26,アーク農国の苦悩
ゲスダインの諜報員にいいように言いくるめられ 犯罪者が欲望のままに魔道具欲しがってきた
しかも 次の犯罪者の魔道具の為に材料集めの犯罪までする始末
このままでは アーク農国が犯罪者に蹂躙されてしまう
早く対策方法を考えないと
アーク農国騎士団 君達が希望なのだ!
犯行現場の検証にきたアーク農国騎士団は たった一晩での事と思えないほどに破壊されていて頭を抱えてしまうほどだったのだ。
今までにあった犯罪のは比べ物もないないほどの破壊が行われた現場に 呆然としてしまったのだ。
「怪物の仕業だな」ぽつりと呟くアーク騎士団。
「いえ 倉庫が狙われて破壊されているのですよ そんな事は人以外いませんよ」
「だが 人がこんな事が起こせるのか?」
騎士達は破壊された門や柱を手にして 叩いて強度を確認していた。
「おい 誰かこれテストで切ってくれんか?」一人の騎士に上位の者が指示をしていた。
人の手で破壊できるかの確認テストのつもりだったのだ。
「では私が」大剣を持つ騎士が 自信満々に剣を手にしていた。
「では 離れてください」他の騎士の見守る中 大剣を持つ騎士が大きく振り上げた!
「せいや!」気合を合図に大剣が振り下された。
ガキン!
大きな音と大剣が弾かれ 騎士は悔しそうな顔をしていた。
「では 確認する」そう指示を出した上位の者が剣の当たった場所を確認したが 剣先は喰い込んだ後はあったが 柱の強度に負け弾かれたようであった。
「くそ!」剣を叩きつけた騎士は何度も柱に剣を叩きつけていた。
「彼ほどの者が剣を叩きつけたのに柱がびくともしない やはり怪物の犯罪じゃないのか?」アース農国の騎士団達はそう考えていた。
「なんとか犯罪者の犯行現場を取り押さえないと もしなにかの道具でおこなっているなら対応も考えないと?」アーク農国では初めての事件なので 誰しもが過去の事件事例を見直していたからだ。
「まずは巡回警備の強化だ 犯行前に不審者を見つけて直ぐに取り押さえろ!」
「了解しました!」騎士達は街に飛び出していく。
「騎士達の負担が増加しますが」指揮する騎士の副官が心配そうに話しかけてくる。
「判っている だが 犯罪者が捕まらないうちには 安心させるには手がないしな」
「確かにそうですね」副官も頷いた。
騎士の巡回を始めて3日もすれば騎士の疲れも溜まり 指揮もどんどん落ちてくる。
些細な事で騎士同士の諍いが増え 雰囲気も悪化している。
「交替で休暇を出して 士気を維持できないかな」ため息をつく指揮官。
「ですが 今ですら手が不足してますし これ以上はどうも・・・」
「だが 騎士が巡回している今 街では前のように安心感が広まっているだろう?」
「確かに街の様子はそうですね」
「だから 今を持ちこたえれば 街も元に戻ると思うのだ」
だが4日目の夜に又犯罪が起きてしまった!
また商会の門が壊され敷地内の倉庫が建物ごと壊されて 荷物が野ざらしの状況で強奪されたのだ。
1番におきた事件で 街の住民には恐怖が広まっていった!
「騎士団は何をしているんだ?」
「あんな事が出来るのは騎士団くらいじゃないのか?」
「犯人は騎士団なのか?」そんな噂がいつのまにか広がっていく。
「そんなはずがないだろう?」
「騎士団はいつも巡回で 街の安全を守ってくれている」
「じゃあ犯人はどうなんだよ」
街の住人同士で言い合いまで起きているのだ。
騎士団の指揮官は街の噂を聞いて頭を抱えていた。
街の安定のためにも 巡回は継続したいが騎士団の疲労もピークに達していたのだ。
街で住民に声を掛けられても 騎士の返答の言葉に逆に心配されてしまったんだ。
「まずいぞ 騎士達にはこれ以上負担をかけられん」
「どこかに手がないですかねぇ」
「サーライト騎士団が農業支援の護衛で滞在中ですが?」
「まさかこんな事で話をするわけには・・・」
「ですが これ以上騎士達に負担をかけるわけには」
「王様に上申してくるか」疲れ切った指揮官は 悲壮な顔で言葉をつぶやいた。
だがそんな夜 3回目の犯罪が行われてしまったのだ。
だが 犯罪は行われたが門の破壊中に捕らえる事に成功したのであった!
なかなか進まないアーク農国犯罪者対策
犯罪者の実像にたどり着けないのが 対策出来ない原因なのだが
だが出来る事を行い街の安全の為に奮闘する騎士団
だが とうとう限界が来てしまった
悲惨なアーク農国騎士団には 今こそ慈悲の手が必要ですな
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