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主人公VS・・・女子高生


「じゃ、次の休み時間」

「こないでよ!?」

「いや、同じクラスなのだが・・・」


ふむ

さすがに恥ずかしいのか

それなら仕方ないな

無視するか

いや、他人の振り?

でも、俺はそれで耐えるのか?

でもでも、奏芽のためだぞ

耐えるんだ俺!







休み時間―――それは兄妹愛を育む時間

授業―――それは兄妹が勉強するための時間

ポエム風にやってみました

まあ、そんなことはなく、今は休み時間だ

質問攻めにあっている


「どこから来たの!?」

「アメリカ、一応日本人だけど留学していた」

「九頭竜って苗字、もしかして奏ちゃんと・・・」

「ああ、兄妹だ」

「何歳!?」

「・・・19歳 まあ、多少のことは気にしないでくれ」

「じゃあじゃあ!!」


ものすごい数の女子高生に囲まれて、姿さえもみることができない

くそ、これが現代の女子高生の力か!

甘く見ていた

しかも多分、全員が魔法使い

一斉に攻撃されたら死ぬかも

そして、放課後

さすがに質問攻めが終わった

生徒たちは部活動に移動している

さて、俺も行くか

そう、思ってカバンを持った瞬間だった

違和感を感じた

重さに違和感を・・・

何か入れられた?


「なんだ?」


俺は気軽に手を入れて確認した

そして、違和感の正体は・・・


「ラブレター?」


今までもらったこと・・・いや、あるか

あるけど、女子大生のラブレターだったからな

その時、12歳ぐらいだし

・・・若干恐怖を感じた

今、考えるとあの時って軽くショタ状態だったからな

そう考えると背中に冷や汗が走る

とにかく、俺はラブレターの中身を見る

だれからだ?

下の方に書いてあった名前を見ると・・・


「夏ちゃん?」


しかも、来てほしい場所がサバゲー部室?

どういうことだ?

とりあえず、告白とかそう言う線はなくなった

いけばわかるか

俺はそう思い、部室へと向かった

後ろから、奏芽の気配を感じながら・・・ 


「ここか」


校舎から離れた場所にポツンと置かれていた

名門私立女子高なのに・・・

外装は綺麗なのはいいが、完全に隔離されているのは感心できない

直談判でもするか? 校長相手に・・・

そう、思いながらドア開けた

その瞬間―――時が止まったかのように思えた

俺の視界には、襲い掛かってくる濡れぞうきん!

聞こえてくる、後ろからの声は罵声!

そして、数秒の思考タイム!!

俺は考えた

もし、避けたら後ろの奏芽に当たるのではないか?

でも、当たったら濡れぞうきんが顔にクリーンヒットする

どうする? 自分をとるか奏芽をとるか

・・・まあ、周りが思っていた通り俺は避けなかった


「よっしゃ!!」

「やったぁ!!」


前の夏ちゃんが「よっしゃ」

後ろの奏芽が「やったぁ」といった

・・・俺はゆっくりと顔面にへばりついたぞうきんをとった

そして、思いっきり外に向かった投げ捨てた!!


「あ、部の備品が!!」

「知るか!」


さすがにちょっと怒る


「とにかく、お前ら正座しろ!」

「え?」

「しろ!!!」

「「はい!」」


そこから、3分

説教をした

短くて内容がものすごい濃い説教だ


「さて・・・区切りもいいし、ここで説教は終わりだ」

「す、すみませんでした」

「・・・蛇行のくせに説教なんて」

「悪いか?」

「うっ・・・」

「はあ、よくやっていけたなサバゲー部なんて」

「そう言えば、蛇行。なんで私がこの部活に入ったって知っているの?」

「ああ、おばあちゃんから手紙もらったから」

「お、おばあちゃんめ・・・」

「大切にしろよ?」

「わかっているわよ。今でもおばあちゃんには私も頭上がらないもん」


ちょっとすねながら奏芽は言う

でもって、俺はそれを内心ではものすごい微笑ましい感じで笑っている

ああ、今この場で抱きしめたい

だが、夏ちゃんもいるし、自制しよう 


「そう言えば、俺はサバゲー部の活動内容知らないんだけど、普段はどういうことしてるんだ?」

「え~と、お菓子食べたり、お茶したり、寝たり、家に帰ったり」

「帰宅部と改名な」

「ちょ、ちょっと待ってください! 奏ちゃんのお兄さん!!」

「いや、合っているだろ。帰宅部で・・・大学でもそんな感じだったし・・・」

「そうじゃなくて! ほかにもやっています! サバゲーの活動」

「なんだ?」

「エアガンの手入れです」

「へえ」

「と、言っても、水洗いだけなんですけどね」

「最悪だ!!」


手入れじゃねえし!

完全に、服を洗おうとしているだろ!!

もう、そのエアガン使い物にならないだろうな

可哀そうに・・・

 

「はあ・・・無事なのあるか?」

「ありませんよ? だから、エアガンは先月すべて捨てましたし」

「これ・・・サバゲー部だよな? あ、もしかして、ゲームの・・・」

「いや、ゲームじゃありませんよ? 知らなんですか? 最近の魔法サバゲー」

「魔法サバゲー?」

「ええ、今までと一緒の内容で魔法OKのサバゲーです」

「へえ~、進歩している・・・な」


あれ?

魔法OK?

なら、俺は旧文明人仲間?

て言うか、下手をすると足手まといになるんじゃ・・・ 


「あと、三日後に試合が入っているのでよろしくお願いしますね」

「蛇行! ちょうどいいじゃない。海外の実力見せてよ」

「お、応! 任せろ。俺1人で全滅させてやるよ」


やべえ、冷や汗が止まらない

魔法で勝てる自信はないんだけどな

まあ、学生だからなんとかなるだろ

あの職場より地獄はないはず・・・


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