15,陰謀の国 ゲスダイン
闇ギルドの崩壊で ゲスダインがどう動くか
また ゲスダインとはどんな関係なのか
いま その謎が判明する!
「ゲスダインが関与していたのか」国王は溜息をつきながらも どこか納得した様子であった。
「ゲスダインと何かあったのですか?
「ゲスダインとは 伝承では同じ国だったんだ」
「「「えぇ」」」王子達3人は 聞いた事もない事実の驚きの声を上げた。
「大昔 アーク聖国という1つの国だったのだ」
「うちとゲスダインで 同じ国だったのか」兄王子が呟く。
「いや アーク神聖国もアーク農国も同じだったんだぞ」
「えぇ 4か国がですか!?」
「伝承にはそのようだ」と 王様が言い出した。
元の大国であるアーク聖国に3人の王子がいた。
元のアーク聖国は神に祝福された国であり その祝福のアークにより国内は安定して平和であった。
アーク聖国王が崩御し 王子が後を継ぐ段階で 混乱が起きたのだ。
国を3分割して各王子で納めて欲しいとの遺言に 各王子が不満を漏らしていた。
第2王子は 国の混乱になるので 分割しないで”自分の領地は兄王子に提供する”
第3王子は逆に ”兄王子は今まで多くの特権を得ていたはず その分の補填を領地にしてほしい”強欲に言い張った。
長男王子は国の混乱を良しとしなかったので 第3王子の要望にある提案をした。
「第3王子はまだ基盤が安定していない分 サポートする家臣が必要だろう」長男王子の言葉に次男3男も頷く。
「そうすると家臣の生活基盤が安定しないと逆に負担になるだろう」又頷く2人。
「家臣の基盤安定のために 次男の領地の半分と秘蔵のアークを提供しよう」
「長男王子 よろしいのか?」次男王子が心配そうで聞き返す。
「お前の方が 一番大変なんじゃないのか?」
「領地がないと 次男王子の生活基盤をどうするんだ?」
「私は東の荒れ地を開墾しようと考えています」
「このように 遺言とは別に国は分割されて 現在に至るのだ」と国王の説明があった。
「ですが 国名がいくつか違うようですが?」
「第3王子の国は その後に問題が起きて 分割 戦乱 革命があって 色々変わったんだよ」
「分割ですか?」兄王子が聞き返す。
「あぁ 我儘な第3王子の気質が その息子王子にも伝わったのだろう」
「息子王子が2人が 互いに言い争い 長男王子のほうがアーク・イン国で次男がゲース・イン国に分かれて」
「なんて名前なんですかねぇ」
「秘蔵のアークを長男が引き取りその名になり 次男は”ゲース”と言ったらしいからだぞうだ」
「分割後に互いの領土とアークを狙って戦争を起こしていたようだ」
「壮大な兄弟げんかだねぇ」と3人の王子は笑った。
「他の国には戦争を仕掛けなかったのですか?」
「最初の国から分割し 今も続いている長男王子のアーク聖国 (今はアーク神聖国)とは国力も隔絶しているし 戦う前から戦争にならない」
「では 領地を放棄した次男の国は?」
「次男の国は”うちの国”なんだ」
「荒れ地の開墾をするほどに力のある家臣が揃って 国を大きくしているので 今の国力はおそらくアーク神聖国同等以上だろう」と誇らしげである。
「そうなると 逆に分割で小さくなったアーク・インの国では 侵略出来る相手は互いの片割れしかないんだ」
「互いの臣下も欲の皮の突っ張ったやつらで 金で裏切ったり 逃げ出したりで 国名がアーク・インからアクダインに変わったり更に アーク農国になったりしている」
「変わりまくってますねぇ それだけ不安定なんですかねぇ」
「ゲスダインもそうだぞ」と国王。
「ゲース・イン国が戦争に負けて アクダインの第2王子が婿に来てゲース・ダインになって 次に今度はアーク農国に勝って ゲスダインに変わって今に至る が」王の口調が変わった。
「が?」口調に様子に第1王子が気付いて 話し返してきた。
「戦争目的がアーク農国の農業だったらしく戦争で農地が荒廃したままなんだよ」
「バカらしいなぁ」
「まぁ戦争はバカのやる行為さ」
全員が力なく笑い 話を進めた。
国のトップが建国からあほで強欲なゲスダインは
そのまま 強欲であほなままです
つつくと盛大に爆発しそうだけど どう爆発するのかなぁ
不定期更新となります