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影の魔導士  作者: 陽炎六
ゲスダイン編
53/60

53,閑話ー1 息子達の休息

犯罪に関係した魔法具の回収に成功したパーソン達


国王への報告と帰国に安堵したのだが まだまだ闇は深いようで



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


魔法陣が神具の模様 天啓は本作オリジナル設定です


神具に使われている模様には意味があり 同時に巫女の天啓を受け 使用時に発光現象を起こしてのを確認して模様の効果確認が始まって 魔法陣として広まった そんな設定です


「ではこれで今回のゲスダインの犯罪に関わった魔道具は全部あるという事でしょうか?」長兄王子が次兄王子と パーソンに聞いてきた。

「えぇ 兄様 サーライトに戻る際に襲撃を受け 5つ回収 またゲスダインでの特務者が5つ回収 これは”犯罪者仲間からのこり全数”と聞いております」パーソンはそう長兄王子に答えた。


「ではゲスダインで魔道具犯罪はもう起きないと判断してよろしいか?」

王子達集まっていたテーブルの上座から声が掛かる。

「魔道具開発には多くの資材 技術 時間が掛かります ゲスダインで再度制作を考えない限り ”終了”と考えて宜しいかと」長兄王子が立ち上がり 声の主 国王に返答した。


「良いだろう 皆の活躍に満足している 今後の魔道具の対処は国を挙げて解析 保管を行う様に」国王の声が響き王子達は頭を下げた。

「各対策チームは解散とし 通常編成に復帰する様に」そう言って国王は退席していく。

国王が出ていき ドアが閉じられると 長兄王子がパーソンに話し掛けてきた。

「単身 ご苦労だったな」

「いえ ですが ゲスダインの資料の対処を済まさないと」

「まぁ それは時間をかけて行うようだろうなぁ」

「そうですね こちらから請求出来るものでもありませんし」

「そうだな」そう言って笑いあう兄弟。


「パーソンはどうするのだ?」

「しばらくはサーライトの料理を楽しんだ後 またゲスダインの状況を確認しようと思います」

「無理する必要な無いのだぞ」次兄王子がパーソンに聞き返す。

「まぁ 犯罪を考えるほど 追い詰められていたのか それとも別な何かなのかを調べたいのですよ」

「なぜ そう考える?」


「魔法陣は元々”神具”の模様を模写したのが始まりと聞いています」パーソンが魔道具の秘話を口にし始めた。

「”神具使用時の不思議な模様発光”で研究がはじまったのだとか」

「”巫女様への天啓”もあったらしいが」と 同様に次兄も補足する。

「そうして より少ない魔力で効果的に大きな力を出せる魔法陣の使用が始まったんだなぁ」次兄の言葉にパーソンも頷く。


「ですがその魔法陣は一つの力の強化のはずですが」

「確かに ”身体強化”だけでは 壁をはい上がる事自体ありえないしな」

「昆虫や動物の能力を強化付与している感じですよね」

「そんな魔法いつの間に作成したんだろうか?」

「それとも それに擬した能力を複数同時に付与したのでしょうか?」

「そちらの方がまだ現実的か?」


「同時に複数の魔法を行う魔道具 そんなのありましたか?」

「聞いたことないな」

「まさか 新しい魔法陣が作成されたとか?」

「そんな 神殿の神具からあたらしい魔法陣が見つかったのか?」

「判りませんが もしかしたら 神殿関係者がなにか関わっているのかも」

「まさか もしそうなら よほどの高級な神殿関係者が関わっているかもしれんぞ」


そんな事を考えると 次兄とパーソンは深刻に悩むのであった。

だが もしもそんな”存在”がこの犯罪に関係していたらと思うと 何が何でも追求しようと考えるパーソンであった。


次兄との会話に たどり着いた考えに恐怖を感じながらも

まだ見ぬ”相手”(黒幕)に決意をするのであった



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