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87.大賢者、大災厄の原因を突き止める

この章から第二章となります。

第一章は活動拠点は日本で、登場人物も日本人が多かったですが、第二章からは米国での活動がメインとなります。


名前:イモト シロウ(転生者)

性別:男

年齢:19


魔力:1000/1000


魔法:

 ・空間魔法:Lv10

 ・予知魔法:Lv9

 ・探知魔法:Lv10

 ・回復魔法:Lv10

 ・強化魔法:Lv10

 ・土魔法 :Lv10

 ・水魔法 :Lv10

 ・従魔魔法:Lv10


予知魔法以外はLv10になり、前世の魔法力と同等となった。

予知魔法は元々レベル上げの難しい魔法ではあったが、もう少しで10まで到達できそうだ。


さやかの方は、


名前:サトウ サヤカ(転生者)

性別:女性

年齢:19


魔力:500/500


魔法:

 ・空間魔法:Lv5

 ・予知魔法:Lv5

 ・探知魔法:Lv5

 ・回復魔法:Lv5

 ・強化魔法:Lv5

 ・土魔法 :Lv-

 ・水魔法 :Lv-

 ・攻撃魔法:Lv5

 ・従魔魔法:Lv5


既に前世の最大値までレベル上げが出来ていた。


大学に入学して半年、10月に入る。

大学生活は順調で、講義もなるべく出るようにしている。


i経済研究所の経営も順調だが、最近はほとんど鈴木達也CEOにまかせっきりにしている。

今や国内と米国だけでなく、全世界の株に投資して利益を上げている。

社員も増えているが、大国主AIの存在に関しては、社内でもトップシークレットとして、東京移転後に入社した社員にはその存在は隠している。


既に大国主AIとメーティスはリンクしており、株価の予想の精度は非常に上がっている。もはや俺とさやかの予知能力を使う必要もなくなっていた。


融資に関しては、橋本さんを中心に頑張ってくれて、将来的に有望な企業への融資が増えてきている。

橋本さんは頑張り屋で、この仕事が面白くてたまらないらしく、非常に優秀なメンバーとなっていた。


さやかが物理結界の魔方陣を流用して、相手の思念をシャットアウトする結界を張る魔方陣を編み出した。

橋本さんの魔石にその魔法陣を描き、魔法の起動方法を伝授したので、橋本さんは大勢の人の心の情報の渦から解放され、人混みにも順応できるようになった。


◇◇◇


この日、俺は予知能力の鍛錬していたが、ついに予知魔法のLvが10にアップした。

早速、タワーマンションの窓から、大災厄時の東京の様子を予知してみる。


今まではぼんやりとしか映像を感じられなかったが、予知魔法Lv10に達した効果で、かなり鮮明に東京の未来の様子が見て取れる。


そして予知した5年後の東京の風景を見て俺は驚愕した。

太陽の大きさが普通の太陽の2倍以上に見える。

そして東京の街から緑が消えていた。いや、生き物の気配が全くない。


大災厄は隕石の衝突では無かったのか? 太陽の大きさが倍になることによる災厄なのか?

