125.魔女狩り(2/2)
教団総主教の視点:
日本での魔法使い井本グループ拉致の作戦は大失敗だった。
実行グループAは日本の公安に逮捕されるし、精鋭のはずの実行グループBは行方不明だ。
あのクルーザーは特別に高い費用をかけてオリハルコン製の監禁部屋を作ったのに、日本の公安に摂取されてしまった。
一度に6名もの実行部隊を失うとは全く予想していなかった。拉致の実行部隊は少数精鋭なので、残りはこの本部に居る6人だけだ。
しかし、本部に残る6名も精鋭ぞろいだ。
井本の逆襲の可能性もあるので、しばらくは本部を守らせよう。
それにしても残念だ。佐藤さやかという女と、橋本沙織という女。東洋系のとびきりの美女だったんだがな。井本の資産も捨てがたいな。体制を立て直して計画を練り直そう。
鈴木一家も残念だ。男の方はi経済研究所のCEOだけあって資産は持っていそうだったし、望と恵の姉妹もとびきりの美女だったな。せめてこいつらだけでも拉致できていればよかったんだが。まあこいつらも次回は拉致を成功させよう。
今日の所は仕方がない、半年前に拉致した魔女でも愛でるか。魔女裁判で有罪と言っても、私が勝手に有罪にしただけだがな。
もうかなりポンコツになったが、仕方がない。
私は地下の牢屋のある区画に移動する。今地下の監禁部屋に居る女は1人だけだ。そろそろ壊れてしまってきている。新品の女を拉致できなかったのは残念だ。
どんなに気が強い女でも、教団の伝統ある秘薬を使えばあっという間に性奴隷に成り下がるからな。
地下の監禁部屋のエリアに入る。今は女が一人しかいないが、早く補充したいものだな。佐藤と橋本とかいう東洋人の美女を早いところ拉致させねばな。
鍵を開けて部屋に入ると、女が生気を失った目でこちらを見る。ああクソッ。えらくポンコツになってしまったな。だが仕方が無いか。
女の髪を掴んで顔を上げさせたところで、表から大きな音が聞こえてきた。男の怒鳴り声がして、何かが壊れるような音もし始めた。さらには銃を発射する音まで聞こえてくる。まずい、誰か分からないが、敵襲だ。
私は監禁部屋の横にあるパニックルームへ逃げ込んだ。ここは分厚い鉄の壁とドアで囲まれており、中から鍵を掛けると外から開けることは困難になる。
非常事態用のシェルターだ。
中に入り鍵をかけてから、モニターで外部の様子を伺う。入り口付近で精鋭部隊が全員倒れているのが見える。東洋人の男が一人だけ立っていた。
まずい、井本だ。もう来やがったのか? 精鋭部隊6人があっという間に制圧された? まずい、これは非常にまずい。しかし、このパニックルームの事に関しては井本は知らないはずだ。いや、教団メンバーでもほとんど知られていないはずだ。静かにここで息を潜めていれば大丈夫だ。この部屋はドアを閉じると外からは単なる壁にしか見えない。絶対分からないはずだ。
私はモニターを眺めていると、井本はこちらに顔を向けてニヤリを笑ったように見えた。井本が歩き出しモニター画面から消えた。
私はスイッチを操作して別のカメラに切り換える。カメラを切り替えて井本を追跡すると、まっすぐこちらに向かっていることが分かった。
まさか、パニックルームの事を知っているのか? いや、地下牢に来ようとしているだけだ。きっとそうだ。
そんな希望的な思いは直ぐに砕かれてしまう。モニターにはパニックルーム入り口前で立ち止まる井本の姿が映っていた。
◇◇◇
主人公視点:
