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エンゼル=ヘア⑤

 明たちはロビーの入口に来ていた。

 特殊装甲宇宙服を脱ぎ、いつものスペーススーツ。

 海賊達がロビーを監視している。

 その頭にヨキの投げたブーメランが命中。

 別の海賊をボッケンがみねうち。

 倒れた海賊達をズルズルと引っ張って物陰に隠す。 

 明たちはロビーの中へ。そこには倒れている女子高生の群れ。

「うわ」ヨキは鼻血ブー。パンツ見ちゃった。 

「どうする?起こしてく?」マーチンが尋ねる。

「多すぎてきりがない。騒がれて敵に気付かれても困る。まずピンニョたちと合流しよう」

「(素直に美理ちゃんと言えよ)しかし何処にいるのかな?」 

「あ」

 明は女生徒の胸元に手を伸ばす。

「こら!」

 パカ~ン。ボッケンが明の頭を叩く。

「いてえ!バカ、見ろよ」

 女生徒の服に羽根が刺してある。ピンニョの目印だ。

 謝るボッケン。明の日頃の行いのせいなのだが。

「(羽根の示す方向を示し)こっちだ!」

「俺は作戦通りブリッジ行くよ。乗員起こして出航だ!」

 マーチンは一人別方向へ。

 啓作とシャーロットは<フロンティア号>で待機していた。ステルスバリヤーのため、海賊達にバレていない。

「何で行かなかったの?美理ちゃん心配でしょうに」

「だからだ。冷静な判断が出来ない」

「(そんなものかな?)・・あら?」

 シャーロットはテレビの映像に気付く。


 グレイたちは宇宙海賊ドレイクことレオナルド=アダムスと対峙していた。

「え?」

 美理はやっと相手が誰か分かった。さっき殴ってはいたが、今まで余裕がなかったから。

 グレイが口をひらく。

「3年前、事故に遭い重体になった女の子がいた。

 その子の脳波は二人の人間の反応があり、精神移植されたものと分かった。

 ・・その被害者は・・行方不明になっていた俺の妹だ」  


病院の集中治療室。

ベッドには十代半ばの少女が横たわっている。

長い金髪。全身傷だらけ。治療用の溶液に浸されているが、液は出血で混濁していた。頭部に傷は無く、顔は液の外にあったが青白く、素人目でも危険な状態なのは明らかだ。

心拍に合わせバイタルモニターの音がするが、非常に不安定だ。

別のモニターには脳波が表示。二つの脳波が映っている。そのうちの一つが消える。

枕元のグレイは少女の手を握る。

少女がうっすらと目を開ける。グレイと同じ青色。

「おにいちゃん・・」

すぐに目を閉じ、もう一つの脳波も心電図もフラットになる。

グレイの絶叫。 


「!!」

 美理たちは衝撃を受けていた。ふたりの目から涙が溢れる。

「・・・その日から俺の復讐は始まった。情報屋として精神移植のルートを探し、貴様の正体を突き止めた。今回、真理之花女学園の生徒達を精神移植の対象として手に入れるために、この船ごと遭難したと見せかけた」 

「フン。真理之花女学園はいい学校だ。処女が多いからな。彼女達は高く売れる。ふふ・・しかしよく調べたな。感心するよ。だが・・」 

「認めたな」

「ああ、それがどうした?私はレオナルド=アダムスだ。アダムスグループの総帥だぞ。お前達とは身分が違う。誰がお前達の言う事など信じるものか!銀河パトロールだろうが地球連邦だろうが買収出来る」

「この銀河の全ての人を買収出来るのかい?」 

「何っ?」 

 グレイはネクタイピンを外し、見せる。

「隠しカメラ。今の会話は全て生中継されているんだよ。・・・チェックメイト!」



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