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7 吸血鬼少女 リリス

「ブラットシティ」

棒倒しに習い進んだ結果、まさか着くなんて思っていなかったのである。


[まさか、本当に棒倒しで街に着くなんて思っていなかったわ、だってあんな方法で着くなんて普通なら有り得ないもの]

無理もない……なぜなら棒倒しなんかでこの街に着いたのだからこの反応は当たり前なのである。


[良いじゃん、萌夏、無事に着いたんだしさ……それにしてもブラットシティって言うから血の気の多いような街かと思えば案外明るい夜景の街なんだな]

そう、この街、ブラットシティは、吸血鬼が住む街なので年がら年中夜であり街はネオンで明るくなっているのである。


[私、ファイアータウンから他の街に行ったことがなかったからこれはこれで新鮮だわ……それにしてもネオンが綺麗]

誰もが認めるネオンの明かりは皆を虜にするのである。


[んーーーー、確かに綺麗だ……でも、あそこに見えてるあの城……なんかあそこだけネオンが光らず不気味なんだよな]

猛が指を指す城だけは明るくなく、まるで魔王軍の幹部が住みそうな場所であった


[もしかして……魔王軍の城なの?]

萌夏は息を呑みながら答える……魔王軍は萌夏にとって敵だからである。


[なら、すぐに城ごと壊滅させないとなぁ]

生き生きとしている、何故ならここ最近は戦っていなかったからである、つまり単なる戦闘狂みたいなものだ……と、そんな会話をしていると道端で倒れている金髪ロングの美少女が倒れているのを萌夏が発見して猛に教えたのである。


[ねぇ、猛……あそこに倒れてるのって]

オーラからして美少女のオーラだ……猛は目にした瞬間すぐさま美少女の所へ駆け寄り声をかけた。


[おーい、大丈夫ですかい?……しっかりしてくださいな……こんな所で寝てたら風邪引きますぜ]

声をかけると微かに美少女はこう答えた……


[た……たす……け……て……]

明らかに助けを求めているのが分かる。


[おいおい、しっかりしろよ、こんな所で倒れられてたら後味が悪いだろうがよ]

明らかに美少女は顔色が青ざめていたのである


[ち……血が……足りない……]

貧血なのか?と思い猛はこう答えるのである。


[俺の血で良かったら少し分けてやるよ……だから起きろ]

献血をさせてやるアピールをするとすぐに目覚めたのである、そして、


「ガブッ」

そう起きた直後に血を吸うのである。猛の血が美味しいのか知らないが少女は

[美味しい……こんなに美味しい血は久しぶりだ]

猛の血を少し吸うと少女は復活したのである、しかし、猛はと言うと……


[甘噛みとか最高かよ……もっと痛いかと思ったがご褒美じゃんこれ]

そう、噛まれる事に快感を覚えたのである、これを見た萌夏は少し嫉妬したのである。


[そういうのが好きなんだ……猛]

ぼそっと呟くように言ったのである、生き返った少女に質問をする猛


[なぁ、お嬢ちゃん……なんでこんな所で倒れてたんだ?]

猛はさっきとは違い真面目な雰囲気で質問をした、すると少女はこう答えた。


[魔王軍の幹部に私の城を乗っ取られ、魔力と権力と血が取られたのだ]

情報量がいきなり多いのである、だか猛は


[なるほど、大体分かった……つまりは帰る場所が無くなり、行き先が無くなったということか]

そう、普通ならこんな状況なんてすぐ読めるわけがないが、ご都合主義の良い世界の為すぐに理解が出来てしまうのである

[て事は、あの見える城はもぅ、お嬢ちゃんの物じゃ無いってことだろ?]

意外と辛辣な返答した為、少し少女は驚いてる。


[そうなるな……だが、それを知った所でどうするのだ?]

この返答に対して猛はこう答えるのである


[えっ、簡単だよ……城を破壊する]

不敵な笑みを浮かべながら答えるのである、ある意味サイコパスな思考かもしれない、これには流石に


[そ、そんな常識外な考えで魔王軍なんて倒せるものか]

当然ながら少し怒りながら答えられたのである、しかし、この男には常識なんて通用しない、という事は、大体予想はつくが、予想外な方法で魔王軍の一部を壊滅させると言うことになる。


[まぁ、見てなって、あっと驚く方法で秒で終わらせるからさ]

自信満々に言ったのだ

[そういや、お嬢ちゃんの名前聞いてなかったな、なんて言うんだ?]

疑問形で質問した、それの問に答える少女


[私はリリス……リリス・スカーレット]

金髪ロングで萌夏とは対象的な青い眼をした少女、容姿は萌夏同様、容姿端麗で幼い見た目だった……

ハーレムに身長は関係無いと思いながら


[よろしくなリリス、俺は無双 猛だ、そんで良ければたけど、三人で旅しないか?]

満面の笑みで質問をする猛に対してリリスは


[血をくれたお礼に何処にでもついて行くわ、宜しくね猛]

そう、この瞬間萌夏にとっては恋のライバルが増えた瞬間と感じたが、猛はハーレムを築くので嫉妬なんてものは無駄だと気づくのはまだ先のお話である、萌夏はリリスに対して


[リリス……私は焔道 萌夏、よろしくねリリス、猛は色々と常識外なところが多いけれど、良い人だから私達も仲良くしましょ]

社交的な挨拶を交わした萌夏に対して


[あぁ、こちらこそ宜しく頼む萌夏……確かに彼の思考は少し外れていると感じたが……本当に驚く仕方で魔王軍の一部を倒してくれると信じても良いだろうしな]

こうして、リリスが加わり更に旅がきっと楽しくなるであろう、そして、猛のハーレム計画は更に進むのである。こうして、三人は元リリス城に向かうのであった。

次回、爆発オチ、何が爆発かって、多分想像つきますよきっと

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