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森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
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百一九話 モドキ

 おはようさんです!

 うん!良い天気!

 昨晩寝まくったから、朝から元気に執筆してみました!

 まだ体の芯に疲労感は残ってる気がしますが、徐々に復活していくぞ〜!

 シリウスの案内で朽ちかけた遺跡を進んでいく。


「特に火を炊いてるわけでもないのに明るいね」

「壁自体が光を放っておるからの。昨夜話した旧世界の遺産というやつじゃな。現在では再現も復元も出来ぬ技術じゃのぉ…」


 ここまでボロボロになっているにも関わらず、その役目を果たし続けるそれに、ルーシェはため息を漏らす。


「材質なのか何なのかわからないけど…ここまでなってもまだ動き続けるなんて…」

「それより気を付けるのじゃ。そろそろ…」


 シリウスの声に足を止めるルーシェ。

 その爪先ギリギリの所目掛けて、一本の青白い光が放たれた。


「あっぶなぁ!!」

「対侵入者用のシステムも生きておるでな。ここから先はより慎重に進まねばならぬので、お主も気を付けるのじゃ」

「そういうことは先に言っといてよ…」


 そこから先のトラップは本当にえげつなかった。

 科学的なトラップから原始的な落とし穴、バネ床にオーソドックスな巨大鉄球と、まさにトラップの見本市といったところか。


「これ…普通の人間じゃ死んでるって…」

「ふむ…つまりお主は普通ではないということじゃな」

「……」


 そんな会話をしつつ、二人は更に奥へと進んだのだ。


「ところで、シリウスは前回ここへ来たんだよね?何で罠を解除しなかったの?」

「ん?出来んのじゃ。ここの建物は常に内部構造を変更していての。来る度に変わってしまう」

「は?それじゃ元々ここにいたであろう人達はどうやって行き来してたのさ?」

「パスを繋いでおったからの。入口から自動転移と言うやつじゃ」


 何から何まで旧世界の、古代の技術の凄さに驚かされてしまう。


「まぁ侵入者対策ってのはわかるけど、それにしてもね…」

「まぁ仕方ないじゃろう?魔族の侵入を想定しての物じゃからな」

「あぁそういう…ね…」

「それに、奴らは魔族のデータを収集するためにとも言っておったな」


 色々と頭が疲れてきた。



 そして進むこと3時間。

 転移ゲートを潜ると、ルーシェは白い部屋へと飛ばされていた。


「あれ?シリウスは…?」


 どうも転移ゲートで違うところへと飛ばされてしまった様だ。


 そして目の前に靄が現れると、次第にそれは型をなしていく。


 それは真っ黒な姿をした自身である。


「自分と戦えってこと?」


 その言葉に反応したように、ルーシェに襲いかかる黒いルーシェ。



 ここは研究施設であり、生産工場でもあった場所。

 魔族をより進化、変貌させるための施設。

 そしてより多くの情報を集め、即座にそれらを解剖し、再構築させてきた。


 血の一滴、枝毛一本、たったそれだけで即座に情報を集積し、改造コピーを作り出すこともできる。


 つまりは…


 ルーシェは強化された自身を相手に、苦戦を強いられることとなる。


「ちょっと…まっ!」


 自身に迫る黒刃を交わし切れずに、僅かに頬が切れる。


「自分と同じならまだしも…自分より強いとは…」


 苦笑いを浮かべつつも、眼だけは爛々としつつ、自身の中で何かが高ぶるのを感じる。


 そしてルーシェは白刃を握り直した。



「これ…どうなってるんだ?」

「魔族より数値が高いぞ…?」

「本当に人間か…?」


 その闘いを映像で見る幾人かが、一同に驚嘆の声を上げている。


 彼等、いや、彼女等かもしれない、今となってはそんな判別は意味をなさないそれらが、その闘いを息を呑みつつ、食い入るように観察、観測していく。


 最初こそ苦戦していたルーシェであるが、徐々に自身の改造コピーを凌駕し始める。


「何と!?この短時間で?」

「いや待て!おかしい!DNAを改造し、強化した物だぞ?それがリミッターを外した力を出していて、何故に負けるのだ…?」


 そうこうしている間に、ルーシェは黒い自分モドキを撃ち破った。

 全身傷だらけで、あちこちから出血している。

 

「あっぶなかったなぁ…」


 息を吐きながら、自身を治癒していくルーシェ。

 その目の前に突如影が浮かび上がってきた。

 皆様いつもご拝読頂き、誠にありがとうございます!

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