レンアイシンドローム
逢いたい。
逢えば別れが辛くなる。
だけど、逢わずにいられない。
せめて一目だけでも。
俺はあの時、自分のハートがコトリと鳴る音を聞き、顔が赤くなっていく熱を感じた。
一目惚れ。
君の顔が、特殊効果がかって見えた。
キラキラ光り。
ピントが合わないような。
薔薇の花も何十億のダイヤだって霞んでしまうくらい。
俺の心臓は早鐘を打つように鳴った。
目が合う。
頻繁に。
それはそうだ。
俺が君を見ているのだから。
小さな悪戯をして君をワザと困らせた。
そのやり取りの瞬間だけは、君を独占出来た気がしたから。
その笑顔が、俺だけに向けられたと錯覚出来たから。
楽しければ離れるのが辛いのは世の常。
あの淋しさは想像を絶する。
辛い。
苦しい。
だけど逢いたい。
これはまさに中毒症状。
立派な恋愛症候群。