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鬼邪殺戮怒≪キャサリン≫はインフィニットじゃないよ、もっと質が悪いよ - α・おらハーレムさ行くだ

 結構前にラノベとかで主流のやつありましたよね。

 能力者バトルと学園モノとハーレムを全部並立させる便利な設定。

 女だけに何かの特殊能力が存在し、それを鍛えるために専用の学園が作られていて、で何故か女にしかない筈の特殊能力を男主人公が持っていて唯一の男子学生として入学を許されるヤツ。


 身も蓋もないですが、今回の転生はソレです。



 学内大型演習ドーム内では、ロボット同士が訓練用の武器を構えて対峙しています。

 以前の転生であった月光機(アルテミオン)あたりと同じぐらいのサイズです

 あれは一部の女性にのみ発現する未知のエネルギー≪レンフォス≫により自在に操れる≪レイヴァース≫と呼ばれる人型兵器の訓練機です。


 著作権とか大丈夫かな?


 また別の演習場では女生徒同士が生身で妙な武器を使ってドカンドカンと飛んだり跳ねたり戦っています。

 同じくレンフォスで操れる≪レイギア≫と呼ばれる武器で、非常識なサイズのゴテゴテしたものを重力や反動を無視したように使う事が出来るんですね。


 これ以上ごちゃ混ぜにすると流石にヤバイと思うよ。


 今回の()はハーレム主人公らしきポジションのアスク・テンザキと言う男子学生になっていました。

 口に出せないノーカンのやつを除けばTSは実質ゼロなので知らなかったんですが、考え方とか一人称みたいなのって結構TSした肉体側に引っ張られるんですね。

 毎度変なのに転生してるのに人格に全く変化のないあの野郎はどんだけ我が強いんだ、と言うのも改めて改めて知ったとも言えますが。



 それで僕は今何してるかと言うと、見学です。

 あの何て言いますか・・・ハーレム要因と思しき女生徒たちはおろか十分な訓練を積んだ教官でさえも僕の相手にならないですからね。

 向こうにしてみれば完全にインチキですが、こっちは通常より高いレンフォス値に加えて異世界で覚えた魔法、そして鬼邪殺戮怒(キャサリン)から押し付けっぽい感じでほんの表層とは言え習ってしまった格闘術もあるので。

 この世界の女性は魔力が無く、しかもこちらの技術では観測不能。

 魔法で身体強化や未来予知、あとコッソリ防御魔法を駆使すれば正直手を抜いても10人ぐらい束になって掛かって来ても余裕です。


 あ、訓練機の武器が弾き飛ばされて半開状態のドームの屋根に当たりました。

 鉄骨とかのデカイ破片が僕の頭上に降り注ぎます・・・が、それは空中で鉄の手によってキャッチされました。



『大丈夫ですかマスター?』



 僕の専用機として割り当てられたレイヴァースでした。

 何か思った通りAIがメイドロボの転生だったので、益々他人に負ける要素は無いんです。



『やはり学園の設備も揃っているとは言え、事故の可能性など急造による弊害は小さくないですね』


「どうにかやりくりして作ってるんだ、ある程度は仕方ないさ」




 そう、このレンフォス学園は急ピッチで作られたものです。


 レンフォス能力者だけが対抗できる宇宙からの災厄≪ディザーク≫が地球への攻撃を開始して早幾年。

 既に地球の1/3は連中の手に落ち、衛星からの確認もできない暗黒領域の拡大にどうにかブレーキを掛けているという状況です。

 このままでは確実にジリ貧な中、レンフォス能力者を大勢育てて反転攻勢に移るというプランが実行に移されました。

 その要となるのが、レンフォス研究機関を母体とし地球連合軍の協力で作り上げたレンフォス学園と言う訳です。


 ・・・何て言うか、こんな感じの人類大ピンチサツバツ設定で美少女イチャコラハーレムを書こうと最初に思い付いた奴は間違いなく頭イッてますね。




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~




「アスク!今日こそ貴方から一本取って見せるわよ!」



 そう僕に迫って来る金髪碧眼ツインテの同級生の名前はカオルコ・メリンダ・サーキュリア。

 レンフォス学園の設立に全面協力したサーキュリア財団のお嬢様であり、自身も文武両道なうえにレンフォス能力を見出され入学した少女です。



「結果が見えている勝負など全く持って不合理です。それよりもテンザキ君にはレンフォス結晶化効率の実験を手伝ってもらいたいのだけど」



 眼鏡をかけた黒髪ボブカットの彼女がトキオ・カザラギ。

 生徒として戦闘訓練を受けながら学園付属の研究室で武器開発などにも携わる天才です。



「アイヤー!美味しい物食べるとイライラも治るねー!笑顔笑顔!」



 拳法をレイヴァースの巨体で繰り出す接近戦のエキスパート、ジャネット・メイメイ。

 そのロリ体型のどこに大量の中華まんが入るのかは学園七不思議に数えられています。



「だめよーアスクは今日は先約があるんだから!」


「・・・今日は・・・私達とデート」



 などとのたまう二人組はミコト・テンザキとユノ・テンザキの双子。

 名前から分かる通り僕、アスク・テンザキの姉sです。

 と言っても義理の姉なんですが・・・流石の世界観。



「ウーホッホ!ウホウホ!ウッホホホオオオオ!」



 身長190cm超えの鍛え上げられた体躯の彼女はゲロゴ・リラ。

 ・・・うん、多分パラレルワールドの異世界同位体的なアレでしょうね。

 オメガ化前のアイツにそっくりだし。

 ディザークに襲われ暗黒領域に呑み込まれて消滅した国の最後の王女で、見た目通りのオリンピック級のアスリートの肉体に加えこう見えても博士号を取った才女だそうです。

 でもメイメイ以外にほぼ会話が通じないのが悩みの種です。

 逆にどうやってメイメイは会話してるんでしょうかね?



 そんな感じで、人類の生存権を謎の侵略者から奪還する戦士となるべく僕たちは日々を過ごしています。

 あ、僕の専用機グラムフェンサーに生えた人格は転生メイドロボなので研究しても何の成果も上がってません。

 レイヴァースやレイギアに使うレンフォスコアにはデータさえあれば人格を再現するだけの容量はあるそうですが、何もないとこから人格が出て来る分けないんですから。


 日々は過ぎていきます。



 しかし・・・鬼邪殺戮怒(キャサリン)は一向に姿を見せません。

 前回と違ってさっさと活躍してくれた方がいい世界観なんですが。



 ・・・ひょっとして、ひょっとしてですが・・・。




 今回あの野郎は来てないとかないですよね?

ゲロゴリラは使い捨てと言ったな

あれは嘘だ


もとい、気が変わった

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