私の日常生活を返せぇぇぇ!!!
気分で一気に小説投稿!
これからよろしく!
平凡な毎日はつまらない。誰がそう決め付けたのだろうか?
たまに、本とかで見る。『平凡でつまらない毎日』と言う言葉。
だけど、私はその平凡だけで十分だった。毎日友人と話して、遊んで、笑って。他に何もいらない、ただ普通に過して、普通に年取って、普通にベッドの上で死んで行くだけでよかった。
だけど、そんな毎日は一瞬で崩れ去った。
「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!」
真後ろから迫り来るのは小さな子供の様な化け物。子供の姿なのだが、頭には角が二つ生えてて、手には棍棒を持っている。顔は……直視したく無い程気持ち悪い。
ちなみに、私は現在、全力の猛ダッシュでどこだか分からない森の中を駆けていた――。
「コボコボ」「コボコボ」
「それは鳴き声なの! 気持ち悪い! 滅茶苦茶気持ち悪いわよ!?」
逃げるのは止めた、逃げてた所で逃げ切れる気がしなくなって来た。大丈夫、相手は小学生が木の棒振り回してるのと対して変わらない。倒せる!
「ゴボァア!!」
始めの一匹が棍棒を大きく振り上げて飛びかかって来る。良く見ろ私、別に私の眼でも追える。
私はソイツの手首を掴み取り、そのまま体を反転させる。
「ぶっ潰れろ!」
そのまま大きく腕を振り、化け物を投げ飛ばした。よし―、倒せた!
「あ――、ああああああああああああぁぁぁ!!」
背中に強烈な痛みが奔り、私は吹き飛ばされた。真後ろにはもう一匹の化け物が棍棒を振るっていた。
痛い……痛い……痛い痛い痛いイタイイタイイタイ!!!
「あ、う、いたぁい……」
叫びたい、泣きたい。だけど、そんな事言えない程痛い。
目の前が滲んでみずらい、さっきの化け物が少しずつ近づいてくるのがなんとか見えるぐらいだった。
――どうして?
――――私は、ただ平凡に暮らしていたかっただけなのに。
◇
「はぁ? 買い物?」
「たまにはいいじゃない。女なら少しは服とか気にしたら?」
「別にいいわ、可愛く見せたい訳でも無いし」
ゆっくりと過せればそれでいいわ、いちいち服とか着て可愛い子ぶるのは面倒だし、何より私に会わない。
「ん――、じゃ、ボディガード?」
「オイ」
「別にいいじゃん? セラセラは喧嘩強いし? 男に任せるよりも気が楽だし」
私だって女なんだけど? いくらお洒落とかしなくたってか弱い女の子なのよ?
それに別に喧嘩が好きって訳でも無いし……。
「って私が喧嘩強いってどうしてそんな事が分かるのよ?」
「噂で付きまとってた柔道部の男を――「分かった、もう言うな」それで、いいでしょ?」
柔道部の男って奴は私の事が好きらしくてストーカー紛いの事をしてたから、私がマジ切れしてそのまま背負い投げをしたのだ。昔から護身用の技として覚えていた背負い投げだったけど、油断してた柔道部の男は易々とそのまま投げられて、そのまま気絶した。それが噂になっちゃったみたいで……。
「分かったわよ、だけど。私、忙しいし、少ししか一緒にいられないわよ?」
「大丈夫! 買いたい服はもう決めてる!」
仕方ないなぁ……と思いながら私は自分のバッグを持ち上げてそのまま友人と歩き出した。
と言っても、行く店はいつも決まっててさっきの場所からは意外と近い所だったりする。
もちろん、彼女が言ったボディーガードって言うのもただの口実だって事は分かっていた。
「なぁなぁ、俺と一緒に遊ばないか? 楽しいからさ」
だけど、こんな時に限ってこの手の輩がいるんだなぁ・・。としみじみと思う。
そして私が声のした方向に振り返った――。
「………うわぁ……」
小学生ぐらいの少女に向かってしゃがみながら声をかけているのは高校生ぐらいの男で、その顔はニヤケまくり、はっきり言ってドン引きした。
「あれってロリコン?高校生みたいだし」
「ただのナンパ野郎より、性質が悪いわ」
ちなみに、女の子は方は怖がったそぶりは見せていない。高校生の方は顔がニヤケまくって気持ち悪い。
「ほら、苺の飴玉だ。美味しいぞ?」
周りから見たらただの危険人物にしか見えない。ともかく、見てて気持ち悪いから成敗しよう。
「おい、アンタ「お前」は?」
誰かの声と重なった? そう思いながら声のした方向を見ると同じ高校生らしい男がいた。
「仁よォ、お前さァ、いきなりどつかに行ったと思ったら、こんな人気がある所でなにやってんだァ?」
「あ、のぶっち。この子可愛いぜ?」
うわ、この人、怖ッ! 話し方が滅茶苦茶『ヤ』の付く人達みたいなんだけど!?
