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影の魔導士  作者: 陽炎六
闇ギルド編
10/58

10、闇の鳴動

闇ギルドはゲスダインに乗っ取られ 出先機関 試験機関になりさがっていたのだ

しかし 犯罪者はそんな事も知らずに 自分ん欲望の為に犯罪を行っているままである



当初の闇ギルドは幾多の国の犯罪者の寄り合いの場所 隠れ家であったのだが そんな統率の無い寄り合いを少し統率力のあるものが纏め高度な犯罪を犯し始めた頃に 好戦的な国家ゲスダインに目をつけられたのだ。

只の寄り合い組織で資金力も開発力もない闇ギルドは ゲスダインから送り込まれた”犯罪者(潜入員)”により 当時の統率者を殺害され ゲスダインの資金により武器魔道具が揃えられ凶悪犯罪を行える組織に作り替えられていった。

そんな中 ゲスダインの魔道具開発グループが魔道具による身体強化を獰猛な肉食獣能力付与を考案して開発されたのが 獣人化魔道具なのだ。


だがその魔道具は”ある程度の獣人化”状態で 実際の獣の様には出来ていない。

自由自在に全力発揮して獣のような力を発揮するには細かい調整が必要なのだ。

冷酷な魔道具開発グループも流石に試験を行うのにためらいがあった。

実働実績のない安全性も未知なものを”国民の兵士”に使用できないと考えた開発グループは ”使い捨て”の犯罪者である闇ギルドで試験を考えたのである。

当時の闇ギルドマスターはゲスダインで立場の怪しくなった兵士であり 元々犯罪者を良く思っていなかったのだ。

国の役に立ち 犯罪者に犠牲がでてもなんとも思わないマスターは二つ返事で魔道具の試験を引き受けた。


「画期的な魔道具が手に入ったぞ」闇ギルドマスターはそう言って犯罪者の前に魔道具を差し出した。

「今までは”一部身体強化”のみだったが 獣の身体特徴を取り入れられる」

マスターの声に犯罪者達に歓声が沸き上がる。

「だけどよ そんな凄いものどこでかっさらったんだ?」犯罪者達には 自分で開発したなどの考えはなく 欲しいものは奪うの連中だったからだ。

「これは 偶然押し入った工房の試作品の様で 国からの依頼品だったらしい」

「そうなんすか どうして詳しいのかねぇ?」

「相手が 命乞いした時に聞きだしたのさ」

「恐ろしいねぇ マスターは」犯罪者の男は笑って聞いていた。


「試験したが 凄かったぞ」そう言って安全に動けた仕様を壁に書きだした。

「お前達も信じられないだろうから」闇ギルドマスターは自分に漬けて動作させ 高い壁に飛び乗り飛び降りた。

「「「すげー」」」犯罪者達は自分の能力が上がれば より凄い事が出来ると想像したのである。

「どうだ!たいしたものだろう」マスターはそう言い 使ってみたいものに貸し出しを行った。

「すげえ」使った者達はそう言い驚き驚愕の顔になる。

「知り合いの工房で増産したら お前らにも貸し出せるからな」

「じゃあ 予約な 1万Gだすよ」一人がそう言い皮袋を出してきた。

「俺も欲しいから2万Gだ」

「魔道具はいくつかある お前達が互いに使えばだれもが使えるだろう」

その後闇ギルドは犯罪者の上位組織として周知されたのだ。


そして闇ギルドで魔道具の調整した情報はゲスダインに報告され それが新しい魔道具の能力に反映されていく。

「ゲスダインの正式装備に出来そうだな」

「これで俺の昇進も保証されたな」

「では 闇ギルドの待遇も?」

「あぁ ゲスダイン内商会に準ずる扱いになる」

「上納金を”税金”と考えれば かなり有能な組織だからな」

「有能な”組織”は 国が守るべきものだからな」マスターとドーグンが笑いあっていた。

「その有能な組織の為に 新しい魔道具を持ってきたぞ」

箱をマスターに手渡すと 受け取った箱を開けて顔を緩める。



「野郎ども リベンジの時が来た!」闇ギルドマスタが腕を高らかに突き上げた!

「いままでより強力な狼獣人化魔道具が出来上がったのだ これで騎士団の鼻を明かせるぞ!」

「そんなものどうして作れたんだ?」

「知り合いの工房に大枚はたいた 俺達のメンツもあるからな」闇ギルドマスターがニヤリとする。

マスターの顔を見て親指を立てた!


「明日 3か所で同時に行動を開始するんだ」

マスターは明日動く予定の男に声を掛ける。

「今まで騎士団から受けた分の屈辱は 100倍にして返すくらいも気持ちで掛かるぞ」

「猫獣人 蜘蛛獣人 熊獣人の屈辱も晴らしてやる!」

「明日の為に まずは肉と酒だな」そう言って闇ギルドのカウンターに料理と酒が並ぶ。

鼻息の荒い男達は 前祝いとばかりに酒を飲み始めた。


ジョッキをぶつけ合い 陽気に酒を飲み干していく!

空になったジョッキが 酒樽からエールが注がれてまた男の口に流れ込む。

同時に部屋中を焼いた肉の匂いが充満して それが更に酒の消費を加速する。

更に並んでいく空きジョッキと空き皿 積み上げられる空樽。

久しぶりの男達の活気に マスターも笑顔の顔でいる。

酒と食事で気持ちよくなったのか 男達は酒瓶を抱えたまま寝ていた。

闇ギルドはいいように使われ 罪の意識もなく欲望のままに行動をしようとしている

このままじゃ闇ギルドの意味はない


志のある犯罪者?が闇ギルドを導かないかなぁ

ないよねぇ そんな犯罪者 改心すればいいのかなぁ


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