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11)戯れてー2

眠っている奈美に近づく者がいた、それは下半身が鹿のような体に上半身は人間の子供の姿をした生き物だった。

その半獣人は、奈美の顔を覗き込んだ。

「眠ってる」

体中をペタペタさわり、首につけられている鎖をひっぱったりし不思議そうな顔をした。

「・・なんでこんな変な体にされてるん?囚人なん?」

奈美の腕をどかし、胸元に顔をおいて心音を聞きながら奈美を見つめた。

「かわいそ、魔にきにいられてるんね」

『払え・光を戻せ』

そういうと、奈美の体は女へと戻っていた。

「これで元通りやねん」

半獣人はそのまま奈美の胸元に顔をうずめ寝始めた。


それを白妖樹の根元の穴から見ていた、獣たちはそろそろと奈美にちかづき囲うように寝始めた。






重い。

息苦しさに目を覚ました奈美は、身動きできないことに気づいた。

目を開けてみると、もふもふとしたものが視界に入った。


「・・・もふもふ」


ピクリと尖がったものがもふもふとしたところからでてきたかと思うと、体にかかっていた重さがなくなった。

「ん・・・おきたん?」

目をこすりながら、半獣人が奈美の上から起き上がった。

奈美は驚きながらも、上半身を起し周りをみると動物から小動物、小鳥などが奈美の周りを囲うように寝そべっていた。

辺りはもう薄暗く、天上のガラス越しには星が瞬いていた。

そんななか、白妖樹だけうっすらとやさしい光りをはっしていた。


「あなただれ?」

「ん?うちはエッフル、聖獣なん」

奈美の横で、目をこすりながらちょこんと座っている半獣人は答えた。

半獣人はとんがった耳に、チワワのような瞳、顔の周りを天然パーマのような薄茶色の髪の毛が肩辺りまで覆い、その姿だけでも愛嬌たっぷりであった、それに加えぷくぷくした肌、下半身は鹿のような獣の姿は身長も2,3歳児位のちいささもあってまるでぬいぐるみのようだった。

「かっ・・・・かわいいいいいい!!!」

なんだこの生き物!超かわいい!!キュンキュンする!!!

奈美は思わず、エッフルを抱きしめ、顔をぐりぐりほお擦りしてしまった。


「くっ・・くるしいねん!」

エッフルはばたばたと奈美の腕の中で暴れた。

その様子を周りにいる獣達は、のんびりと眺めていた。

「あぁ~ごめんごめん。こっちの世界で始めてキュンとするかわいいものに出会ったから、暴走しちゃった」

「そ・・そうなん?」

びっくりするやんっとつぶやくエッフルに、また抱きしめたい衝動に襲われながら奈美はなんとか耐えた。


「お前何したん?」

「へ?」

「鎖につながれてるやん」

そういってエッフルは奈美に繋がっている鎖をツンツンと引っ張った。


「ぁ~」

奈美はどう答えるか迷った。

「前世のお前ならわかるけど、今のお前がなんで鎖につながれてるん?」

「・・・ぇ」

「ん?ちがったん?」

「私の前世を知ってるの?」

「・・・しってるよ。・・・助けられなかったん」

そういってエッフルは悲しそうにうつむいた。

奈美はエッフルの頭をなでながら、なんて返そうか思案した。

「・・・私の前世って悪いことしたんでしょ?あんまり詳しいことはしらないけど。皆が憎んでいるのはわかるよ」

「でも、あれは・・・」

「でも、エッフルに会えたから大丈夫!」

「?」

「あいつ、えっとラルクだ!ラルクが言ってた。私が聖獣に会えたら生まれ変わりだって信じるって!」

エッフルは大きな瞳をまん丸にして驚いた、あいつそんなこといったんかっと小さくつぶやいた。

「あ、お礼いわなきゃね。でてきてくれてありがとう」

奈美は微笑んでエッフルにいった。

「お礼なんて必要ないよ、お前がいるからでてきたんよ」

「え?」

「お前はもともとこっちの人間やったし」

「ぇ?」

「お前は聖人やん。まー今は半聖人みたいな感じやんね」

「半?」

「性別ができとるからや」

ふと奈美は自分の体をみて、女に戻っていることに気づいた。

「いつのまに女に」

「ぁーうちがやったん」

「ぇ?」

「へんてこりんやったから、元にもどした。駄目やったん?」

くりっくりの可愛い瞳の上目遣い攻撃に奈美は撃沈した。

「ううん。全然平気!!!」

くっ・・不意打ちすぎる・・かわい!!!

「そっか、よかった。」

にょー抱きしめたい!

「もう夜や。もう一度ねよか~」

「うん」

そういって、奈美はエッフルを抱きしめて獣達の間に挟まって眠った。



収まらなかった。ので戯れはもう一話たします。

某地下鉄のうさぎのキャラクターグッズが欲しくて欲しくてたまらないです。

そんなことを考えてたらエッフルがでてきました。


今年こそエチカちゃん人形を当てたい!!

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