「よォ、仁。俺はこんなテメェの遊びに付き合う為に付いて来たんじゃねぇんだけどさァ?」
って女の子がめっちゃ泣き出しそうじゃない!
「おい、あんた等! 特にそっちのヤクザみたいな方! その子滅茶苦茶お怯えてるじゃないの!」
「あァ?」
う、やっぱ怖い……。
「おー、可愛子ちゃんじゃないか、のぶっちそんな睨むなよ可哀想だろ!」
「チッ」
「俺は夏目仁って言うんだ。好きな者は幼女で可愛ければなんでも良し!」
「そんな事聞いてないわよ! つうか、さっさとその子から離れなさい変人!」
だけど、いつまでも女の子の傍にいる……もう、いいわ。実力行使よ!
体を滑り込ませる様にして男と女の子の間に入り込んだ私はそのまま男の胸倉と腕を掴んで投げの体制に入る。その瞬間、仁と呼ばれていた男の眼が見開いたが私は――。
「女から触れに来るなんて大歓迎!」
ロリコンで変態野郎を地面に落とした上から顔面を打ん殴って沈黙させて、女の子を掴んで離れた。
「いやぁ、中々効いたねぇ。美少女で背負い投げなんて中々されるもんじゃないしいい経験したなぁ」
中々ってかきっと人生で一度しか無いわよ。
「てか、アンタの生命力はゴキブリ並みか! 本気で投げて打ん殴ったのに!」
私は女の子を友人の方に行く様に言った後、仁と向き合っていた。
「おィおィ、いい加減、さっさと用事を済ませて、帰りてェんだけどさァ?」
「おおう、ちょっと待て、なな、名前だけでもいいから教えてくれ!」
「誰かアンタなんかに!「暴力振るったよね? 無抵抗の人に」うっ」
た、確かにそれはしたけど、正当防衛には――。うわ、ならないわ。私が一方的にやっただけだし。
「私の名前は神月瀬羅よ……これでいい?」
「大満足! あ、ちなみにこっちの奴は金澤(かなざわ 伸明」
「チッ! なんで俺の名前までいってんだァ? テメェは?」
「いいじゃないか! 相手は美少女だぞ!」
いい加減、こいつ等から離れたくなって来た……。いや、もう話は終わったし離れよう。
そう思って振り返った瞬間だ――。
「セラセラ!危ない!」
「えっ――?」
目の前から迫り来るのはトラック、しかも車道を外れてこっちに向かって来ている。避けられない――。
そして、私は気を失った――。
そこで冒頭に戻る。
眼が覚めれば森の中、そして後ろを振り向いた瞬間、化け物が襲い掛かって来ていて、私は走って逃げた。そして一匹を背負い投げしもう一匹に背中をおもいっきりやられた。
あ――、もう理不尽すぎて泣けて来る。私の人生ここで終了?
「ゴボァァァァ!!!」
そして棍棒が放たれた――。
「女の子相手に何やってんだ、この化け物がぁぁ!!!」
真横から何かが通り過ぎてそれは、化け物の腹に食い込みそのまま吹き飛んでいく。
「おい、大丈夫か!? くそ、あの化け物めが!?」
「ア……ン……タ……は……?」
「竜崎隼人! 今は覚えなくていいから喋るな!」
そして私は男に抱きかかえられて、また意識を失った。
感想とか、意見とか、その他もろもろ待ってるから
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