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森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
61/124

六十話 突然のダンジョン

 月が替わりました。

 これは1/31に書いているので、果たして100ポイントに届いたのか、まだわからないんですが…

 結果はまた後程、確認したく思います!

 旧王都地下。

 そこはかつて、現王都地下にある施設があった場所だ。

 施設を転移させた際、現王都の地下にあった土などが、そのまま丸ごと交換される形のため、本来なら地盤がしっかりするため、今回のような崩落が起きることは、まずありえない。

 また、転移後暫くしてから、急に跡地にて高レベルの魔獣が出没するようになったことも不思議だ。

 

 地上組サイド

 一先ず落ち着きを取り戻したイリス。

「取り乱してすみません。しかし…どうしましょうか…」

 言いながら大穴を見つつ、思案顔になる。

 今立っているところは、崩落を免れてはいるが、ここも崩落する危険性が高いのだ。

 しかし、ルーシェ達の救出作業をしたい。

「少し待つのじゃ」

 そう言って、石を穴に投げ入れるシリウス。

 暫く待つが、何の音も帰って来ない。

「なるほどのぉ…よし。引き返すのじゃ」

 そう断言するシリウスに対して、何故そう判断したのかわからない二人。

「何故かわからぬという顔じゃのぉ。石を投げたが、音が反響せんかった。深過ぎて音が帰って来ないこともあるの。じゃが今回は、石に神力を乗せて投げ入れたのじゃ。それが突如として、消え去ってしまったのぉ。つまりそれは、ここに普通の底がないことを示しておる。ここの地下は現在亜空間と繋がっておるのじゃ。我らでそっちの原因を取り除くのじゃ」