メーティスからの情報で、グブトル教団の総主教が潜む場所が特定された。奴らもできる限り場所を特定できないように注意しているようだが、現代社会で、パソコンや携帯電話無しでの生活は困難だ。
捕らえられた教団関係者の記憶からも、グブトル教団のアジトはつかめている。
放っておくとまた俺の関係者が拉致されかねないからな、直ぐにでも行動を起こすぞ。
俺は以前設置した転移魔法陣を使いパリに移動する。そこからレンタカーを借りて、アジト前まで移動する。奴が潜んでいるのは教団の本部とは別の場所にある比較的こじんまりとした建物だが、高い壁に囲まれ、壁の上には監視カメラがたくさん設置されている。
教団関係者は俺がこんなに早くここまで来るとは思ってもいないだろう。駆け引き無しで正面から突破するぞ。
正面ゲートの前まで来ると、身体強化を最大にしてゲートを思いっきり蹴り飛ばす。鋼鉄製の頑丈なゲートだったが、2,3回蹴り飛ばすと、蝶番が外れて向こう側に倒れこむ。
物理結界を張った状態で、身体強化で瞬時にアジト内部に入り込み、玄関のドアも蹴り飛ばす。玄関に入ると当時に、激しく銃弾を浴びせられたが、物理結界が全ての銃弾を防ぐ。
敵は6人で、精鋭部隊の様だ。マシンガンで銃弾を打ちまくってくるが、なかなか正確に俺を捉えている。まあ強化魔法Lv10の強さを持つ俺の結界は対戦車ライフルでも破られないがな。
問答無用で電撃魔法を6人全員に見舞う。奴ら全員魔石ネックレスをしており、物理結界も張っていたが、魔法による電撃は物理結界では防げない。奴らは電撃を喰らってあっけなく気絶してしまった。
それにしても、魔女狩りを行う教団の奴らが、魔法を使っているって、何かのギャグか?
放っておいて目を覚まされるのも困るので、めんどくさいが魔布で一人一人包みこみ、ストレージへ放り込んでおく。
俺は探知魔法を使い、教団トップのシャンパーニュの居場所をサーチする。
なるほど、地下の一角に潜んでいるわけね。どうやら隠し部屋に潜んでいるみたいだ。
周囲を見渡すと、監視カメラを見つけた。俺はそのカメラを見上げると、ニヤッと笑ってやった。
小走りで地下の隠し部屋へと向かう。巧妙に隠蔽された隠し部屋のドアの前までくる。なるほど、壁にしか見えないな。うまくカモフラージュされている。
俺はドアを思いっきり蹴り飛ばす。鋼鉄製らしく、一回けっただけでは開かなかったが、身体強化最大で3回も蹴るとドアは轟音と共に向こう側に倒れこむ。
中には真っ青な顔をしてぶるぶる震えている初老の男性がいた。
「待ってくれ。私の負けだ。金なら払うし、君たちには今後一切手出ししない」
そんなことを言ってきたが、俺の大切な友人を拉致し、その後殺害を予定していたような奴に同情は無用だ。
俺は電撃魔法で教祖を気絶させた。
気絶した奴の額に手を当てて、探知魔法で記憶を探ってみる。まあ出てくる出てくる悪行の数々。魔法使いだと確証もなくでっち上げて、資産狙いと女の身体狙いでかなりの人間を拉致・粛清してきているな。こんな奴がよくもまあ野放しにされてきたな。
おっ? 数々の悪行の証拠がこのアジトのこの部屋に保管されているみたいだな。
パソコンもあったので、立ち上げる。パスワードが掛かっていたが、メーティスがあっという間に解除してくれる。
データを探ってみると、おびただしい数の証拠が出てきた。
こりゃひどいな。協力者には各国の政府関係者もけっこういるな。
『メーティス。この情報を取りまとめて、匿名でフランスの公安へ送付しておいてくれ』
『了解しました』
