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森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
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三二話 作戦決行

 小さいことですが…何と気付けば投稿した文章、10万字越えてました!Σ(゜∀゜ノ)ノキャー

 ビックリです!

 これも読んでくださる皆様がいてるからですね!

 一人ではこんなに書くこと出来ませんから…

 読者の皆様ほんに感謝です!

 鍋の中身が変色し、急にボフンッ!と大きな泡を発生させて、紫色の見るからに危なそうなガスを発生させた。

 窓は全開。

 風読みをしていたシルフィに頼んで、強制換気モード。

 吸うと流石に体に悪い様に思えるから、手は抜けない。

 しかし…やはり通常とは異なる製薬方法。

 なかなか一筋縄ではいかないようだ。

 幾度目かの失敗で、思わず溜息をつくルーシェ。

 その部屋にノックの音が鳴り響いた。

「鍵は空いてます」

「失礼します」

 姉妹が揃って入室してきた。

「あれ?お二人でどうされました?」

「お昼まだでしょ?」

「あぁ…ありがとうございます」

「冷めてしまったので、温めてきました。温かいうちにどうぞ」

 息抜きも兼ねて、遅めの昼食にありついた。

 こういうとき、温かいスープは落ち着けるので、非常にありがたい。

 フィッシュフライサンドにコールスローサラダも美味しかった。

「ご馳走様でした」

「一息付けました?」

「それはもう!」

「それで…薬は出来そう?作戦は夜中だからまだ時間はあるけど、それも薬の出来次第ってことよね?」

「…何とか間に合わせます」

「まだ先行き不安そうね…」

「…あまり無茶はしないで下さいね?」

 姉妹は心配そうな顔をしていた。

「そういえば、いつもと違って、魔女の秘薬?とかなんとかだったよね?何かここの部屋で作ってると、イメージに合わないわね」

「?どういうことでしょうか?」

 ルーシェは首を傾げた。

「だって魔女とかって、薄暗い密閉された部屋で、イ〜ッヒッヒッヒッヒッ!とか言いながら、鍋をかき混ぜてそうじゃない?」

「え?今なんて?」

「イ〜ッヒッヒッヒッヒッ!のこと?」

「その前です」

「薄暗い密閉された部屋?」

「それだ!すみません!これでいけるかも!とりあえず試してみます!」

 急いで試作へ取り掛かるルーシェ。

 姉妹は二人で頭から?を立てていたが、邪魔しては悪いと、早々に退散したのだった。


 そこから2時間後、ルーシェが部屋から飛び出してきた。

「皆さん!お待たせしました!」

 居間にて打合せをしていたみんなが、一斉に反応した。

「出来ました?」

「薬とあらば是非拝見させていただきます」

「お疲れ様です」

「早速使って見せてよ!」

「そうですね…では…」

 と言って、出来立ての丸薬をルーシェは口にした。

 煙が吹き出てて、姿それに包まれ見えなくなる。

 煙が晴れたとき、そこにルーシェの姿はなかった。

「あれ?聞いてた話と違う?」

「どこに行ったんでしょうか?ま…まさか失敗して…消えてしまったとか…」

 皆が慌てふためいていると、ソファーの上から顔を覗かれる聖獣の子の姿が。

「キューキュー」

「あれ?私の部屋で寝てたのに、何でここにいるの?」

 と、エリスが抱き抱えようとしたとき、

「僕ですよ。ルーシェです」

 と、言葉を発したのである。

「えーと…ルーシェさん?」

「はい!何ですか?」

 イリスの声にいつもの調子で聞き返すルーシェ。

「は…話には聞いてましたが、これは凄いですね…まさか声まで…」

 開いた口が塞がらないといったドルマ。

「ルーシェさん…可愛いですね…」

 一人ずれたリアクションのフォルン。

 エリスとイリスは固まったまま、目をぱちくりしていた。


 作った物は、悪戯としては大定番として使われるであろう、変身の秘薬だ。

 効果は一粒2時間。

 一日に2回までが服用限度で、それ以上飲むと、副作用で本来の姿に戻れなくなるので要注意だ。


 みんなこの薬には興味津々ということで、舐めてたいとのことだったが、流石に今日は時間的に難しいので、後日ということになった。


「お忙しいところすみません。ルーシェさんは…魔女の秘薬の製造方法がわかったということでいいんですよね?」

 みんなそれぞれの担当へ別れたあと、ひょっこりとドルマがルーシェを訪ねてきた。

「ドルマさん、どうされました?わかったというか、エリスさんのヒントのお陰ですね」

「出来るということですよね!でしたら…そのぉ…お願いしたいことが…」

 こっそり小声で頼み事をしてきた。

 よっぽど周りには聞かれたくないようだ。

「…………はい?はぁ…どうでしょうか…成分がわかれば可能と思いますが…」

「なるべく文献は私も探します。材料費も報酬も!何卒!」

 土下座せんばかりに頭を下げられ、断る事が出来なかった。

 厄介だ…厄介過ぎる…が、今はそれよりもやる事があるので、頭を切り替えた。

 

