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森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
97/124

九六話 ルーシェの帰還

 現在深夜2時前…

 眠い…


 誤字報告ありがとうございます!

 助かります!

 そして、隅まで細かく読んで頂けると実感出来、嬉しく思います!


 と、夜中に更新しようとしたら、まさかのメンテナンス中で更新出来ず…


 本日の投稿、それで遅れてしまいました!

 本当にすみません!!!

 双腕は強く振り下ろすフリをし、斜めに飛んで逃げたシリウスを更に追う。


「シリウス様!」

「ゲフンッ」


 いつものシリウスなら空中でも浮遊は可能なのだが、如何せん消耗が激しい今、避ける術はない。

 そこへシルフィが空気砲をぶつける形で、シリウスを吹き飛ばしたのだ。


 緊急自体のため、咄嗟にかなりの威力で放ったのと、運悪く綺麗に鳩尾へ入ったのもあり、シリウスは吹き飛びながら吐瀉物を撒き散らす。


「あらー。き、綺麗に入ったわねぇ」

「シ…シシシ、シリウス様ぁ!すみません!」


 頭から地面へと突っ込んでいくシリウスに、アクエリアスが水で咄嗟にクッションを形成することで、頭からぱっかんする事態は回避された。


「ゲホッ…気、気にする…ゴホッ…でない。悪気はないのはわかるのじゃ」


 水のクッションから出てきて、そう声を何とか捻り出したのだが、限界とばかりに両膝が崩れる。


 そんな好機を逃すわけはないと、双腕の無数の口が、更に大口を開けてシリウスに迫る。


「これでも飲んでなさいっ!」


 腕を止めるために、アクエリアスが巨大な水弾を作り、それを解き放つ。

 しかし、それはもう飲み飽きたとばかりに、片腕を振るい四散させた。


「何よ!?さっきまであんなに飲んでたのに!じゃあこれなら!」


 今度は氷刃をいくつも出現させ、粗雑な扱いはさせないと乱舞させるが、鬱陶しいとばかりに、振り払おうとする。

 シルフィが風を操り氷刃の動きを変え、双腕に絡むように操る。

 しかし…


「「きゃぁ!」」


 絡む氷刃を振り払うのではなく掴み、集め、大精霊二人に目掛けて投げつけた。

 その勢いは用意に二人で作った水風壁をぶち破り、二人を吹き飛ばした。


 ようやく有り付けると、双腕がワキワキと手を動かしながら、シルフィへとにじり寄る。


「く…ここまでかのぉ…」


 諦めかけた瞬間、シリウスの目の前に小さな波紋が起こり、そこから杖を携えたルーシェが現れた。



「待たせてごめん。ぼろぼろだけど大丈夫?」

「ヒーローは遅れてくるのが様式美というものか…成りは酷いが、まぁ生きてはおるのぉ」


 また邪魔が増えたのか。

 いい加減にしろと言わんばかりに、双腕は二人まとめて喰らいにかかる。


「うわぁ…気持ち悪っ」

「全くじゃのぉ」


 シルフィを抱え軽くそれを飛んで躱し、そのまま大精霊二人の元へと降りる。


「二人共大丈夫?」

「どうにかこうにか」

「死んではないわね」


 それぞれに返事をしたあと、ルーシェの手に捉まり、体を起こした。


 そこへ目掛けて、腕が獲物を返せとばかりに裏拳を放った。


「少しは大人しくしててよ」


 迫り来る拳へルーシェは杖を掲げると、放たれた光の鎖が腕に絡まり、その動きを止める。


「何その杖?凄すぎない?」

「何だろうね?貰い物かな?そんなことより、あれは僕が何とかするよ。二人共酷い格好だよ?」


 その言葉に改めて自身を見る二人。

 氷刃に削られ、裂かれ、服が辛うじて繋がっているだけという状態だ。


「任せても大丈夫?」


 そのシルフィの言葉に、無言で頷いたルーシェ。

 大精霊二人はその顔を見て、大丈夫だろうと判断し、それぞれを司る宝石の中へと消えていった。


『あとは任せたわ』

『ルーシェ。お願いね』


 そう声が聴こえた直後に、双腕が拘束を打ち破る。

 しかし、先程までの様に、やたらめったらと攻撃を仕掛けては来なかった。

 今しがたの光の鎖へと、警戒心を強めているのだ。


「どうしたの?来ないなら…こっちから行くよ?」


 杖から再度光を放った。

 動きを拘束する鎖が飛び出る。


 しかし双腕は、左腕を犠牲にすることで被害を抑えてきた。

 そして残った右腕がルーシェを襲う。


「なるほど。でもそれじゃあ甘い」


 更に杖を掲げ、拘束した左腕を操り、迫る右腕をぶん殴らせる。


『ギャギーーーーーーーーーーーーーーン』


 凄まじい衝突音と共に、衝撃波だけで軽くクレーターが生まれる。


「うん。流石に自分の腕は食べれないみたい。どんどん行くよ」


 そう言うと、更に左腕操るルーシェ。


「でも…何で使い方がわかるんだろ?」

「ビキ…メキ…バキバキバキ!」


 その疑問が口から溢れたと同時に、空が割れる音が響き渡る。


「グゥー……………ガァーーーーーーーっ!」


 鬼神の様な頭部が現れ、有無を言わさず口を大きく開き、ごん太なレーザーらしき物を放ってくる。


 左腕でそれを受け止めるも、左腕は瞬時に消滅。


「これは予想外!」


 消滅した腕に驚き、これでは不味いと避けようと考えた瞬間、体から勝手に動きを、杖を地面へと少し刺した。

 皆様いつもご拝読、誠にありがとうございます!

 ブックマークに高評価が増えていて、一人テンションを上げてました!

 今後も頑張って更新しますので、皆様よろしくお願いします!

 まだ登録されてない方は登録を。

 そして高評価は皆様、是非ともよろしくお願いします!

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