パニックルームを出た後、監禁部屋に向かう。奴の記憶からの情報ではここに女性が監禁されているはずだ。監禁部屋はいくつかあり、その内の一部屋にその女性がいた。
俺が入って行ってもうつろな目つきでこちらを見るだけで、生気がない。
額に手を当てて探知してみると、数々のひどい暴行を受け、さらには麻薬まで摂取させられていたようだ。
かわいそうに。大きな怪我は無いが、暴行のためあちこちに痣や縛られた後がある。
精神にもかなりのダメージがありそうだし、薬物中毒にもなっているだろう。
俺はエリクサーを取り出して、彼女に服用させる。
ハイポーションでも良かったかもしれないが、薬物中毒と精神の修復が必要なので、エリクサーが良いだろうとの判断だった。
効果は劇的で、痣などはあっという間に消え、目には生気が戻った。
「あなたを助けに来ました。体調はいかがですか? あ、私は井本と云います」
「私は……」
彼女は記憶が戻ってきたのだろう。顔を手で覆って泣き始めた。
「夫も、子供も皆奴に殺されたんです」
彼女にエリクサーを飲んでもらう時に、彼女の記憶も確認していた。確かに彼女の夫は拉致され、資産を奪われたのち殺されていた。彼女の娘はまだ1歳だったが、臓器提供用に売られてしまった。
彼女はまだ若く、非常に美しかったので、教祖の慰み者として薬づけにされ、生かされたみたいだ。
「助けてくれてありがとうございます。私の名前は、マリー・ド・エミルフォークと言います。私もずっとひどい目にあわされていました」
マリーさんはポロポロ涙を流しながらそう話す。
「もう大丈夫です。ここは教団のアジトですが、ここにいる人は撃退しました。まもなく警察が来ると思います」
マリーさんは俺の方を見ると、しばらく黙っていたが意を決したかのようにこう言ってきた。
「総主教のシャンパーニュも捕らえたのですか? もしそうなら警察が来る前に私に貸してくれませんか?」
「貸す? それはどういう意味でしょう?」
「警察に捕らえられ、司法にゆだねられるともう手出しはできません。ご存じのようにここフランスでは死刑制度はありません。奴が刑務所と言えども今後のうのうと過ごすことには耐えられません。この手で成敗したいのです。夫と、かわいい子供の為にも」
「それは理解できます。ただシャンパーニュの罪は明白なので、司法にゆだねるつもりはありません。もう二度とこの世界には出てこれないでしょう」
「それって……?」
彼女は俺が奴をどうするのかを理解した様だった。
「それでも私の手で奴を懲らしめたいです」
ふむ、彼女の記憶を読み込んでいたので、彼女がここ半年どのようなひどい目に合ったか俺は知っている。なので彼女の気持ちは痛いほど理解できる。
さらには彼女が何を欲しているのかも理解できる。
『メーティス。これからここで起こることは記録を残すな。それと警察が到着したら教えてくれ』
『了解しました』
俺は部屋に設置されていた監視カメラを電撃魔法で破壊する。そしてストレージからシャンパーニュを取り出し、床に転がす。
さらにストレージからロープを取り出し、奴の手足を縛りつける。
俺はナイフと拳銃を取り出し、彼女に渡す。
「こいつの目を覚ましますので、警察が到着するまで好きなようにしてください。私は部屋の外で待機します。ただし、絶対に殺さないでください」
「ありがとう。感謝します。」
俺はシャンパーニュの頭を蹴り上げて目を覚まさせる。奴は状況がか分からないのだろう。俺を見て怒鳴る。
