表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森育ちの天然ドルイド  作者: 食欲のアキ
109/124

百八話 彼女達の力

 更新遅れてすみません。

 夜中に書いてたのですが、あえなく途中で撃沈。

 朝から買い出しやらで、ようやっと今の更新となりました。

 まだまだ不安定な更新が続きます。

 申し訳ございません。

 いかにも上役といった空気を醸し出すサーコートの槍使い。


「これは…使えるな…シルフィ。アクエリアス」

「え?あぁ。あれね」

「任せて」

「何をボソボソと!正体を現…しぇっ!!!」


 話す途中に急に白目を向き、痺れだす槍使い。


「上手くいってよかった」


 そう言いながら、ルーシェは槍使いの装備を剥ぎ取り、すっぽんぽんに。

 そして筆を取り出し、両の手首足首に線をぐるりと描いた。


「しかし…かわいい顔して、やることがエグいわ」

「まぁヤるときは手加減せず、一気にヤるようにって、里の皆で仕込んでましたから」


 シルフィの言葉になるほどと思いながら、アクエリアスは手元の小瓶へ視線を落とす。


 先程の戦闘。

 シルフィとアクエリアスは、事前にルーシェから渡されていた薬を、大精霊二人による有効活用する方法を、ルーシェから相談されていたのだが、そのうちの一つが、今のコンボである。


 今回の薬品は自白剤+入眠剤。

 それらをアクエリアスが見えないように気化させ、それをシルフィの風で送り、的確に体内へ侵入させたのだ。

 広範囲も局地的ピンポイントでも、どちらも確実に使える、恐ろしいコンボが完成したのだ。

 結果はご覧の通りというわけだ。

 実にエゲツない。


「ところで、ルーシェは筆で何をしてるのじゃ?」


 筆で描いた線の沿うように、何か図形の様なものを描き足すルーシェに、シリウスが声をかける。


「あぁ。マホさんに聞いたの技術の応用をね」


 完成したとばかりに、筆などを片付けた。


「集落で陰陽術を見せてもらったよね?紙に何かを描いて、式神を出したりしてたよね?あれは墨に霊力を流し、文字や絵による組み合わせで、出したい式神を決めてたんだけど、それが出来るなら、霊力を流しながら、普段使う魔力も一緒に流して、術式を絵や文字にして、描いたら、使えるんじゃないかな?って思ってさ。やってみたらこの通りだよ」


 そう言って槍使いへと視線を戻す。

 手首足首が全部引っ付き、完全に固定化されてしまっている。

 

「今回みたいに捕縛するとき、ロープや鎖を用意せずに済むし、荷物が楽になるね」

「それすごいのぉ〜。その筆は他に技はないのかの」

「まだ知ったばかりの技術だからね。おいおいだよ」


 そう言ってルーシェは眠る槍使いを起こした。


「さて、名前は?」

「…バルト…」

「バルトの階級は?」

「…隊…長…代理…」

「拐った人達は?」

「…何人……火の…さ…祭…壇…だん…だん…」

「マズイ!みんな離…」


 言い終わる前に視界が爆煙で染まる。

 一番近距離にいたルーシェは、死を覚悟する程の爆発だったのだが、予想外に痛みはなかった。


(激し過ぎる痛みは、逆に何も感じないというけど、そういうことかな?)


 恐る恐る目を開けると、ルーシェの眼前には水と風の防御膜が張られていた。


「間一髪ね」

「本当に」


 二人そろってフーっと息を吐く。

 瞬時に二人が助けてくれた様だ。

 お礼を言う前に、シリウスが動き出す。


「何をのんびりしておるのじゃ!今の爆発音でわんさか敵がやってきておるぞ!」


 そりゃ当たり前のことだと、ルーシェ達は動き出す。

 先程臭いで人だとバレたのだ。

 また変身したとしても見破られるリスクは高そうだと判断し、爆発で産まれた瓦礫の影に隠れることに。

 

「また臭いでバレるのは面倒じゃのぉ」


 そう言うとシリウスの力で地に穴を開け、その中へと皆で隠れる。


「通気穴も付けた。暫くは安全じゃろう」

「ありがとう。って…来たよ。静かに…」



「さっきの爆発は!?」

「おいっ!これを見ろ!」

「この槍は…」

「侵入者がいたということか…」

「しかしトラップに見事掛かったみたいだな。あの爆発に対応できる奴なんているわけがない」

「そうだな。しかし…こいつも見事犠牲になったってわけか」

「規則規則と煩いやつだったからな。セイセイしたぜ」

「それより早く報告して来いよ」

「わかった。じゃあここは頼まぁな」


 隊をそれぞれに率いた二人の魔族は話すと、一組の隊は奥へと消えていき、残った一組はここの片付けを始めた。


「隊長。こりゃ酷えっスね」

「お前らも気を付けろよ?任務が終わるまで、全員呪われてるんだからな。禁止事項を口にしたら…」

「い、言わねぇで下さいよ〜。本当に怖いんっスから」

「ハハハ。まぁそれよりササッと終わらしちまえ。口より手を動かせや」

「了解ッス」



「これは暫く動けそうもないな…」

「ふむ…動けんこともないぞ?」

「え?」


 シリウスは力を行使し、穴を掘り進んでいく。

 全くもって便利な神様能力である。

 皆様いつもご拝読頂き、誠に感謝です!

 ブックマーク登録に高評価、本当にやる気に繋がるので、まだの方は是非ポチリとお願いします!

 五体投地でお願いし、五体投地で感謝します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