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56.大賢者、会社を躍進させる

俺達は高校2年になった。

i経済研究所は絶好調だ。

まあ、株価の予知ができるんだから、それだけでチート過ぎて損が出るわけもないのだが、現時点でのi経済研究所の株資産は30億円を越えていた。


最初に融資をしたラ・トレル社の業績は絶好調で、元親父の会社だったiシステムサービスの顧客をも取り込んだことも相まって、i経済研究所が保有するラ・トレル社の非公開株の資産価値は100億を超えるとも試算されていた。


スペーステレスコープX社の宇宙望遠鏡も稼働が開始され、国立天文台が多くの時間予約を入れており、更には空いていた予約も、半年以上先まで予約で埋まっており、望遠鏡の稼働はメンテナンス時間を除くと予約率は100%となっていた。


計算上では3年で打ち上げ費用を回収できることになる。

こちらの方も、融資と引き換えに得ていた非公開株の資産価値は大幅に上昇しており、10倍近くになっていた。


米国スペースZ社も、最初のロケットの打ち上げが成功し、予定通りの低価格での打ち上げの実績が買われ、商談が何件も来ているとのことで、こちらの保有株も今後期待できそうだ。


株予測ソフトの大国主AIは、さやかがさらに機能を追加しており、ほぼ全自動で売買を行うまでになっていた。

その為、今まではAIの予想と、朝の会議での方針によって、先輩方に会社証券口座にアクセスしてもらって、株の売買手続きをお願いしたいたのが、全てをAIにお任せする形となった。


ベンチャーキャピトルとしての業務に関しては、何件もの融資の依頼が来ており、こちらは恵さんだけでなく、先輩方に全面的にお願いして対応してもらってる。


融資の依頼の大半は怪しげな会社だったので、書類選考で撥ねていたが、10件に1件はまともそうな案件があり、その場合には社内全員で稟議を実施していた。


まあ、最終判断時には、その会社の1年後から数年後の業績を予知魔法で予知し、対象会社が投資に値するか否かを判断する方式をにしているので、失敗することは無いだろう。


俺たち会社の躍進と、会社代表が高校生であることを嗅ぎつけた雑誌社が何度か取材に来たが、断り続けていた。

とにかく、あまり目立ちたくはない。

なんとか目立たない対応を考えていたが、恵さんと話をしているときに良いことを思いついた。

恵さんとの会話は以下だった。


「私のお父さんの再就職先がまだ決まらないの。もう一度会社を興したいみたいだけど、借金が多くてとても無理ね」


そうだ! 恵さんの父親に入社してもらい、会社の顔になってもらおう。元々会社経営者だったんだから、経験は申し分ないし。


「あ、それじゃぁ恵さんのお父さんに会社の代表になってもらえないかな?」


「えっ?どういうこと? 会社代表は井本君でしょ」


「うん、そうなんだけど、ほら、俺たち高校生だから、商談の場では軽くみられるだろ? そんな時に会社の顔として成人の人を立てたかったんだよ」


「うーん、雇われ社長ってことよね。私としては是非とも、って感じだけど、お父さんがなんていうかは分からないわよ」


「とりあえず話を聞いてみてよ」


その後、恵さんを通して父親に打診し、何度か話し合いをして、恵さんの父親、鈴木達也すずきたつや氏は我が社の経営に参加してくれることになった。


条件は以下である。


 ・i経済研究所の経営に参加してもらう。

 ・代表取締役社長は井本が引き続き担う。

 ・鈴木氏の肩書はCEOで、役員待遇とする。

 ・年棒は1200万円

 ・iシステムサービスの取締役も兼務してもらう。


つまりは、現在100%子会社の状態の、iシステムサービスの代表取締役として会社を取りまとめてもらうと同時に、i経済研究所の顔として、CEOの肩書で、前面に出てもらう。


達也氏は大いに乗り気で、早速我が社への入社が決まった。

事前に先輩方にも相談していたが、先輩方も、大きくなってしまっている会社規模に比べ、自分たちの経験の無さに不安感を持ち始めていたので、賛成してくれた。


達也氏を会社役員として登録するとともに、会社の業績も上々なので、先輩方と恵さん、さやかの給与の大幅引き上げを行うこととした。

今までは20万円だった月額を50万円とし、厚生年金や健康保険もきちんと対応することにした。

その辺りは早速達也氏が対応してくれ、大いに助かった。


そして、俺の自宅がi経済研究所の本社となっているが、手狭であり、そもそもオフィスの佇まいではないたため、駅周辺のオフィスビルに事務所を構えて方が来客なども考えると良いだろう、との達也氏の助言もあり、本社所在地の変更も全面的にお願いした。


達也氏にオフィスを探してもらうのと同時に、オフィスの受付や電話応対として、もう一名の社員についても探してもらうことにした。

さすがに、先輩の誰かに一日中オフィスに詰めてもらうのも申し訳ないしね。

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