第二.五話 婚礼式
二話で触れていた結婚の話なので、二.五話としています。
〜回想〜
1800年、グローリアスとエメリアの婚礼式は、グロリア帝国の歴史的な瞬間を象徴するものであった。
帝都カースの城の広間には、煌びやかな装飾が施され、金と白で飾られた大理石の床に数多くのキャンドルが灯されていた。
広間には、煌びやかなシャンデリアが天井から吊るされ、光が無数のプリーツのように散りばめられていた。
貴族たちが豪華な衣装を身に纏い、ざわめく中、司祭が祭壇に立ち、儀式の開始を告げる。
「これより、グローリアス殿とエメリア様の婚礼式を執り行います」
グローリアスは、堂々とした姿で祭壇に立ち、エメリアは優雅な白いドレスを纏い、花冠を頭に乗せていた。
二人の目が交わると、そこには互いに対する深い愛情と信頼が映し出されていた。
(深く息を吸い込み、優しくエメリアを見つめながら)
「エメリア、今日この日を共に迎えることができて、心から幸せです。これから先の人生を、あなたと共に歩むことができるのが、何よりの喜びです」
(微笑みながら、少しうつむきながら)
「私も、グローリアス。あなたと共に新たな時代を築くことを心から楽しみにしています。あなたの側で、すべてを共有し、共に成長していきたいと思います」
式が始まると、司祭は神聖な言葉を述べ、グローリアスとエメリアの前に立つ。二人の誓いが、広間に響き渡る。
「ここに、グローリアス殿とエメリア様の婚姻を宣言します。二人の愛が、永遠に続くことを祈ります」
誓いの言葉が終わると、司祭は二人に祝福のキスを授け、広間は祝福の拍手と歓声に包まれた。
貴族たちが立ち上がり、二人に向かって乾杯の音頭を取ると、シャンデリアの光が一層明るく輝いた。
(乾杯の合間にグローリアスの手を取り、静かに)
「これからの未来が、希望に満ちたものでありますように。私たちの未来が、帝国の繁栄を象徴するものでありますように」
(彼女の手をしっかりと握りながら)
「私たちの手で、この帝国に栄光をもたらそう。共に未来を創り上げ、帝国の繁栄を築いていこう」
式が終わると、広間は豪華な宴が開かれ、食事や音楽、踊りが始まった。人々は笑い声を上げ、楽しみながら、二人の新しい門出を祝った。グロリア帝国の建国期は、この婚礼式から本格的に幕を開けることとなった。
今回も内容が短くて、すみません。
次回の更新は普通に三話になります。
話の展開も回想と現在を行き来するのに戻ると思います。