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23.大賢者、両親の事故の原因を知る

アルジェリアではひどい目にあったが、予定通り帰途に就くことにした。


瀕死の重傷を負ったのだが、ポーションの効果で傷跡一つ残っていない。

でも一歩間違ったら命は無かったな。今後は気を付けよう。


今の俺なら、アルジェリアの転移魔法陣から日本の魔法陣まで転移で一瞬で帰れるのだが、それをしちゃうとパスポートの出入国の記録に矛盾が生じてしまうため、我慢して長旅に耐えた。


成田空港に到着したのはアルジェリアを出てから30時間も経っていた。

転移魔法で帰れるのに30時間も飛行機での移動の苦痛に耐えるのはきつかった。


その後、新幹線でようやく地元に到着したので、恵さんに連絡を取り、お土産を渡しに行く。

ピッピもストレージから出して自由にしてあげる。


もっともストレージ内では時間が停まるので、ピッピとしては移動時間は全く意識していないんだけどね。


◇◇◇

2日後に新学期が始まった。

新学期早々に進路の確認だ。

担任と一人一人面談し、進学する高校の最終確認を行う。


俺は単位制の高校の富士フリーダム高校一択で、担任が口を酸っぱくして進学校を進めても頑として折れなかった。

恵さんからも再度進路を聞かれたが、俺の意思が変わらないので寂しそうだった。


委員長の金井さんも何故か俺に進路を聞いてきた。


「井本君進路はどこにしたの? やっぱり進学校のS高校?」


「いや、富士フリーダムに行く予定だけど」


「えっ!?……」


俺の答えを聞いて委員長も絶句していた。

その後、振り返り寂しそうに去っていった。

うーん、なんなんだろう?


他の生徒も俺が単位制高校に行くって聞きつけてびっくりしていた。

その日に帰宅してステータスを調べてみる。


魔力:700/700


魔法:

 ・空間魔法:Lv3

 ・予知魔法:Lv4

 ・探知魔法:Lv4

 ・回復魔法:Lv4

 ・強化魔法:Lv3

 ・土魔法 :Lv3

 ・水魔法 :Lv3

 ・従魔魔法:Lv2


探知魔法はずっと使っていたのでLv4になっていたな。


予知魔法は株価予知を毎日やっていたからか、Lv4に上がっていた。


そういえば、予知魔法がLv4以上になると未来予知の能力も上がるが、過去の映像を見えるようになるんだよな。


だとしたら両親が事故にあった時の様子を確認したいな。

警察の話だとアクセルとブレーキを踏み間違えて海に転落したってことだったけど……。


思い立ったが吉日、既に夕暮れ近くだったが俺は自転車で1時間掛けて事故現場に行ってみた。

概ねの日時は分かっていたし、車を海から引き上げるとき立ち会ったので場所も覚えている。


事故現場で予知魔法を過去の映像をターゲットに発動してみる。

すぐに映像は浮かんできた。


実際に目で見ているようにはっきり映る。


父親の車が波止場の隅に海に向かって駐車しており、その横に黒塗りのベンツが停まっていた。


ベンツの横ではどう見てもその筋の人にしか見えない黒服の人物が3名と釣り客の格好をした一人が話をしていた。


その内話がまとまったらしく、黒服は父親の車のエンジンをかける。

俺は父親の車の中をよく見える場所に移動した。


車の中には運転席に父親が、助手席には母親が乗っていたが、意識を失っているのか目をつぶっていて全く動かない。


黒服の男たちは大きな氷の塊をアクセルの上に乗せて、ニュートラルだったギアをドライブにチェンジした。


そのとたん車は急加速して海にダイブした。


黒服3人組はすぐにベンツでその場を後にし、釣り客の格好をした人物が数分後に電話をし始めた。たぶん警察に電話したのだろう。


元々両親の事故には違和感を持っていたが、これで真相が分かった。

事故ではなく、両親は殺されたのだ。目撃者も共犯だ。

俺は何度か過去の映像を観察し、奴らの顔をしっかり記憶すると共に、ベンツのナンバーをメモしておく。

こいつらは絶対許さない。


一度家に戻り、記憶した奴らの顔を紙に書き写す。

書き写すといっても魔法での念写みたいなものなので、白黒写真の様な出来栄えで似顔絵が完成する。


それらとベンツのナンバーと車種のメモを準備しておく。


翌日は学校だったが、休み時間中に興信所に何件か電話をして、車のナンバーから持ち主を調べてもらうことで予約をしておいた。


授業が終わってから予約しておいた興信所にタクシーで向かう。

興信所の人はこんな中学生が訪問したにもかかわらず、親身に話を聞いてくれた。


俺は詳細は省いて車のナンバーからの持ち主の検索と、似顔絵の人物と車の持ち主との関係に関しての詳細情報の入手を依頼した。


興信所の人は俺が未成年とのことで少し難色を示したが、前金で30万円支払うというと受け付けてくれた。


◇◇◇

3日後に興信所から連絡が入り、資料を受け取りに行った。

興信所の担当者は資料を渡すときに、


「井本さん、ベンツの持ち主も、4名の素性も分かりました。でもヤバい人たちなので、関わり合いにならないほうが良いですよ。我々の調査はここまででとさせてください」


家に戻り、資料を見たところ興信所がこれ以上は調査できないといった意味が分かった。


ベンツの所有者はC国マフィアの青蛇とのこと。

この街に事務所を構えており、構成員は10名。黒服の3名は中堅の構成員とのこと。


人殺しなど物ともしない組織であり、非常に危険なため、関わり合いにならないほうが良い、とコメントされていた。


釣り客は青蛇の息のかかった整体店の店長だとのこと。


こいつらは許せないな。

両親が殺されなければならない理由を聞きだし、しかるべく対処することにしよう。


しかし、事件から半年経っており、全然証拠は残っていない。

警察に『俺の魔法で過去の映像を見たんだから間違いない。』って言っても鼻で笑われるだけだろう。


俺は作戦を考えた。

主人公のこの世界での両親は事故ではなく殺されていたことが分かりました。

次章では、主人公がマフィアに制裁を加えます。

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