「亜空間…ですか?」

「そんなものが何でここの地下に?」

「…ダンジョンワームは知っておるかの?」

「「ダンジョンワーム?」」


 ダンジョンワーム。

 自身も転移能力を持つ、巨大なミミズ型の魔獣である。

 基本人前に姿を現すことは殆どない特殊な魔獣で、何処にでも現れるのが特徴。

 現れた場所にて一定期間過ごすと、そこにダンジョンを生成する。

 故にダンジョンワーム。

 作るダンジョンは完全にランダムで、複雑なダンジョンを。

 ダンジョン作成中は身を守るために、多数の魔物を生み出す。

 作られたダンジョン内には、多岐に渡る魔獣が生み出される。

 ダンジョンが完成すると、入口を何処かに作り、姿を現す。

 そしてダンジョンワーム自体は何処かへ消えてしまう。

 今回はまだ入口が完成する前のため、まだ亜空間なのだ。


「急がんとダンジョンが完成してしまう。入口がこの近くとも限らんし、完成してしまえば、ダンジョンの攻略も必要になってしまうのじゃ」

 何故そんなに詳しいのか聞きたいのだが、聞く暇もなく、シリウスは動き出してしまった。

 慌てて後を追いかける二人だった。


 地下サイド

 崩落による落下の際、セレナスの飛行能力のおかげで、地面との激突は免れた。

「底が見えて来ました…あれは…?」

 暗闇の中でもセレナスの暗視能力により、よく見えているようだ。

 そのセレナスの疑問の声に、下に意識を向ける。

 確かに足に何か当った感触がある。が、足で踏み返すことが出来ないのだ。

「これは…かなり不味そうですね…やばい…シルフィ!セレナスと一緒に離れて!」

 しかし、シルフィからは返事がない。

 何故か気を失っているのだ。

 そしてその中に、どんどん体が引っ張り込まれていく。

 抵抗しようと更に藻掻くルーシェ。

 何とかルーシェを引き上げようと、必死に抵抗をするセレナス。

 その体に床から触手のような物が飛び出て、絡みついてしまう。

「くっ!邪魔な触手…ルーシェ様!ルーシェ様!」

 自分だって危ない状態なのに、ルーシェを助けようと必死藻掻いている。

 そして闇の中に飲み込まれてしまった。


「うーん…こ…ここは…?」

 周りを確認するために、基本の火魔法により、周囲を照らしすルーシェ。

 石壁の通路のようだ。

 獣臭い臭いを感じる。

 通路の先へ明かりを向けると、そこには倒れたセレナスが。

 駆け寄り体を起こす。

「セレナス!大丈夫ですか?」

「ぅ…ぅーん…ルーシェ様…?」

「よかった…生きてました…」

 ほっとした二人は、その後すぐにお互いに記憶に齟齬がないか確認し合う。

 闇に飲まれたあと、お互いに意識がなくなり、気付けばここだったようだ。

「シルフィはどこなんでしょうか…」

 見当たらない相棒の姿。

 闇に飲まれる前にも、謎の気絶をしていただけに、余計に不安になるルーシェ。

 近いなら繋がるはずの念話も、繋がらないのだ。

「どういたしましょうか…」

「このままここに留まっていても、どうしようもない。だからまずはここがどこなのか、シルフィを探しながら、探索しましょう」

「そうですね。かしこまりました」

 

 暗い道を進む二人。

 ルーシェにとっては視野が狭く、暗くて見にくいのだが、暗視能力の高いセレナスには、やはりよく見えているようだ。

「少し進みますと、分かれ道に出ます。右の通路に魔獣が潜んでいます。ご注意下さい」

 暗視能力だけでなく、索敵能力もなかなかのようだ。

「ありがとうございます」

 通路手前で羽織っていたローブを鞘に引っ掛け、通路に出したところ、リザードマンが斬りかかってきた。

 ここのところ、魔法の訓練をメインにしていたため、素振り以外では使っていなかった新装備である、無明で横っ腹を斬りつけた。

 硬い鱗をバターの様に斬り裂いたのだ。

「ちょっ!切れ味鋭すぎっ!」

 切った本人のルーシェが一番強い驚き、思わず声を出してしまう。

 更に奥にいたリザードマンが切り裂かれた仲間を見て、近付かずに火炎を吐き出してきた。

 回避をしようとしたとき、刀が鳴いているように感じた。

(これは…切れってことか…?)

 刀の声に突き動かされるように、刀を振り下ろす。

 炎が切り裂かれ、リザードマンまでの道が出来る。

 一気に駆け寄り、切上げ気味に真っ二つに斬り裂いた。

「お見事にございます!」

 戦闘をずっと見ていたセレナスは、驚嘆の声をかけた。

「いや、え?はい?」

 刀の試し切りはしていたのだが、実戦において、ここまで切れたことに、驚きの色が出過ぎて、セレナスの言葉が届いていないようだ。


 そこから続けて、気を付けながら進んでいく。

 魔力は後のことを考えて、極力消費せずに、切り倒すことを中心に進んでいく。


 暫く進むと、今度は剣と盾を携えた鎧騎士のデュラハンが現れた。

 しかも装備が見るからに凄そうなのだ。

 古代兵装を身にまとった、強力な出で立ちである。

 無明で切りかかったところ、その盾で見事に防がれてしまった。

 そこでもう一本に持ち替える。

 白刃剥落。

 美しさすら感じる純白のショートソード。

 都合20回盾を切ったとときに、盾が砕けたのだ。

 頭部のないデュラハンは、動きでその驚きを表していた。

 更に剣と切り結ぶうちに、完全に砕き折る。

「もしかして…なら…」

 装備はなくなったが、今度はその体である鎧で突撃してくるデュラハン。

 気付いたことがあり、それを試すためにあえて攻撃はせずに、何度か剣で防いだ。

 何度かの衝突。

 突撃してきたデュラハンを剣で防いだ瞬間、鎧が砕けた散ったのだ。

「やっぱりか…こちらから攻撃に対して効果が出るんじゃなくて、ぶつかるだけでも効果が出ると…これも便利だ」

「お疲れ様でございます。しかし…守るだけで買ってしまうとは…」

 興奮冷めやらぬ顔を通り越して、驚きで顎が外れそうな顔になるセレナス。

「うん。この二本があれば、暫くは大丈夫そうですね。先を急ぎましょう」

 そんなセレナスには気付かずに、マイペースにルーシェは歩みを進めるのだった。

 

 すみません!

茶番思い付かなかったので、普通に宣伝です!

 皆様いつもご拝読頂き、誠にありがとうございます!

ブックマーク登録に高評価、いつでもお待ちしております!

 よろしくお願い致します!

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