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影の魔導士  作者: 陽炎六
闇の枢機卿
55/60

55,襲撃


ゲスダインを使って悪だくみをした大元が明らかに

悪だくみがダメになってもあきらめていない様子

なにやら 自分の地位を使って行動を起こす様子


パーソンは彼の悪だくみを防ぐ事が出来るのか

そして 彼はアークを使い何をしようとしているのか


ゲスダインよりパーソンが帰国して1か月後

「貴様 何をしている!」サーライト王城 地下教会の中で怒声が飛んでいた!

地下教会という静寂な場所でありえない怒声!

それは 定期巡回にて教壇を破壊しようと大斧を振る男を見つけたからだ。


「貴様何者だ!」発見した騎士が剣を抜き 男を取り押さえようとする。

だが男の振り回す大斧に剣が当たると 剣がすっぱりと切断されてしまったのだ。

剣を切断して気をよくしたのか 男は騎士にニヤリと笑う。

「雑魚の騎士が その体分断されたくなければそこで見ていろ!」男は言い放ち また教壇に向き直る。

だが騎士は剣を切断されても 慌てるそぶりもなく切断された剣を投げ捨てた!

投げられた剣は 驚くほどに軽い音をたて床を跳ねていく。

投げられた剣は来剣であったので 金属製の重厚な感じでなく軽い音だったのだ。


神聖な場所である地下教会。

その場所を血で汚す事を出来り限り防がねばならない。

まぁ 国民の心を支える教会を汚す”不届き者”がありえない前提での 木剣所持なのだが。

だが その木剣が切断され 犯罪者は更に祭壇を破壊しようとしていたので 騎士の”本物”を取り出した。

太く硬く重い 金属製の棒である。

剣や槍は最終手段なので まずは棒なのである。


慣れた手つきで棒を操り 男の大斧を弾き飛ばそうと 騎士が攻撃を仕掛ける!

しかし男は先ほど”剣”を切断した事から ”棒”などまた切る程度にしか考えておらず 大斧で棒を薙ぎ払おうとしていた。

その動作を見ていた騎士は 大斧を扱う様子に”熟練”の使い手と判断して 棒を一旦引いた。

その動作を ”切断される事を嫌った”と判断した男は ニヤリと笑い騎士に近付いていく。

「騎士さんも災難だったなぁ」男は勝ち誇ったのか呟く。

「俺に出会わなければ長生きできたのによう」

「だが あまり遊んでられんのでな さよなら騎士さん達」男はそう言うと大斧を振りかぶった。

その動きを待っていたかのように騎士が踏み込み 棒を男に突き出していく!


男も騎士の動きを想定していたかのように大斧の柄で棒を受け止め弾こうとする。

しかし ここからは男の想定した結果にはならなかった。

大斧の柄に当たった棒は 柄を粉砕し男を吹き飛ばしたからだ!

吹き飛ばされた男は一瞬何が起きたのか理解できずに騎士を見つめた。

「ば ばかな?」

「これが現実だ 大人しくしろ」騎士はそう言うと男の首筋に棒を伸ばしてくる。

しかし男は大斧を振り 棒を弾こうとしてきた。

しかし それよりも早くに騎士は棒で男を突き 一瞬で気絶させた!

「真の力も判らんか」

「まぁ 口だけの素人だろうな」騎士達はそう言いあうと 男を軽く担ぎ上げていた。


「地下教会の祭壇を破壊しようとしていただと?」会議室で報告を聞いた次兄王子が走り出そうとしていた。

敬虔な信者の次兄王子は 祭壇を破壊しようとした行為が許せなかったのだ。

「慌てるな 落ち着け!」長兄王子の声が飛ぶ。

「しかし」

「慌てるな あいつは”下っ端”だ」

「”下っ端?”」

「目的もなく祭壇を破壊しようするか?」

「そうだね」長兄王子の言葉に落ち着きを取り戻し 席に戻った。

「まず 祭壇を狙った理由を確認しなければならないな」


「そうですね 犯人の動機は?」パーソンが長兄王子に話を振って 事件の進捗を確認しようとしたきた。

「流石に何も言わんのだ」長兄王子は悔しそうに答えている。

「まぁ 重罪だしなぁ このままだと”死罪”だしなぁ」

「なら 何も言わないでいるつもりか?」

「まぁ 理由が知りたいが 聞き出す前に処刑されるだろうなぁ」次兄王子はぽつりと呟く。

「だろうなぁ 特に教会の方から ”怒り”の声が聞こえてるしなぁ ”教会で犯罪者を処罰したい”と」

「まぁ ”神様を危害”を加えたようなものだしなぁ」

「神殿騎士が即時引き渡しで乗り込んできたよ」

溜息をつく長兄王子に次兄王子が首を傾げる。


「おかしくないか?神殿にはまだ話を通してないだろう?」次兄王子が質問して長兄王子が答える。

「あぁ 今朝の事だしなぁ 口を割らせてから各所に報告するはずだったんだが」

「”噂”を聞いて動いたにしても 異常すぎますね」パーソンが確認する様に呟くと二人の視線が集まってくる。

「”地下教会””神殿騎士” なにか繋がりがあるんですかねぇ」

「なんでそう思う?」二人が又聞いてくる。


「仮に”神殿”に繋がりのある人から”何か”がうちの地下教会にある”高価”なものの話が流れてきて その話を聞いたものが”襲撃”したとか?」

「おいおい 神殿の関係者がそんな事するのかなぁ?」

「まぁ”仮”なら 神殿関係者に興味ある”もの”が”うちの地下教会”にあるはずだから 襲撃させたとか」

「まさかねぇ」

「だけど 地下教会に近付ける人なんて それこそ限定されるなぁ」


「そう考えると教会の上位の偉い人から無茶な指示で動いたかな」つい笑いながら次兄王子が呟くと

「それこそないだろう」と長兄王子が笑っていた。


王城地下教会に襲撃してきた男

対応した騎士の能力も判らないような まぁ使い捨ての雑魚なのだろう

更に教団騎士に突撃もあり 更に混迷が深まっていく



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