1 無双撃の始まり
[オラオラオラァ]
俺の名前は無双猛
所謂ギャグが大好きである。
なんで俺が今こうなってるのかと言うと、ある日突然明らかに俺にとっては都合のいい仕事が見つかったんだ、
そうその仕事はギャグの力で世界を救ってみませんか?
と書かれた俺にとっては条件が良かったので記載されている番号に電話を掛けてみたんだ。
そしたら、電話の途中でめまいが起きて目覚めたらなんと異世界に居たという完全に馬鹿げている話だ。
とりあえず状況を整理したい所にモンスターが現れて今こうして無双してる状態である。
普通なら戦闘の仕方なんて分かるはずもないが、この俺は
ゲーム廃人・オタク・引きこもり……
この三つの称号を持っているんだ、その中でゲーム廃人が今こうして役に立っているわけだ。
[どうだこの俺の無双撃は……ふふっ、我ながら自分に惚れそうだ]
そう、この俺の無双撃には勿論秘密がある。
その秘密とはこの世界での俺の能力が
「ギャグの世界線」
と言う変わった能力である、なんだそれと思われがちだが、戦ってる内に判明した、その理由は単純明快だって無双撃に武器使わずに素手の拳でモンスターを倒していくんだからな。
それよりも気になる事がある、異世界ならばステータスの一つや二つぐらいあってもおかしくないはず、でも何故かそういったステータス系統のものが見当たらないんだ。くそぅ、これだと本当の能力名とかが、分からないでは無いか、さっきのギャグの世界線って言うのはゲーム廃人の俺が適当につけた名前だから本当かわからないんだよ。
後普通にモンスターを倒したんだからレベルが上がっているかも知りたい。
[とりあえず少し歩いたら村か街が見えてくるはずだと思うし]
そう言うと歩いた……しかし忘れてはならない無双猛は、ギャグ体質だと言うことを、歩くなんて大袈裟な事を言っているが、もう都合の良い村が見えてきたのである。
「A村」
村に到着したのだ、しかし村の名前が完全にモブ的な存在になっているのである。
[よっしゃ、村に到着っと……しかしまぁ、過疎ってるなぁ、俺がこう言う系統のゲームをするなら村から街……いや、大きな都市にでも出来るぞ]
そう村の入口付近で言っていると、村人らしき人が近づいてきたのである。
[旅の方ですか?]
見た目は完全に村長だ
[はい、そんな感じですよ、貴方はもしかして村長ですか?]
完全にさっきの独り言聞かれたんじゃないのか?……そう思いながら答えた
[ようこそA村へ、私はモブ長と申します]
あ、これ完全にモブの村だ……もう今後登場しないやつだ。
[あ、よろしくお願いします、それでこのA村ってなんでこんなに過疎ってるんですか?]
[あぁ、その事じゃが、数年前に魔王軍に村を襲われて村人は奴隷にされたり、殺戮されたりして、食料は愚か、水も奪われてしまって、過疎ってしまったんです。]
え?なんかこれって真面目な話?だとしたらこの世界で俺のやることは
魔王軍を倒す事だな、やる事も分かったしさっさとこの村を抜けようそうしよう。
[それはさぞ辛かったでしょう……ですが、この俺が来たからには安心してください、その魔王軍をこの俺が壊滅させます。]
そう、無双猛は絶大な自信家である。だから、こんな事も平気で言えるのだ。
[本当ですか?……それは助かります、初めて会う人に助けてもらうなんて]
[困った時はお互い様でしょ、だから倒した時に忘れてなければまた顔を出しに行きます。]
ふふっ、これで暇つぶしができる!!
[分かりました……それじゃあ、お願いします……それと、娘も救ってください]
娘も?……今この村長娘と言った?
[娘?……娘ってどういう事ですか?]
そりゃ、この質問して当たり前だ、だっていきなり娘なんて言われたらこの反応になるだろう。
[ワシには娘が居てな……魔王軍に攫われてしまったんだ……多分今頃辱めを受けているだろう……だから救って欲しいんだ]
目標追加……この異世界でハーレムも築こう、となれば余計に魔王軍を壊滅させなければいけない、
[分かりました……娘も救いましょう……そしてハーレ……ゲフンゲフン、村へいつか必ず送りますね]
そう、忘れて無ければな!!
[それじゃあ、善は急げなんで、来たばかりですがここでお暇しますね。]
さっさと、次の場所へ行くか
[気をつけてくれよなぁー]
村長の声はだんだん遠くなって行った、それ程急いで魔王軍壊滅とハーレムを築こうとしているのだ。
[ふふっ、楽しみだなハーレムが]
目的が変わっているのである、ステータスの見方とか能力とか最初言っていたのに、
「この男色んな意味で侮れないのである」
次回は何処に行くのかお楽しみに
星とかブクマとか評価をくれるとモチベが上がります