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6 運命の棒倒し

オアシスで無事に蘇生を果たした猛、ファーストキスを捧げた萌夏、あれからオアシスを出て再び荒野を抜ける為に歩いていたのだが、そこで思わぬハプニングが起きたのである。


[えっと……これは、あれか?運命の分かれ道ってやつか?]

そう、なんと三方向に道が別れていたのである、これは良くある王道展開でどれか一つだけが正解というやつである。


[来た道は南側からだから三つの内どれかが正解よね]

萌夏は冷静に分析をしているのである。

[ねぇ、猛どの道が正解だと思う?]

萌夏は猛に対して質問をしてきた、猛が選ぶ道なら何処にでもついて行くというような感じで、それに対して猛はと言うと


[んーーーー?、分からん……非常に分からん……困ったなぁ、俺こういう系統は苦手なんだよ]

そう、猛はこういう系統が苦手なのだ、理由は明確、この男、無双猛はゲーム廃人、つまりは恋愛ゲームも攻略済みである、ならば選択肢系統は得意なのでは思われがちだが違うのである、この男心理戦には滅法弱いのである、その為何十回、何百回と選択肢を選び、ようやく成功するのである。

これに対して萌夏はと言うと


[困ったわね、猛がこれだと一向に進めないわね……何か他の方法で道を決めれたら良いんだけど]

別の方法……別の方法……あっ!!……

そう、この瞬間猛は閃いたのである


[萌夏、良い方法が一つあるぞ]

閃いた声で突然発言した為、萌夏は少し驚いた、それと同時に期待をしたのである、しかし、忘れてはいけない、この男はギャグだ、ギャグで出来ている、その為まともな方法などないのである。


[えっ、それってなになに?]

期待だ……期待の目で待機している。


[それはだな……えーと、確かこの辺に……あった]

そう、自信満々に取り出し抱え上げたのもの、それは

[木の棒ーーーーーー]

まるで某アニメに出てきそうな感じで出したのである、流石に木の棒なんかで何ができると思うのだという感じで、大いに期待していた萌夏も流石に、唖然としたのである。


[猛……木の棒なんかで何ができるの?]

冷めたような反応だ……しかし、これが普通の反応である、それにしてもいつの間に木の棒を所持していたのかが気になるポイントだが、この世界……いや、この男の前でそれを突っ込むとキリがないのである。


[おいおい、心外だな萌夏よ……俺が何の考え無しに木の棒を取り出すわけが無いだろ……まぁ、見てろよーーー]

自信満々に言いながら、木の棒を持ち、三方向の分かれ道の中心に立ち、そこに木の棒を立てた……

[後はこれを離すだけだ]

そう言い木の棒を離すと木の棒はぐらぐら揺れ始めた……ゆらゆら……ゆらゆら……ゆらゆらと揺れている


[ねぇ、猛……一体何をしているの?]

これには萌夏も疑問形で質問してきたのである。


[簡単だよ……木の棒が倒れた方向に進めばきっと、吸血鬼が住む街に着くはずだ]

根拠なんていう概念は存在するはずも無く堂々と答えれるから凄いのである、これには流石の萌夏も


[そんな根拠の無い運試しなんかで着くはずが無いわ……こんなので着いたらギャグよ]

そう、ギャグ要素全開なこの世界に、ギャグよ、と突っ込んでしまったのである、そんなやり取りをしてると木の棒は倒れた……

倒れた方向は真ん中だった


[おっ!真ん中か……それじゃあ、行くか]

猛は木の棒の倒れた方に進むのであった……萌夏もなんやかんやで着いてきてくれるから優しいのである……

そして、結局ギャグ要素なお決まりである為普通に着いたのである。


[本当に着いちゃうなんて……この世界どうなってるの]

萌夏は常識という概念が消えそうである意味悲しみに満ち溢れた声で言ったのである


[棒倒しってすげぇな……これからも困った時に使おっと]

それに対して猛はいつも通りのギャグ要素で進めていくのであった

次回、新キャラ吸血鬼族登場!!

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