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2)聖人と狂人

すこし昔の話をしよう、「暗森に愛されし者」といわれる男がいた。

その男は、暗森と呼ばれる魔獣が多くいる危険な深い森を一人で徘徊ができる人間だった。

茶色の肌に、深い緑色の髪、こげ茶色の瞳は森の精霊のようだった。

男は強く肉食の凶暴な魔獣も一人で倒せるほどの強さで獣のようだった。

ふもとにある村は、その男のおかげで肉や毛皮の恩恵を受けていた。

その村にとって男は狩人で聖人だった。


かの男が国中に知れ渡たったのは、国と国との境界線でもある暗森にいたため、隣国が男の住んでる国に攻めてきたためだった。

そして、男がそこで人を殺すことを覚えてしまった。

功績が認められ軍にはいった男は、戦場でもぐんぐんと功績を挙げていった。

男が現れるだけで敵兵は逃げ惑った。

それほど男の戦い方は残虐だったのだ。

次についた名が「獣の狂戦士バーサーカー

その国にとって男は使い捨ての軍人、英雄となっていた。


国が危機感を持つ頃には男は、将軍と呼ばれ戦いに狂った者たちが周りを固めていた。

そして男が住んでいた国が消えた。

消えた理由は、男が命令されるのに飽きたからだった。

そして戦争がなくなったからだった、いやなくなるはずだった。

戦争は和平によって終結されるはずが、男がそれを阻んだのだ。

近隣諸国はその事件を知り、男を倒すべく団結した。

そのときについた名は「血に狂った魔獣」

男はかつての姿とかけ離れた姿となっていた、色黒い肌に白髪に血走った瞳。

男は近隣諸国が連合国となった最強の精鋭陣を集めた軍によって殺された。

人々にとって男は狂人、世界を混乱に陥れた悪であった。


男を殺した男は、英雄と称えられた。

英雄の名はラルク・フロイアンス・カファレル

色白の肌にオレンジがかった金の髪に蒼い瞳の男だった。



グレイアス連合国で知らない者はいない有名な話だった。

それが100年前の話し。

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