「おい、お前。井本だな。なんで俺が縛られてるんだ。早く縄を解け。私を誰だと思ているんだ」
うん、気が付いたな。
「マリーさん、では後は自由にしてください」
「おっお前はマリーか? 何をするつもりだ」
「恨みを晴らすだけよ」
「じゃあ俺は外で待ってます」
「おい、待て、待ってくれ」
シャンパーニュが喚いていたが、俺はそのまま部屋の外へ出てドアを閉める。
部屋は防音が施されているようだったが、その防音を通り越して奴の悲鳴が聞こえ始めた。
何か喚いているようだが、なんて言っているかまでは分からない。
奴の喚きは数分後から悲鳴に代わり始めた。
やがて銃を発射する音も聞こえてきた。
『まもなく警察が到着します』
メーティスからの念話が来たので、俺は部屋に入る。中には瀕死の状態のシャンパーニュがいた。両目から血を流し(たぶん失明状態)、耳と鼻は削がれていた。手や足に複数個所の刺し傷があり、股間はズタズタで、たぶん銃で撃たれたと思われる。
彼女にここまで狂気の行動をさせたのは、俺にはわかる。これで彼女の心が少しは晴れるといいんだが。
俺は半死半生状態のシャンパーニュを魔布で包み、ストレージに放り込んでおく。後でエリクサーで復活させておこう。
『警察が到着しました』
「警察が到着したようなので、私は消えます。ここであなたがやったことは口外無用です。私の事も見なかったことにしてください」
「分かりました。またお会いできますか?」
「落ち着いたらメーティス経由で連絡を取りましょう」
俺はそういうと、隣の部屋に移り、そこに転移魔法陣を描いて転移で自宅へ戻る。
◇◇◇
自宅に戻って、さやかと橋本さんに軽く状況を説明する。
さて、教団の奴らの始末をしますか。
俺は異世界間転移魔法陣で前世の世界へ移動する。
魔法使いを粛清する教団なので、前世の魔法使いしかいない世界へ放り出そう計画だ。
まずシャンパーニュをストレージから引っ張り出す。まだ生きていたので、エリクサーを強引に飲ませる。
奴の怪我はたちまち治り元気を取り戻すが、元気を取り戻した瞬間から俺を罵倒し始める。
「私をこんな目に合わせやがって、私は有力政治家ともつながりがあるんだからな、ただで済むと思うなよ」
「この世界にはあなたとつながりのある政治家はいないよ。あなたは人を殺しすぎた。極刑に処します」
俺は奴の襟をを掴むと、転移魔法陣まで強引に引きずっていき、重犯罪者の処分場である魔獣の樹海へ転移させる。
後は拉致の実行部隊だな。俺は屋外へ出て近くの村まで徒歩で移動する。
村が見えた辺りで、ストレージから教団の拉致の実行部隊を引っ張り出す。
クルーザーにいた6人と、教団アジトでの6人の合計12人だ。
まだ気絶している状態だったので、ポケットを探って持ち物を全部奪い去る。魔石ネックレスをしていたので、これも奪い去る。
道端にこいつらを放置して、俺は家に戻ることにした。
こいつらは魔法使いを粛清するのが仕事なんだが、魔法使いしかいないこの世界で頑張って生きてくれ。この世界では魔法を使えないお前らが異端児だからな。
◇◇
シャンパーニュの視点:
井本って奴はやはり化け物だったな。手を出すべきでは無かったか? そしてマリーの奴め、俺の身体をボロボロにしやがって、次回有ったら同じ目にあわせてやる。
いつの間にかボロボロにされた身体は元に戻っている? そういえば奴にエリクサーを飲まされたんだった。奴は何を考えているんだ? 着ていた服はエリクサーでは治らないので、ボロボロで血だらけだ。それにしてもここはどこだ?
