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森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
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六話 初めての洗礼を受ける

少し遅くなりましたが更新です。

なるべく更新頑張りますので、皆さんよろしくお願い致します!

「お疲れ様です!その様子だと…無事に合格したみたいですね!」

「はい!ありがとうございます!」

「それでは書類をお預かりしますね。ルーシェさんにはこちらをどうぞ」と、黒色のカードを渡される。

「こちらがルーシェさん冒険者カードです。再発行は可能ですが、その場合は10000フィル掛かりますので、ご注意下さい」

「結構掛かりますね…気を付けます」

「あと、こちらの冒険者ギルドでは、冒険者専用の銀行でもあります。カードで出入金が出来ますので、お気軽にご利用下さい。あと、カード自体には本人専用となるように、保護魔法が掛けてあります。他人が持つとカード宝石の色が青から赤に変わりますので、他人がカードで出金することは出来ませんので、ご安心下さい」

「おぉ〜!便利ですね!」

「それでは冒険者の仕事に関して説明させて頂きます。冒険者にはランクがあります。最初は黒。その後順に銅。銀。金。白。と上がっていきます。一定以上の依頼をこなすと、ランクアップ試験を受けれます。それぞれのランクで受けられる特典などありますが、そこはまたランクアップ時に説明させて頂きますね。仕事はランクごとに、ボードで仕分けされております。最初は黒ですので、一番奥のボードから用紙を剥がしてこちらへ持ってきて下さい。そこで受付を済ませて、初めて依頼を受注したことになります。採取依頼。討伐依頼。配達や護衛などが主な仕事です。カードをご覧下さい。先程の青の石の下に、石がいくつか並んでます。依頼によって、採取系は緑。討伐系赤。採掘系は黒。護衛系は青。配達などの雑務系は黄と、一定以上同じ系統の仕事をすると、色が灯る様になります。それがランクアップ試験を受ける資格取得を意味しますので、よろしくお願い致します」

「な、なるほど…」

「次に依頼の成否によるペナルティに関して。黒の依頼に関しまして、失敗してもペナルティは発生しません。色々試して、合っている仕事を選んで下さい。銅からは依頼失敗の場合、場合によっては罰金。もしくはランクダウンなどありますので、ご注意下さい。また、冒険者の身分を悪用したり、ギルドの信用を著しく落とす行いをした場合は、資格の剥奪などもありますので、ご注意下さい。ここまでで何か質問なとは?」

「いえ…特には大丈夫かと…」(覚えきれるかな…?)

「クスクス…大丈夫ですよ。忘れたとき、わからないときは、いつでも聞きに来て下さい。というか、ギルドの入口横に書いてあることですので〜」

「あ、そうなんですね!」

 その他冒険者ギルドには専用の資料室や食堂など、色々な設備の説明など、たっぷりと説明があった。あまり知られていないことではあるが、実はこれも試験の一つである。獲物を狙い数日間以上我慢し続けることも時としてはある。そのための我慢耐性の確認だ。思ってる以上にギルドでは細かくテストが行われている。素行不良過ぎる物が、いくら依頼をやっても、ランクアップ試験を受けれないことがあるのだが、こういうカラクリである。

 そして長々とたっぷり一時間、説明されたのであった。

「それでは説明は以上です。ついでに何か依頼を受けていきますか?簡単な物だと…常設依頼で、薬草採取。ゴブリン討伐。手紙などの荷物の運搬などがあります」

「そうですね…では薬草採取を」

「かしこまりました。それではこちらを…」と、薬草の種類が描かれた冊子を開く。

「こちらの三種類の薬草、組み合わせは自由に10個集めて来て下さい。常設依頼ですので、期限はありませんが、一度受注すると、黒だと終わるまで他の依頼を並行して受けれませんので、達成するかキャンセルするか、お願い致します」

「わかりました!ありがとうございます!」

「それでは無理のないように気を付けつつ、ゆっくり冒険者としての実力を上げていって下さい!冒険者として、今後はよろしくお願い致します!」

「こちらこそよろしくお願い致します!」


 ギルドを出たところで辺りは暗くなって来ていた。

(今日はもう遅いし…宿をとって、明日薬草を取りに行こうか)

(そうね〜。今からじゃ真っ暗になって、探すのも一苦労よね〜)

 というわけで、ギルドからほど近い宿屋へ向かう。が、ここは王都で人が多い。結果として、近くにある手頃な宿屋は全て満室状態であった。

「ヤバいな…今夜はまさかの野宿かな…」

 王都へ初めて来た人は大体受けるであろう洗礼を、ルーシェも例外なく受けたのである。

 大商人などは、多少高い宿であっても問題なく泊まれるが、ルーシェの懐事情だとかなり厳しい。

 グゥーーーー…………と、腹が鳴ってしまった。

「お腹空いたな…とりあえず…どこかで食べて、それから考えようか…」と、近くにあるいい匂いのする店に、吸い込まれていったのであった。

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