 準備が終わり、みんなで夕食を摂りながら、今夜の最終確認をした。

 昼とは違い、眠くならないように軽めの食事。

 イリスは冷静に段取りを。

 エリスは緊張か、少し強張った顔をしている。

 フォルンはいつものマイペースといった様子。

 ドルマは昔の血が騒ぐようで、ルンルンとしている。

 少し緊張しているエリスが心配ではあるが、まぁ大丈夫だろう。

 

 そして作戦の時間。

 カロンの街から少し離れた森の中、猟師が季節のときだけ使う小屋があった。

 今は猟期ではないため、誰も近付かないはずの場所に、夜闇に紛れるように、黒のフードとローブという出で立ちの者が。

 そこへ布で包んだ籠を持った男…エリスを襲った男が近付いていった。

「約束の時刻より遅かったではないか…」

 黒フードが低い声を搾るように呟いた。

 どうやら男の様だ。

「へへっ!すまねぇな。そっちの依頼内容の中に、なるべく知られないようにってなってただろう?怪しまれないようにカロンを出るのに、手間取っちまってな」

「…言い訳は無用だ…それより例の物は?」

「こいつだろ?苦労したぜまったくよ」

 そう言いながら布を外す。

「…確かに…ではそれを渡してもらおうか?」

「おっと…先に金を確認させてもらおうか?」

「…わかっている…」

 そう言って袋を広げて見せる。

「へへっ!確かに…」(すごい額…重いわね)

「ではこいつは預からせてもらう」

「へへ…まいどありぃ!また何かあったらいつでも頼んでくんな」

「…わかってると思うが…このことは他言無用だ…もし漏らせば…」

 凄まじい殺気が男から溢れ出した。

「わかってますよ。何も知らねぇ。見てねぇ。聞いてねぇ。アリバイもきっちり用意してあるしよ」

「…おかしいな…この間はあんなに震え上がっていたのにな…まぁいい…いい…行け」

 急かすように追い返された。

(ルーシェ…あとは頼んだわよ…)


 男はある程度歩いたところで、見知らぬ黒ずくめ姿の五人組みに囲まれた。

「何の用よ?」

「あぁ?なんだぁ女みてぇな口調で気持ちわりぃ」

「にいさん金持ってんだろ?さっさと出せや」

 他の男たち下卑た笑みを浮かべている

「予想通りってわけね…あんたら誰に雇われたのよ?」

「あぁ!うるせぇ!」 

「やっちめぇぞお前ら!」

 襲い掛かって来た男達を、躊躇なく返り討ちにした。

「口程にもないわね」

 そう呟いた瞬間、藪から矢が飛び出してきた。

 しかしそれが届くことはなくった。

 突如地面が隆起し、壁となったのだ。

「イリスありがと」

 男がそう呟くと、藪からイリスが出てきた。

「お姉ちゃんご苦労様。周りの奴らもみんな仕留め終わりました」

 そう言って気絶させた男を引きずってきた。

「奥にまだ四人寝てるわ」

「ならチャチャッとやりますか」

「…お姉ちゃん…その姿早く何とかならないでしょうか?流石に…」

「あとまだ30分はこのままね…」


 秘薬の欠点。

 一度変化すると、2時間はそのまま戻れないのだ。

「まだまだ改良の余地はありますねぇ…」

 と、聖獣姿に変わったとき、ルーシェはその姿のまま呟いていた。


 男姿のエリスとイリスは、男達を縛り上げて、ドルマの知り合いから紹介を受けた憲兵達に、捕らえてもらった。

 ドルマもこの場に馳せ参じたがったが、流石に歳を考えてくれ!と、必死に止めたりと、作戦結構前に一悶着あった。

「私もまだまだ現役です!」と、引き下がらないドルマだった。

「あなたは、是非こちらの方で、その力を発揮して下さい」と、フォルンが上手く誘導して、後方支援として働いてもらうことに、何とか落ち着いた。


「こっちは次の準備にかからなきゃね」

「ルーシェ、あとは頼んだわよ」

「お姉ちゃん…その姿のまま言っても締まらないよ…」

男「テメェ!酷い目にあわせやがって…ぜってぇぶっ殺す!」

作者「え?貴方ギールさんに連れてかれたんじゃ?」

男「関係あるかぁ!」

作者「クソ!これでどうだ!」

 モクモクモクモク…

男「どこいったのよあいつ…あんな男に変身させたから、ちょっと懲らしめようとしただけなのに…しかもなによ!後書き初登場がこの姿なんて…」


イリス「お姉ちゃんがあんな調子なので、私が代りに宣伝を!いつも皆様御拝読頂き、誠に感謝致します!今後も頑張りますので、皆様ブックマークがまだの方はそちらを。お済みの方も、評価を押して頂けると嬉しいです!よろしくお願い致します!」


エリス「イリス!私の役目を取るな〜!」


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