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4)ブラックチェリー

私がこの世界に舞い戻って?1週間がたったと思う。

思うというのは、森の中はいつも暗くて時間と日にちの感覚がよくわからなくなったからだ

あれから、私は狩の仕方を学び調理方法とサバイバルをおばあさんから学んだ。

見た目と違っておばあさんの動きは機敏で、クマくらいの大きな臭い獣が現れたときなど瞬殺だった。

なによりも驚いたのがこの世界には魔法が存在し、おばあさんも扱えるということ。

やっぱりおばあさんは魔女だったのかと思ったら、この世界に魔女という言葉は存在しなかった。

みんな魔力を持っていて、力が強ければ長生きできるんだって~

へーボタンがあったら連打してたよ。


おもいっきし異世界なんだな~というのが私のこの世界にきてから今までの感想。

夢落ちはもう諦めました、だって一週間も寝起きしてたらこれはもう夢じゃなくない?

そして、この自給自足の生活が意外に自分にあっていて全然ホームシックにかからない、てか気楽でいい!!

森の浄化をしろとか行ってたけど、普通に自給自足していれば浄化してることになるらしいし~

だったら誰でもいいんじゃない?とか思ったら私とおばあさんくらいしか、この森で暮らせないらしい

普通の人が生活したら、あっというまに魔獣か闇に飲まれるそうです。

なんで?ってきいたら、おばあさんいわく森に愛されてる云々、聖人うんぬんとかで、まーぶっちゃけてよくわからなかった。今がよければイインダヨーグリーンダヨー!とか思いつつ

私は目の前の狼のようなデカイ怪物に魔法でつくった矢を放った

それは見事に獣の目に当たり、のた打ち回って周りの木々の葉を散らしていた。

もう一度意識を集中して矢を作り今度は獣の喉に向かって放つと、獣は動かなくなっていた。


「上物の毛皮ゲットだぜー☆」

奈美は上機嫌で獣の手足を持ってきていたヒモでくくり獣を引き釣り始めた。

行く場所は川、そこにはすでにおばあさんがお昼の準備で焚き火をしていた。

「銀楼か、上物じゃないか」

「でしょでしょ~、これで麦が買えるよ~」

奈美はこの森から出れないらしいが、おばあさんはこの森から出ることができてふもとの森まで毛皮や薬草を売りにいっている、そのおかげで麦やら畑の作物が買えるのだ。流石に森にあるだけのものだけだと味気ないしね!

「さて、いい感じに魚がやけたぞ」

そういっておばあさんが焼き魚を奈美に差し出した、最初は魚の丸焼きなど食べたことが無かった奈美だったかこの数日で慣れうまく骨をよけながら食べれるようになっていた。

「うまー!」

「今日はワシはこのくらいにして、家に戻るが奈美はどうする?」

「ん~もうちょっと探索してから帰るー」

「やれやれ、じゃーその獣はわしが持ってかえるぞ」

「はーい。よろしくおねがいします。」

食事も終わり、おばあさんと奈美は分かれた。

「あ、奈美!途中で腹がすいても木の実や果実は外で口つけるでないぞ、食べたかったら一度持って帰ってわしにみせてからにしなさい、あと黒い果実は毒だからけっして口にするでないぞ!」

「はーい」

過保護だなもう~っと奈美はため息をついて奈美は上流に向かって走り出した。

「あまり上流にもいきすぎるでないぞ!」

最後の忠告は、すでに点になっている奈美には届いていなかった。



上流には人語を解する魔獣が住んでいる、おばあさんとも知り合いらしく、しかも前世の私もしっているのだ。

「シリウスー遊びにきたよー」

上流の大きな岩の洞窟に向かって叫ぶと、大きなものが動いた音がした。

中からカバにもっさもさに白い毛を生やしたような獣がでてきた。

「うるさい」

「また遊びにきても良いっていったのシリウスじゃーん」

「たく、そうなんども来る場所ではないぞ、ここは!」

「はいはい、前世の私はここの魔獣に騙されて毒の果実食べたから危ないんでしょ」

盛大なため息をシリウスはついて、一言まったくわかっていないとつぶやいた。


そう、前世の私はここ上流の強い魔獣に騙されて毒の果実といわれる黒い果実を口にしたそうです。

毒といっても即効性はないそうで、死よりも恐ろしいことになるそうな?

そこのところは詳しく教えてくれなかった。でも、詳しく知ろうとも私も思わなかった、危ないことには我関せず、これが平社員の鉄則ですよ。

まーでも今の私は、実は果実系が苦手なので、人から出されたものだったらある程度食べれるけど一人だったら絶対に口にしないほどなぜか果実はだめなんだよね~っていったらシリウスは前世の記憶でも残っているんだろうって言われた。

どうなんだろうね?

ひとしきりシリウスとおしゃべりして、私はおばあさんが待つ家に帰った。

それがここ数日の過ごし方だった。


ただ今日だけ違ったのが、途中、木の上にいた魔獣に話しかけられたのだ

そいつは私に果実をを投げてきたのだ「ゴディバおかえり」っといって、実はブラックチェリーだった。

黒い果実、そしてゴディバは私の前世の名前。

今人語を解する、おばあさんが安全だという魔獣意外とは決して話してはいけないといわれていた私は無視して家路に急いだ。


奈美はかなりのずぼら人間です。

今回は主人公の独白みたいな感じでかいてみました。

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