周りを見回すと、私のいる所は小さな広場で、周囲はジャングルだった。
なんなんだここは? 植物には興味は無かったが、明らかに見たことのない葉っぱの形をした木々が生い茂っている。
やがてガサガサと大型動物が近づく音が聞こえ、やがてその正体が姿を現す。
なっなんだあいつは? まるで恐竜の様な獰猛な顔をした化け物が姿を現す。しかも1体だけではなく何体も。
本能的に私を食料として見ていることが分かり、逃げようとするが、身体がこわばってうまく動かない。
這いずるようにして、化け物とは逆の方向に逃げるが、中々襲ってこない。後ろを振り返ると、仲間同士で争いを始めている。誰の獲物にするかをもめているようだ。
これはチャンスと思い、何とか気を落ち着かせて化け物とは反対側のジャングルに逃げ込もうとする。普段の不養生からの運動不足で、少し走っただけで身体が悲鳴を上げる。
ようやくジャングルまでたどり着いたところで、そこから別の化け物が現れ、いきなり左腕を噛みつかれた。
左腕を噛まれた状態で振り回され、地面にたたきつけられる。なんとか立ち上がろうとするがうまく立ち上がれない。見れば私にかみついてきたバケモノは何かを食っている。
あれは……、私の腕か? 慌てて左腕を見ると、肩の先から千切れていて、大量の血がほとばしっていた。
そこへ後ろから追いついてきた最初の化け物が私の足に食らいつく。右足を引き千切げられ、別の一匹にに左足を貪り食われる。
そして私の意識はそこで途絶えた。
◇◇◇
異世界:
ハイレンの街の行商人のケントはいつものように行商を終えて街に戻るところだった。あと少しで街に着く。
今日の夕飯は何だろうな。今日は商売がうまくいったから何かおいしい物でも買っていってやるかな? ケントは妻の喜ぶ顔を想像しながら帰りを急いでいた。
街道の脇に何人もの人間が倒れているのを見つけたのはそんな矢先だった。
なんだか変な服を着ている奴らだな。こんなところで昼寝か? ケントは不審に思いながら近づいていく。
倒れているのは全員男で、この辺りでは見かけない黒い髪だ。来ている服は上等な仕立ての様だが、見たことのないデザインだ。一応全員息はあるようだ。
とりあえず放っておけないので、荷車に積んで街まで運ぶことにした。
行商帰りで、持って行った品物が全部売れてしまっていたからよかった。12人を運び上げるのはめんどくさかったが、何とか運び込む。
街の入り口の守衛所で事情を話して引き取ってもらうが、事情聴取があるとかで、引き留められた。やれやれ‥‥…。
守衛が人を何人か呼んで、意識を失っていた12人をひっぱたいたりして目を覚まさせる。奴らは目を覚まして口々に何かしゃべり始めたが、何を言っているのかが分からない。
守衛に呼ばれてきていた警備兵の一人は、しばらく様子を見てこう言った。
「こいつらから魔力を感じられないな。たぶんこいつらは奴隷だろう。奴隷商から集団で脱走してきたに違いない。たぶん、大陸の東の端の向こうの島から連れてこられたのだろう」
「そうなんですか? そういえば、向こうの方では言葉が違うって聞いたことがありますね」
「さて、どうしたものかな? 言葉は通じないし、身分証明書は持っていないし。魔力を持っていないんだったらまともに働けないからな。おい、鑑定士を呼んで来い」
奴らが暴れだしたので、攻撃魔法の火魔法で少し脅してやったらおとなしくなった。おとなしいというより、真っ青な顔をして顔を見合わせている。まるで魔法を初めてみたような顔つきだな。
やがて鑑定士がやってきて、やつらの額に触れて奴らの素性を確認する。鑑定士は大賢者では無いので、細かな記憶までは探れないが、悪人かどうかは判別できる。全員を鑑定した結果を鑑定士が話した。
「こいつらは犯罪者だ。しかもかなりの悪辣な犯罪者だな。たぶん犯罪奴隷で、奴隷登録をするために移動中に脱走したんだろう。こんな奴らを野放しにできないので、街の奴隷商に引き取ってもらい、犯罪奴隷として処理したほうがいいな」
「あぁ、そうなのか? 犯罪者を街に解き放つわけにはいかないからな。よしここの牢屋で一旦預かって、明日にも奴隷商に引き取ってもらおう。ケント良かったな。こいつらの売った金の半分はお前がもらえるぞ」
「えっ? そうなのか? 犯罪奴隷なんて拾ったことは無いからな。金がもらえるなんて思わなかった。ついてるな」
グブトル教団の拉致実行部隊の運命はこの瞬間確定したのだった。
案の定、主人公に手を出した教団の末路は悲惨でしたね。




