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13.大賢者、セクハラ教師を成敗する

彼女と別れてから、俺は屋上に移動し、魔法陣を使って家まで移動する。


家に帰ってから、カメラの動画を確認すると、ばっちりすべての動画と音声が記録されていた。


パソコンにデータを移動してから父親が会社立上げ当時からお世話になっていた弁護士さんに電話する。


「もしもし、井本ですが、加藤先生ですか?」


「おぉ! 井本さんの息子さん? お久しぶり。お父さんは残念だったね」


「ご無沙汰しています。実はちょっと相談がありまして」


こんな感じで電話で話を開始し、金井さんの件について相談した。


「なるほど、話は分かった。私は企業関連専門なのだけど、それだけ証拠があるならなんとかなるかもな。今日の夕方にでも事務所にデータを持って来てくれない?」


「はい、ありがとうございます。弁護士費用はちゃんと払いますのでよろしくお願いします」


早速動画データをUSBメモリにコピーしてから加藤弁護士事務所に向かう。

約束の時間通りに事務所に到着し、加藤弁護士と面会する。


「やあ、いらっしゃい。ご両親の告別式以来だね」


「その節はお世話になりました」


「うん、色々大変だったね。今回の件は私より向いている人がいるので紹介するね」


といって、横に立っている女性の方を紹介する。


「初めまして、高橋ゆかりです。主に人権関係の弁護をしてます。学校関係のトラブルも任せてね」


「ありがとうございます。弁護士費用はちゃんとお支払いしますのでどうかよろしくお願いします」


といって状況を細かく説明し事務所のパソコンにUSBメモリを差し込んで証拠の動画を見せる。


「これはすごいわね。裁判では隠し撮りは証拠として使えるかは微妙だけど、この教師も学校関係者も裁判沙汰は絶対避けたいと思うのでこれを見せれば示談で何とかなりそうね」、


高橋弁護士は自信たっぷりにそう言ってくれた。


「この教師を辞めさせる方向で行きましょう。まずはこの子、恵さんだっけ? まだ未成年だから親御さんとお話ししてみるわね」


「よろしくお願いします」


俺は恵さんの家の電話番号と住所のメモを高橋弁護士に着手金と共に渡し事務所を後にした。


さて、明日から新学期だ。


◇◇◇

鈴木恵視点:


私は思いっきり気分が沈んでいた。


担任の田部井教師との進路面接が明日に迫っている。

今回は保護者無しでの担任と生徒との1対1の面談になる。


きっとセクハラされるんだろうな。

私があまり自己主張できない性格なのではっきり拒絶できないことを知ってか、セクハラが段々酷くなっている気がする。


明日はもっとひどいことになりそう。

でも逆らうと内申点に影響して志望校に入れない可能性があるし、どうすればいいんだろう。


そう思い、公園の木陰のベンチでぼんやり座っていると井本君が声をかけて来た。


私は男子が苦手で、特に井本君は同じクラスなのにほとんどお話したことが無い男子生徒だったので緊張した。


「鈴木さんこんにちは。なんか元気がないけどどうしたの?」


「あ、井本君。えっと、何でもないの」


「調子悪そうだし、僕で良ければ話を聞くよ」


緊張しているし、そもそも担任からセクハラ受けてるなんて男子生徒にお話しできるわけないじゃん。

そう思いながら黙っていたら、井本君が急に手のひらをこちらに向けて来た。


次の瞬間、目の前にパッと光が見えた気がした。

えっ何? と井本君を見ると彼はニコニコしながらこちらを見ていた。

彼の笑顔を見ていると心が急に軽くなってきた気がした。

胸に何か詰まっていいたような感じもすっとなくなる。


誰かに悩みを聞いてもらいたい。そんな欲求が急激にに高まり思わず井本君に話しかけてしまう。


「あの、よければ相談に乗ってもらえないかしら?」


そこから先は堰を切ったように今までの悩みを彼に打ち明けていた。

彼は親身に私の話を聞いてくれて最後には、


「このままにしておけないので僕に任せてくれる?必ず何とかしてあげるから」


とまで言ってくれた。


担任の先生相手に何とかできるとは思えないし、ましてやいじめられっ子の井本君に解決できるとは思えないのだが、なぜか私の中では井本君なら何とかしてくれるという感情が芽生えた。


その後は落ち込んでいた気分がうその様になくなり、足取りも軽く家に帰った。

夕飯もおいしく食べられ、夜もぐっすり眠れた。

井本君とお話ししただけでなぜこうも気持ちが楽になるんだろう?

まだ全然何も解決できていないのに。


翌日は担任に会う時間より早い時間に学校へ向かう。

校舎裏で井本君と落ち合い彼から色々指示を受ける。


そして井本君がまた私の頭に手をかざしてきて、次の瞬間、緊張していた心がすっと軽くなった気がした。

ストレスからか、身体には疲れが溜っていたのだが、それも楽になった。

まるで魔法みたい。


昨日までの私だったら先生に質問とか、断固拒否するなんてできなかったと思うのに、なぜか今日は出来そうな気がする。

やがて時間となったので井本君と別れ、視聴覚準備室に向かう。


さすがに部屋に入る時は憂鬱で緊張したが、担任を前にしても体が硬直したり、言葉が出なくなるなんてこともなく、井本君の指示通りにふるまえたと思う。


やがて田部井が抱き着いてきてキスされそうになった時にドアが開いて井本君が入ってきて助かった。


その後のことは全部井本君にお任せで家に帰ったけど、必ず良い方向に向かうって確信が持てる。


今までだったら最悪なことを想定してうじうじ考えていたのに、楽観的に考えられる自分が不思議でならない。


もしかして私って井本君に……?

まだセクハラ・モラハラ担任には制裁を加えてないですが、次の章で担任はもちろん、不良三人組への制裁が開始されます。

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