラクリなのか……。


「その通りだ。フレド兄さんは超級覇王電影兄さんを名乗るがいい」


「ははは、ちょっと遠慮しようかなぁ〜?」


笑いながら俺がつけた(あざな)を拒否してくるフレド兄さん。

むぅ? コンバト・兄さん・V(ブイ)の方が良かったか?


『……どちらかというと彼の動きはドイツのロボットに乗るファイターだねぇ〜?』


遠くからルナの声が聞こえる。

もう、戻ってくればいいのに。


長くなると言ったが、この時点(予約時)でまだ続きはできていないんだぜ?

へへへ。震えてきやがったw

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