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影の魔導士  作者: 陽炎六
闇の枢機卿
56/60

56,教会騎士の襲来

王城地下教会に襲撃してきた男

対応した騎士の能力も判らないような まぁ使い捨ての雑魚なのだろう

更に教会騎士に突撃もあり 更に混迷が深まっていく


教会騎士との関係が判らないまま 新たな問題が起きてゆく


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申し訳ありません 掲載順を間違えておりました

以前まで公開していたものは 次回分でした



「犯人を渡してもらおうか」教会騎士が近衛騎士に詰め寄っている。

「犯人とは”どの”犯人でしょうか?」

「決まっているではないか 教会襲撃犯だ!」

「そんな犯人はいないですが?」

「ばかな 今朝騎士団が取り押さえただろうが!」

「そんな報告はありませんが?」さらりと流す近衛騎士。


「そもそも こちらの把握していない犯人を教会騎士がなぜご存じなのですか?」近衛騎士の言葉に教会騎士は何も言えない。

「そもそも ”王城内!の出来事は すべて王家でが原則です”」その言葉に息をのむ教会騎士。

「しかし”教会は独立し 他の干渉を受けない!”と協定されているはずですが」

「それは各国で”指定された教会”の話で 教会施設すべてではないはずですが」

「そそそそんなはずは」

「”神聖国”直轄の教会は 独立組織として各国王都にあるだけのはずですが」

「しかし 同じ神聖教会としては」

「確かに 神聖教会の系譜ではありますがサーライト教会と神聖国とは協力関係で対等な立場のはずですが」


「ですが うちは教会総本家で」

「教会は心を救う場所で権力を行使する場所じゃないと思いますが」

「・・・」教会騎士はうなだれたまま 近衛騎士の前から退出していった。

「どこから嗅ぎつけたんだ?」脇から次兄王子が顔を出し呟いた。

「ですよね?教会関係者に誰にも言っていないのですが」

「まさか 犯人が教会関係者だとでもいうのでしょうか?」

「どういう意味だ?」次兄王子が近衛騎士に聞いてみる。

「”戻るはずの犯罪者が戻らないから”から 王城警護の近衛騎士に乗り込んできたのでしょう」近衛騎士は次兄王子に考えを伝えた。


「まぁあのタイミングで乗り込んできたのはそういう理由だろうなぁ だがなぁ なぜ地下教会の祭壇を破壊しようとしたんだろう?」次兄王子は考えながら話しかけた。

「最近地下教会に何か変わった事がありましたか?」パーソンが聞き返す。

「変わった事か まぁ変化点は例の魔道具を地下教会祭壇に保管しているくらいかなぁ」

「まさかぁ それが?」

「何で教会関係者が犯罪者の魔道具に興味もつんだ?」長兄王子も驚いた感じで次兄王子に聞き返している。

「しかし 他に思いつく事がないからなぁ」


「どのみち 魔道具の解析が終わるまで邪魔されたくないから 近衛騎士の詰め所に変更しようか」

「その変更を噂で流して 食いついたら”魔道具を目当てで襲撃してきた”で良いだろうなぁ」

「噂を流した後でも 地下教会を襲撃しに来たら 地下教会の宝物狙いと判断するべきかなあ」次兄王子が口にしながらも長兄王子の言葉に同意していく。

「ですが ”どうして今の時期”にこのような事が起きたのでしょうか?」ただ パーソンは二人と違い 別な方向から疑問を口にしていた。

「”時期か?”」二人はパーソンに顔を向け聞き返す。


「魔道具に関係するとしたら 最初うちの国で魔道具犯罪が2年前に発生して アーク農国 ゲスダインと続き終結 それから1か月たっていますしねぇ」

「その間に事件が起きていないから 魔道具とは関係ないと?」

「最初の魔道具は関係なく 最後のゲスダインの魔道具だとしたら 1カ月だからないとも言えんか」

「魔道具が原因じゃないと?」考え込む次兄王子。

「ですが 地下教会で最近の変化は 魔道具の保管くらいだしねぇ」更に考え込む。

「地下教会になにかないか調査指示しておくようかな」次兄王子の声に皆が頷いた。


翌日 地下教会前をうろつく教会騎士がいた。

巡回中の近衛騎士が話し掛けると 慌てたように走り去っていく。

教会騎士がいなくなって 地下教会前に戻ってくると扉の前に大きな斧が置き去りされていた。

「この斧ッて 同じやつかな?」手にしてそう呟く近衛騎士。

「早く王子様達に報告しないと」騎士はそう言うと 斧を持ち近衛騎士詰め所に戻っていった。


「ホントか!」詰め所に戻ると斧を見た近衛騎士団長は斧を握りしめ 直ぐに指示を出す。

「伝令 直ぐに王子様に報告を!」

「修繕に連絡 地下教会 扉に補修と周りに騎士を配置 警戒強化を!」

「地下教会の宝物を近衛騎士団の保管庫に移動させるように進言しよう 今日から近衛の力を示すぞ!」そう言うと腕は突き上げると 廻りから歓声が上がる!


「王子様 近衛騎士団より報告が」伝令が直ぐに会議室に行き 報告を上げた。

「判った直ぐに向かう 二人も付いてきてくれ」長兄王子がそう言って二人を引き連れて会議室から直ぐに出て行く。

「次兄王子 近衛に指示を出して地下教会の”例の物”を近衛騎士団 保管庫に移動させてくれ」

「パーソンは襲撃の斧の確認を なにか気になる事があるんだ」歩きながら告げる長兄に次兄は頷いて 数人を連れて地下教会に向かう。

また 教会騎士の横やりと不審な動きが

犯人から回収した斧も 犯人の様子から”訳がありそう”な代物かもしれないし


この後は枢機卿の動きはどうなるのか


混迷が深まっていく


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