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魔法少女オーバーキル  作者: 瀬戸内弁慶
Act3:王と職人と魔法少女とあとついでにJK
48/88

登場人物紹介(~Act3まで)

赤石(あかし)千明(ちあき)

 十五歳(コンビニ強盗を○してた当時)。

 身長一六七cm。四十四kg。なんの数字か78/55/79。見てくれだけならファッションモデル。誰が呼んだか魔法少女オーバーキル。

 事故に見せかけた謀殺によって両親が死亡。自身も半死半生となっていたところを居合わせたネロに救われて、セカンドライフでは頭も肉体もおかしい連中に翻弄されまくることに。

 総合商社アカシヤグループの元社長令嬢。両親に付き添い各地を転々としていた。

 その結果、まともな社会経験も交流も持てず気が付けば僕っ娘の陰キャの塊。干物女。

 なのだが完全に女を棄てたわけではなく、半端に残った乙女心が掴めない距離感と相まって時折暴走するクッソめんどくさい小娘である。

 好物は和三盆のプリン。ソロプレイ用のゲームやマイナーなアニメ。嫌いなものはガソリンの臭い。


・ネルトラン・オックス

 十七歳。

 身長六十cm(人形時)、人間時一六五cm。体重五十二kg。

 マスコットキャラ。猫。その正体は異世界からやってきた自称職人(マエストロ)

 契約を交わした相手にはどんな無茶な要求にも可能な限り対応し、そこに生き甲斐を見出している気質……と本人は思っているが割と自分のエゴや価値観を優先させる。

 また、保守的ではないにせよかなりの秘密主義で彼にとっては必要なことであったとしてもそのことを依頼人にさえ黙っているので、後々大きなトラブルを招くことになりかねないことも一度や二度ではなく、そのせいで千明は余計な騒動に巻き込まれるハメになった。

 昔この世界に(というか日本)旅行に訪れたことがあり、日本のカルチャーに造詣が深い。また、スチームパンクに感銘を受けて傾倒。以降作るものはすべてくすんだ色の歯車だらけになった。

 好きなものは歯車と備前焼、食べ物ではサンドイッチ。嫌いなものは空気の読めない脳筋である。


対岸(つぎし)鹿乃(かの)

 十六歳。身長一六五cm。体重四六kg。81/57/82。

 千明のクラスメイト……ではあるのだが、まったくと言っていいほど接点はない。

 無理もない。彼女はカースト上位者。千明は底辺だからである(というのが千明自身の主観)。

 今まで順当に良好な人生を歩んできた、善良な一般市民。ただし良い性格をしている≠性格が良い。

 千明に興味を持つのは「たまには別の価値観に触れるのもいいか」という社会勉強の一環であって、良心や友情からではない。といっても、他の女子生徒のように嫌ってもいないが。

 好きなものはタピオカドリンク(ブームによって変化)。嫌いなものは特になし。


・赤石永秀(ながひで)

 四十四歳。身長一七〇cm。体重六五kg。

 千明の叔父。元はグループの下請けの自動車修理工場を営んでいたが兄の死後、アカシヤグループ本社代表取締役に就任。千明の後見人となった。

 大人物らしく振る舞おうとするが、その本性は粗暴で短慮で狭量。そして兄の永燈(ながと)夫妻……つまり千明の両親を殺害した張本人でもある。

 だが、それは決して彼の意思だったわけではなく、そこから彼の破滅の始まりだった。そのあたりが四章以降の焦点ともなってくる。

 好物はキャビア。嫌いなものはスパナと自分を陰で哂うクズども。

 

谷尾(やお)歳則(としのり)

 四十歳。身長一七五前後。

 永秀の秘書。表向きは忠実な部下として従っているが内心では彼を嘲っている。

 他人からの愚弄が何よりも嫌いな男の側近がこれなのだから、皮肉というほかない。

 その冷笑は上司のみに留まらず、この世界そのものに向けられ、ありとあらゆるものを軽蔑している。

 したがって千明を巡る争いにも興味がなかったが、その探索の最中にある人物の影を見つけ……?


・『ノームズ』

  表向きは建設会社。アカシヤグループと提携を結ぶ『壊し屋』。そのターゲットは有機物、無機物を問わない。


(こう)泰全(たいぜん)

 六十五歳。

 かつて拳名を大陸に轟かせた、拳法家一門の宗主であり、ヒットマン。現在は灯浄を拠点に活躍するマフィアグループ『泰山(たいざん)連衡(れんこう)』の頭目。

 後述の鳳象をはじめ門下に多くの拳鬼や暗殺者を抱え、それがそのまま組織の武力となっている。

 かつては武侠の信念でもって政府であろうと相手取った強者ではあったが、次第にその闘争にも疲れ本国を追われた。

 現在は盤石な体勢を築き、後進の育成に力を注ぎたいと考えている。


・『ワンショット』

 本名は(おう)(えき)。三十五歳。

 上記の異名で知られる『泰山連衡』の暗殺者。かつては泰全の一番弟子であったが次第にその武名と権勢を鳳象に奪われつつあり、また自身が全盛を過ぎたという自覚もあるので内心で焦っている。


(そう)鳳象(ほうしょう)

 二十九歳。身長一九〇cm。体重六十kg。

 『泰山連衡』の後継者と目されている男。

 一見して柔和な優男だが、実は『人間兵器』と評されるほどの拳士。

 泰全の志に感銘を受けその門人となっており、近頃の彼の保守的な動向や官吏に阿る方針に内心で不審と不満を抱いている。

 なお、別の短編にも同組織とともに登場するが、世界線の違う同一人物。

 基本的な設定や為人はあまり変更がない。

 そしておそらく本作中最強の人物である。

 好物はいわゆる日本風中華料理。嫌いなものは信念のない者。


白泉(しらいずみ)内記(ないき)

 年齢は七十代前後と思われる。浄都銀行頭取。

 足が不自由で、身の回りの世話や警護は部下の束本(たばもと)に一任している。組織間の資産の洗浄を担当している。

 そのため多くの秘密を握っており、第4章のキーマンとなる人物。


・ブルーノ・セルバンテス

 三十二歳。一八七cm。

 『ファミリー』と通名しているイタリアンマフィアの極東支部の元締め。

 だが本人は閑職に追いやられたと考えており、事業に対してはあまりやる気がなく、その野心は本家の後継者争いに向けられている。

 浅慮で短気で狭量という点では永秀と通じるところがあるが、ブルーノのほうがよく言えば向上心が強く、悪く言えば野心家であり、中堅にしがみつく程度の才気と世渡りの上手さがある。


五龍恵(ごりょうえ)紫門(しもん)

 灯浄署の署長。その役職の裏向きの業務として引き継がれてきた、組織の都合の悪い事件のもみ消しを担当している。

 罪悪感はあるが、犯罪を管理するために必要な作業として割り切っている。

 現在の動向は不明。


・イグニシア・シドーケロン

 二十歳。身長一九六cm。体重七〇kg前後。

 ロットバルム公王。ネロを追って、単身この世界に降り立った。

 可能な限り好意的な解釈をすれば一本気。身も蓋もない言い方をするならば、行動力だけは無駄にあるバカ。

 おそらく前線で暴れまわっていた時代が一番幸福であった男。

 こいつの軽挙妄動が良くも悪くも物語に大きな転換期を作ることになる。

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