表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の魔導士  作者: 陽炎六
ゲスダイン編
29/60

29,アーク農国の活躍

捕らえられたけど 次の犯罪者がどうなのか判らず 警戒するしかないアーク農国に

パーソンは装備の提供を伝える事に


さて 上手く使いこなし 犯罪者の捕縛は出来るのだろうか?


翌日は犯罪者の逮捕で騎士団中が沸き上がっていたのだ!

犯人像すらわからなかった相手を サーライト騎士と一緒とはいえ逮捕が出来たのだ。

その上 犯罪を防止できたので 王様から感謝の言葉まで出てきたのだ。

しかし ”最後の要”という逮捕ではサーライト騎士無くしては無理な事だったのはアース農国騎士も理解していた。

数人がかりの槍の攻撃をあっさりと吹き払い アーク農国の騎士など眼中にない行動をしていた犯罪者なのである。

それをなにか特殊なものを使ったとはいえ 一人のサーライト騎士が行動不能にしたのだから。

アーク農国騎士の自信は もうLVゼロかというまで落ち込んでいたのだ。


「今後も犯罪者が狙う可能性がありますので」サーライト農業支援中のパーソン王子の提案で サーライトでの逮捕事例 また今回の薬品 特殊装備 他の提供・講義が決まったのだ。

「そのような秘匿品を提供下さるのでしょうか?」アーク農国王家はパーソンの提案を驚いていた。

「民衆の安定こそが国家の安定になると考えての事です 元々の農業支援も同様ですので」

「まずは我々の装備を提供しますので それを使い訓練を行いたいと考えます」

パーソンの言葉に頷くアーク農国王家。

「しかし 手持ちでは数も少ないので追加を本国より取り寄せるように手配しましょう」

「感謝します パーソン閣下!」

「騎士の諸君 苦労の時はいま終わった 今後は今まで通りの生活に戻るであろう」王様が騎士達に宣言して 騎士の巡回の変更し 負担を減らしたのであった。


次の日にサーライト騎士が教官役になり アーク農国の騎士に特殊装備の使用方法の講義が始まった。

まずは即応の為に 巡回するメンバーと指導する教官の数名を優先で講義していったのだ。

本業は農地支援であり荒れ地改良が主任務なのだから いつまでも犯罪者対処に関わる事も出来ないからだ。

それを理解しているアーク農国騎士も精力的に講義に参加し練習を励んでいた。

元々難しい操作もない特殊装備である。

パーソンの特殊な魔力を放出するだけであるので 覚えるのは簡単である。

だが当てられなければ意味がない。


サーライトの事件事例から考えると 今後に発生する事件は 猫獣人 狼獣人 蜘蛛獣人などが考えられるからだ。

ゆえに 高速移動する相手や 壁や建物を自在に動き回る相手が今後は想像されるのだ。

そんな相手を捕縛するためには 特殊装備で魔道具を無力化しなければ無理であろう。

だが アース農国に持ち込んだ特殊装備は パーソンの魔力を放射し無力化を確実に行えるように 範囲を絞っているので直接に当てる必要があるのだ。

高速で動き回る犯罪者に 魔道具を向け続けるのは厳しいだろう。

そうなると特殊装備以外 薬品や武器などで犯罪者を鈍くさせていく方法しかない。


しかし 高速移動している相手に武器でダメージを与える事は難しく 立ち向かう騎士も危険である。

投げ縄などで縄を絡みつかせ 鈍くしようとしてもまた引きちぎられるかもしれない。

なら他の手段はどうかとなるが 今回のように薬品で鈍くするのが良いと考えられた。

サーライトのように街中に準備をして 十分な薬品を吸わせれば相手は確実の鈍くなる。

しかし アース農国では広範囲に準備が出来ないし 薬品の数も限定的である。

そうなると 薬品は直接当てて鈍くさせなくてはならない。

今回は動きの鈍い犯罪者であり また相手の隙をついて行えた偶然もあった。

つねにこのような犯罪者とは限らない。

より動きの早い相手では 今回のような方法は厳しいかもしれない。


そうなると 動いていても当てられる方法を確立させなければならないのだ。

アーク農国騎士団の中でも投擲や投げ技術の優れたものが 選抜されて訓練が始まった。

また 訓練の結果を反映して投げ方や投げる道具などの改良が進められ より投げやすく当てやすいようにしていったのだ。

遠距離から正確に当てるためには 相手の動きを正確に読む必要がある。

そして 瞬時に正確に必要な場所に投げつける技術はあまりにも習得に時間が掛かる。

ならば 数人が同時に投げカバーさせた方が現実的なのである。

訓練が進んで アーク農国騎士でも十分装備を扱えるとなった時に次の犯罪者が現れたのだ。


犯罪者は猫獣人化魔道具を使用しているようだった。

素早く動き 屋根を渡り壁を登り襲撃してきたのだ。

しかも そこそこ力があるので倉庫の門を破壊していたのだ。

大きく響く音に 騎士団が駆け付けると 犯罪者は倉庫内を物色していた。

捕まらない自信があるのだろうか 物色に夢中であった。


「良い状況じゃないか」騎士は周りの状況に笑みを浮かべると 動かない相手にすぐさま薬品の入った玉を投げつけた。

しかし 犯罪者の脇の箱に当たり中の薬品が飛び散る。

だが 直ぐそばには犯罪者の顔があり薬品は無駄にならない様子。

一瞬のけぞる犯罪者。

「しまった 外れたか!」悔しがる騎士に脇の騎士がすかさず2つ目を投げ見事に当ててみせた。

当たった瞬間に狙い通りに薬品が顔にかかり 犯罪者は叫び声をあげてあたりの荷物に腕を振り回し始めた。


振り回した腕で荷物が騎士に向かって飛んできたのだ。

「まさか これを狙っていたのか?」慌てて荷物をかわす騎士。

しかし それで荷物も崩れ より動けるスペースが減り 窮屈な姿勢に変わっていた。

「いまだ!」一人の騎士が 訓練通りに腕を上げ特殊装備を起動させた。

そうすると 腕を振り回していた犯罪者が腕を押さえるようになり 痛みを我慢しているのか動かなくなっていた。


そんな様子に 特殊装備が魔道具を無効化させ 体の強化がなくなりダメージを受けたのだと悟っていた。

「かかれ!」騎士の合図で一斉に犯罪者に襲い掛かり 縄でくくりあげ犯罪者を触って目的の物を探り当てる。

「これか」皮袋を開け魔石を抜き取り 騎士は特殊装備をおろした。

「任務完了だ!」一人が言うと歓声が沸いて誰しもが達成感を味わっていた。

それは犯罪者に怯えて狩られる側いた男から 犯罪者を狩る男に変わった瞬間でもあったのだ。

苦労と改善を行い 犯罪者の捕縛に成功したアース農国


このまま 全犯罪者が捕らえられるようになるといいなぁ





不定期更新となります



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