俺は早速さやかとメーティスに念話を使い予知した画像を共有した。

さやかもその映像を見て言葉を無くしていた。


『メーティス、お前はどう思う?』


『情報が不足しています。一か月ごとの風景を順次予知してください。特に太陽の大きさに注目をお願いします』


『わかった』


俺は今から5年後の1月からの東京の様子を予知した。


1月:特に東京の風景に異常は無い。

2月:少し荒れ果てている感じはあるが特に異常はない

3月: 同

4月:緑が少なくなっている、太陽の大きさが1.2倍ほどに見える。

5月:緑がさらに少なくなり、太陽の大きさは1.4倍ほどに見える

6月:緑は完全になくなり、生き物の気配が無くなる。太陽の大きさは2倍ほど。

7月:太陽の大きさは1.4倍ほどに戻るが、東京の荒廃は進んでいる。

8月:太陽の大きさは通常よりやや大きめ

9月、10月、11月:特に前月からの変化はない

12月:太陽の大きさが、通常の80%ほどに縮小している様に見える。

翌1月:東京は雪に覆われ、太陽の大きさは通常の70%ほど。

翌2月~翌4月:東京は完全に雪に覆われてしまった。太陽の大きさは60%


以後は概ね18ヵ月ごとに似たような状態が繰り返すことが分かった。


『どいうことだ? なぜ太陽の大きさが変わるんだ? 太陽が変光星の様に大きさが急に変化するようになったのか?』


『いいえ、地球の軌道が楕円形になったと推定されます。公転周期は約18ヵ月で、近日点は太陽から9千万キロ、遠日点は2億2千万キロと推定されます』


『なんだって? なぜ軌道が変わるんだ?』


『非常に質量の大きな天体が、地球の近くを通過することが原因と推定されます』


『それはどんな天体なんだ?』


『現時点で、その天体が発見されていない点から、暗い星と推定されます。中性子星かクオーク星、もしくはブラックホールと推定されます』


『中性子星とブラックホールは知っているが、クオーク星とはどういう天体だ?』


『中性子星とブラックホールの中間的な星と言われています』


『やってくる方向は分かるか?』


『データが不足しています。5年後の夜空の予知映像が必要です』


さやかも俺とメーティスとの念話に参加しており、絶望的な表情を浮かべている。


『わかった、今から予知する』


俺はメーティスの要求するままに、細かく予知を繰り替えず。

主に夜空の星の位置の情報を得たがっていたが、星のような淡い光を予知するのはかなり厳しく、魔力がゴリゴリ削られた。


数時間後、


『情報は十分得ることができました。太陽系外から太陽の質量の1.5倍ほどの中性子性もしくはクオーク星が太陽系に飛来します。速度は秒速3万㎞。

地球から1億キロの地点を通過し、その影響で地球の軌道が楕円軌道に変化します。

飛来する方向はいて座の方向です』


『その天体の現在の位置は分かるか?』


『推定される天体座標を示します。いて座Aと呼ばれる天体の方向になります』


『地球は、人類はどうなると予想される?』


『なにもしないと最初の地球の太陽との近日点通過時に人類を含むほとんどの陸上動物と植物は絶滅します。地下もしくは海底にシェルターを建築し、そこに避難すれば何年かは人類の一部は存在できる可能性はあります』


『やってくる星を防ぐ方法は無いのか?』


『現在の人類の科学技術では回避不可能です。ご主人様の魔法を使っても状況は変えることはできません』


『わかった、俺は宇宙望遠鏡を使って、その星を観測できるかやってみる。メーティスは世界中の天文台やNASAのデータベースにアクセスして、該当の方向の天体写真からその星を探してみてくれ』


『了解しました』


『その星とか言いにくいな。何かいい名前は無いか? 地球環境を破壊する星だから破壊の神とかの名前は無いかな?』


『では”アバドン”という名はどうでしょう? ヨハネの黙示録に登場する悪魔の名前で、破壊者としての意味があるようです』


『よし、ではその星の名前は”アバドン”としよう』


5年後に人類が滅亡するほどの大災厄か。隕石落下では無かったな。

回避する方法はなさそうだが、できることをやっていこう。


まず手始めに、スペーステレスコープX社の谷口氏に連絡を取る。

宇宙望遠鏡の空き時間の使用許可を得るためだ。


スペーステレスコープX社のIZUMO望遠鏡は人気が高く、10年先まで予約が埋まっているが、俺の会社は株式の半分を保有する会社であり、かなり融通は利かせてくれる。

交渉の結果一日1時間のメンテナンス時間の空き時間を使わせてもらえることになった。

概ね1日30分ほどだが、十分だ。


早速明日から使用許可が出たので、制御用のアプリケーションソフトウェアとIDとパスワードを受け取る。

自宅のパソコンからアクセスが可能だとのことだ。えらく簡単だな。


メーティスに情報を渡して、融通してもらった宇宙望遠鏡の使用時間に、アバドンの探査を行ってもらうことにする。


アバドンを避ける方法は無さそうなので、今後はアバドン通過後にどのようにして生き残るかを考えることになる。


さやかと意見交換する。

メーティスにも意見交換は聞いてもらうことにした。


「俺は、例の異世界間の転送魔法陣で元の世界に逃げることを考えている。今から準備すれば、俺たちはもちろん、多くの地球人類も転送できるはずだ」


「確かに可能かと思うけど、現時点で80億人近くの人類がいるのよ。とても全員は無理ね。どう選別するかの問題が出るわね」


「そうだな、俺たちの元の世界は、それほど豊かじゃないし、魔法を使えない人類が移住しても暮らしはかなり厳しいだろうな」


そう、俺たちの転生元の世界は、ほとんどの人間が魔法を使える。ごくわずかに魔法が使えない人が生まれるが、そのような人は奴隷落ちすることが多い。


魔法が使えないとまともな職業に付けないので、暮らしていけないということもある。

しかもあの世界には魔法を使う魔獣が多くいる。

魔法が使えない人間が魔獣に出くわすと、高い確率で殺されてしまう。

そして、魔獣はそこら中にいるのである。


まともな職業に就けないので、奴隷となってしまう人も多い。

そんな世界に地球人類を送り込むのもなぁ。

色々な機材や生産設備も一緒に送り込めば大丈夫か?


「もう一つの案は大規模シェルターを今から建設しておくことかな? メーティスはどう思う?」


『シェルターとしては北半球では高緯度地方の炭鉱跡が良いかと思います。高緯度地方でも近日点では気温は100℃を超えると思われますが、冬場に雪を運び込むなどすれば生存は可能と思われます。南半球では南極がお勧めです』


「食料をどう確保するかだな」


「そうね、最初の1年ぐらいは備蓄した食料で何とかするとしても、作物を育てないといつかは食料は尽きるわね」


「それと電力の確保だな。炭鉱跡なら石炭は確保できるだろうから火力発電が可能かと思うが、夏場は気温が100℃以上じゃぁ夏場は難しいだろうな」


「魔石を使っての発電ならどうかしら?」


「ああ、それはいいかもな。電撃魔法ができるんだから、魔石で直接電力を生み出すことは可能かもしれないな。別途研究しておこう」


「電力生成魔法陣ができないか、魔方陣解析ソフトで研究してみるわね」


「メーティスは、シェルターとして有望な炭鉱跡など探してくれ」


『了解しました』


「まずはアバドンの存在と危険性の証拠をそろえて、各国政府や研究機関に知らせる必要があるな」


状況は絶望的だが、最善の行動を起こそう。


主人公はついに大災厄の原因を突き止めました。

隕石の落下を想定してスペースZ社へロケットやエンジンを準備させていましたが、太陽の質量より大きな天体ではどうすることも出来ませんね。

主人公はどのようにして地球を、人類を救うのでしょうか?

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