58,魔道具の解析開始
魔道具を守り切った近衛騎士達
宿舎に移動し いよいよ慎重に解析を進めていく事に
さて 騎士団は 魔道具の解析できるのか
近衛騎士団の隊舎に犯罪に使われた魔道具が 無事に運び込まれて解析が始まった。
魔道具の魔石は外されていて 誤動作が起きないようにしているものの どう動作するのか不明なので緊張している騎士達。
「この犯罪に使われた魔道具は 一般魔道具とどのような”違い”があるのか確認して欲しい」長兄王子が騎士団解析部員に指示を出す。
「目的は2つ 使用されている魔法陣の特性 魔道具技術を解析を確認する事」
「そして 2つ目が この魔道具を解析して 他の魔道具に有効転用させる可能性の確認する事」
「犯罪に使用されたとはいえ この魔道具技術は生活向上に役立つはずだ」
「今後の国民生活向上の為にも 必ずやり遂げて頂きたい!」そう長兄王子は 騎士達を見ながら話を進めた。
「今までの魔道具は1つの効果しかなかったんだよなぁ」
「あぁ 話を聞くと2つか3つもの効果が出ていたようだ」
「そうだな あれだけ早く走り強い力を出し 更にそれを夜中で無理なく行動できる見る力」
「やはり1つじゃないな」
「他のやつは 壁を蜘蛛のように這いあがってきたんだぞ」
「おいおい 4つ目なのか」
「犯罪時 効果は出てないが 実装されていたのかもな」
「あの時に そんな隠れた能力使われていたら・・・」
「取り押さえる事も無理だったかもなぁ」そう言いながら 震える騎士達。
「だからこそ この魔道具の解析をしないとな」気持ちを切り替える騎士達。
「あぁ 頑張ろうぜ」
「もしこの技術を我々も使えるようになれば 今までに不便だったことも解消できるかもしれませんしね」
「だからこそだ!国民の為にも 解析は確実にだ」
「だがそれと同時に”今回のような高度な犯罪に”使われる恐れも考えんとな」
「そそそそれは今考えなくても・・・」
「まぁ だがこちらでも同じ事が出来れば 対策は可能さ」
「ですよねぇ 脅かさないでくださいよ」
騎士達は議論しながら 解析を進めていった。
「魔法陣に魔力を通して どの部分に反応が出るか確認からだな」近衛騎士の解析を担当する騎士が いくつかの計測機器を持って机に置いた。
「今までの魔道具だと このように魔力を通すと模様の魔法陣の一部に魔力が溜まり 効果がでてくる」
比較用に持ち込まれている”身体力強化”魔法陣に魔力を通して 身体強化を行い重量物を軽々と持ち上げて見せる。
「このように魔力が溜まった場所に書き込まれている”神代文字”の効果で 身体強化などの魔法効果が発揮されるのだ」
「では 魔力溜まりの場所と書き込まれている”神代文字”を調べるのですね」
「そうだ 神代文字は魔法書か古代教会経典に記載されているもので 判別は後日になるだろう」
「そうだ なので まずは魔力溜まりの確認 そこに掛かれている文字の転写を行う事が主な作業になるだろう」
「「「判りました」」」解析担当の騎士達はそう返事を行うと 振り分けられた魔道具に魔力を通し始める。
魔力通し時に未確認の効果が起きて 解析担当に異常な効果が出てしまい 不具合防止の予防に2名の騎士が脇にいて解析を見守る体制になっている。
更にパーソンの特殊魔道具で効果を中和する体制もしており 異常対策は万全を敷いていた。
担当達は魔道具の魔法陣に魔力を少しずつ込めていく。
一気に魔力を込めると暴走した場合に対処が出来ないからだ。
反応が起きるタイミングを見ながら 徐々に魔力を増やしていく。
暫くすると魔法陣に反応が出てきた。
それを確認した騎士はより慎重に反応を見ている。
「おい これを見てくれ 反応が複数あるぞ!」
「あぁ こっちもだ」
「犯罪に使われた魔法陣 魔力溜まりが3つ以上あるようだが 見間違いかな?」
解析をしていた担当が自信なさげに 脇の騎士に声を掛けていた。
「普通は1つだけだろう? 勘違いじゃないのか?」
「だが 犯罪の状況から判断すると魔法の効果が3つ以上だし おかしくないな」
互いに頷くと魔法陣のどの場所に魔力溜まりがあり そこの神代文字を読めなくても転記していく。
いくつかの魔道具を分解し魔法陣を解析が進められていく。
「この魔法陣 似てるよなぁ」
「だなぁ だけど”文字”が違うな」
解析が進むと 騎士達の間からそんな声が上がってくる。
脇で解析進捗を見ていた騎士団長が 長兄王子と何やら会話をして副官に指示を出している。
「見つかりますかねぇ?」騎士団長の言葉に長兄王子は首を振る。
「もしかしたら 別なものかもなぁ」
「それは?」
「魔法使いが魔法陣で使う魔法に神代文字が使われていないという話がある」
「そうですよね もし使われているなら 魔法使いは全員が神代文字を扱えることになりますからねぇ」
「だから 魔法使いで魔法陣が扱える秘密が判れば もっと活用範囲が広がると考えてはいるのだが」
いよいよ始まった魔道具解析
今までと違う反応に騎士達も慎重になりながらも
特徴を少しずつ解析していった




