表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/52

幕間1 とある記者?の突撃インタビュー?




 私の名前は敷島(しきしま) 六花(りっか)。もうすぐ地元の大学を卒業する女子大生です。見た目は…… そうですね、毎年学祭のミスコンの目玉と称されてますが、丁寧にお断りしてるということで察してください。家にスカウトの人が来た事も有りますよ。えっ!? お茶でもどうかって? おあいにくさま、実は既に将来を誓い合った相手とゴールイン間近です。


 まあまあ、そうやさぐれないでください。今日はお兄ちゃんの話を聞きに来たのでは? その点で言えば、私の元に取材に来るなんて目の付け所が違いますね。当たりかどうかって? それは貴方の目で判断してください。


 さて、何から話しましょうか? 生年月日は1993年6月29日、蟹座のA型。身長173cm、体重63kg、好きなアーティストは横溝剛、好きな遊びはVRMMOのゲーム、好きな体位は騎…… えっ!? それは聞いてない? アハハハハハ…… もちろん情報元は私ではなくて元カノさんですけど、残念ながら。

 最後のは聞かなかった事にするんですね、ありがとうございます。あっ、好きな料理はハンバーグです。しかもお兄ちゃんなりのこだわりがあって、お高いハンバーグには目もくれないんです。何故か市販で売ってるハ○スのハン○ーグヘ○パーが大好きで、お母さんが凄く面倒くさかっていたのを思いまします。フフフ、可愛いですよね♪


 小さい頃からお兄ちゃんは頭の回転が早くて、勉強も凄くできました。私は余り勉強が好きではなかったのですが、お兄ちゃんに教わって成績が見違える程上がりました。さすおにです!


 本人は否定しますが、人望もあったんですよ。中学、高校と生徒会役員を拝命していましたしね。妹の贔屓目なしで見ても、お兄ちゃんは人気者だったと思います。



 …………はい、そうですね。やはりその話も避けては通れませんね。高校二年生の学園祭を境に、お兄ちゃんの人格がガラリと変わってしまったのは事実です。

 何があったのか私も詳しくは分かりません。お兄ちゃんに問いただしても、黙りを決め込んで話してくれませんから。

 貴方も噂を聞きましたか? ……う〜ん、その噂は事実では無いので忘れてください。

 私の知り得た情報によると、あの当時、学校一のマドンナ…… 今もマドンナって言いますかね? 使う? なら良いんですけど。そのマドンナだった女の子がお兄ちゃんと幼なじみでして、良い雰囲気だったと思います。私も小さい頃に会った記憶が有りますが、殆ど覚えてませんね。悔しいですが、物凄く可愛かったとは思います。それでどうやらお兄ちゃんが、酷い振られ方をしたらしいんです。そう、大好きなお兄ちゃんを……


「……あの女、許さない」


 あっ、すいません。心の声が漏れてましたね。気にしないでください、私は隠す気もありませんから。その後お兄ちゃんは荒れてしまいました。ひたすら勉強に力を入れ、他のことはどうでもよかったみたいです。

 周りの人が離れていくのもあっという間でしたが、お兄ちゃんは気にしてませんでした。

 その後、東京の超難関の国立大学に合格して…… はい、あの赤門のある大学です。そこでも色々有りましたけど、話せる事はここまでですね。


 はい…… はい…… ごめんなさい。

 プライバシーというか、個人情報保護の観点から……


 はぁ、今更? いいじゃないですか。妹の私にだって黙秘権はあるんです。


 これが最後って…… 仕方がないですね。


 お兄ちゃんの秘密ですか? そうですねぇ………… お兄ちゃんのベッドの床が二重底になってて、お兄ちゃんの《《お兄ちゃん》》の癒しスポットだったりするとか?


 それとも勉強机の一番下の引き出しの奥に貼り付けて隠してあるノートかな? でも中身は〖暗黒〗とか〖楽園〗とか、その他にも難しい漢字をいっぱい書き取りしてた奴だから面白くないですよ。あと下手くそなポエムとかも書いてましたよ。


 それじゃない? そうですか。あれっ、どうして涙ぐんでるんですか? ハイハイ……「同性として忍びない」と。


 いっちょん意味分からん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