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影の魔導士  作者: 陽炎六
ゲスダイン編
16/58

16, ゲスダインの闇の闇

サーライトでは 獣人化魔道具にゲスダインが関係していることに予想していた様子

色々対策を考え中ですが 相手のゲスダインは更に犯罪侵略を考えている様子


「闇ギルドからの報告はまだないのか」ゲスダインの諜報部のカウンターで書類を確認していた男が 書類を見て絶叫していた。

「定期連絡はまだ先ですので もうしばらくお待ちを」部下が宥めるように状況を伝える。

「大規模作戦を行うはずだろう? 俺の所に報告がないじゃないか」

「先月承認された”獣人化魔道具 大規模襲撃”ですね・・・実行日は昨日ですから 

「ドーグンは戻ってないのか?」サーライトで魔道具のテストを行わせていた部員の名前を口にする。

「部長 帰還予定はまだ先ですが?」別な仕事をしていた部下に叫び 相手の返事が大声で返ってきた。

「呼び戻せ ”闇ギルドが崩壊した”とかいう報告が来たんだぞ」

「まさか 先日の報告では”闇ギルドの3か所襲撃計画”が上がっていますので 大規模作戦中でしょうから無理ではないですか?」

「大規模作戦か まぁ 少し待つか」落ち着いた部長が 部下に更に話しかける。

「予定日は聞いているか?」

「予定日は・・・” 昨日”ですね」

「昨日か・・・報告はいつの予定だ?」

「定期報告は 明後日ですが?」

「2日後か・・・まぁ待つか」

「3か所同時襲撃を行い 王都内の警備体制が丸裸になるはずですので ドーグン大佐を大きな期待寄せていましたね」部下がドーグンの状況を教えて ”いかに上手くいくか”を説明して笑っていたのだ。


「ドーグン次第か」

「えぇ 更に新魔道具も使うらしいので 期待してほしいと言われてますね」

「新しい?」

「狼獣人らしいですよ」部下も誇らしげに話している。

「狼か それは楽しみだな」部長は納得して 話を打ち切り 他の書類に目を向けた。


2日後 ドーグンを待っていた部長は 夕方になっても帰らない部下にイライラしていた。

「どうなっているんだ」部下に八つ当たりする部長。

「ドーグン大佐は優秀ですので 最高の魔道具を完成させて移動中なのでしょうね」

「あぁ そうだな 私が短気だったか」

「今後の”豊かな未来”を考えると 些細なことですよ」

「ドーグン大佐なら サーライト国侵攻作戦の指揮官に決まっているからな」

「凄いですね サーライトは過去に分断された我が国と聞いたのですが」

「あぁ しかもサーライトには”我が国に帰属を願い行動をしている”高貴な人もいるらしいのだ」

「もしかして そのお方は・・・」

「我が太古のアーク・イン聖国 建国の祖を祖先に持たれる方だ」部員は泣きそうな顔で部長に向き直る。



「サーライト戦役で責任を取り ”兵士の為に”敵地に下ったのだと言われている 高貴な方なのだ」

「そのような高貴な方をお救いしなければいけませんね」

「まったくだな」

「獣人化魔道具は驕るサーライトに鉄槌を下すべく 我が技術陣が苦労の末に開発したものなのだ」

「サーライトの民の一部も我が国への帰属の為に身命を掛けて 魔道具の完成に尽くしたと聞いております」

「彼らの献身には頭が下がる思いだ しかし だからこそ彼らに報いサーライトを叩かねばならんのだ」


「しかし遅いな」部長がまたイライラし始める。

「もしかしたら なにかお土産でもあるのかもしれないですよ?」

「土産だと?」

「ドーグン大佐なら 魔道具完成祝いに領地の1つや2つ 篭絡しているかもしれませんしね」

「そうだな まぁ 明日に吉報を待つとして今日は帰るか」

そう言い二人は部屋から出て行った。


もちろんドーグン大佐がゲスダインに戻ることはなかった。

倒された後は隠密裏に騎士団に運ばれて 身元の解明の為に何から何まで調べつくされていたのだから。

荷物と服装から 名前と所属するであろう組織が割り出され ゲスダイン在住の諜報員に指令が飛んだ!

表向き組織には ドーグン大佐の名簿のない事から”裏組織”に関わるものと判断され より詳しい調査が進められた。

そして 驚くべき調査結果が サーライト国に送られる事となったのだ。

ゲスダインの秘密組織も 妄想で生きてるねえ

自分の信じる世界線以外は聞いて無いようですねえ


自分の実力よりも妄想信じるのは 国としてどうなのかと

まぁ 想像通りですね



不定期更新となります



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