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戦闘

ー王城裏ー

「それでは、良い旅を あなたに神の御加護があらんことを」

王女様に見送られて出発することになった。なぜっ?

まあ、どうでもいいことなので適当に返し馬車に乗る。

ガタガタと馬車が走り出す。丁度、日が上がり始めうっすらと空が橙色に染まり始めていた。


日もかなり上り、馬車は颯爽と緑の中を進んでいく。


それから約30分ほどたち、馬車はゆっくりと停止した。

「勇者様、ここからは歩きになりますので申し訳ありませんが降りてください」

そういわれ、馬車から降り、歩き始める。

通っていくのは道とは思えないほど鬱蒼とした森の中だ。

(さて、そろそろだろう 警戒しておくか)

そう思ったとほぼ同時だった。


ヒュン


小さな、しかし耳にはっきりと残る風切り音が聞こえた

肩のあたりが少しジンジンする。


「チッ、よけやがって」

兵士の内の1人がこちらに剣を向けている。

「これはどういうことでしょうか」

焦ったように見せながら聞いてみる。まぁ、何を言うか内容は大体わかるのだがな

「私たち3人は国王陛下の名により、これからお前を殺す できれば静かに死んでってくれよぉ」

いわないとおもったが、あっさり吐いてくれた。

さて、こちらの準備も整った。

「ギャー助けてくれ~」

大声を上げて逃げる。兵士達も驚いたのか一瞬体を硬直させるが、すぐに追いかけてきた。

(まんまと嵌ってくれたよ)ニヤッ

少しおいかっけっこをしたら相手は見失ったようだ。

さて反撃の時間だよ。


ー兵士視点ー

くそっ、逃げられた。ちょこまかしやがって、あいつを殺せば報奨金で遊んで暮らせるっていうのによ。

しっかし、本当にどこに行っただか...


「おーい、鬼さんこちら、手のなるほうへ」パンッパンッ


後ろを見る、筒を両手で抱え、肩に担ぐように持っている。

「兵士さん、これなんだか知ってる?」

初めて見た、そんなものを見たことなんてないし、これから起きることが何かもわからない。

しかし、この時俺は慢心していたのだろう。たかがガキと...


バキーン


音が鳴り、耳がキーンとしびれる。筒の先からは煙が出ていて、あいつの足元には小さな金属の筒のようなものが落ちていた。

しかしもっと驚いたのは、隣に倒れている同僚を見た時だった。俺らは、近衛騎士団なんかと比べたら質素だか、しっかりとした鎧を着ている。しかし、今目の前に倒れている奴は鎧を前後共貫かれて血を流しているのだ。死んだに違いない。

さっきまでカモだとわらっていたが、今となって私たちは現在、『狩られる側』であると知った。


ダッ もう片方の奴が走り出す。死にたくない、死にたくないと思いながら走ろうとするが、時すでに遅し、筒の口はこちらを向き、


バキーン  バキーン


そのあとはもう知らない、同僚二人は殺され、俺は両手両足にさっきのを撃ち込まれ、ただただ死にたくないと質問に答えるのだった。


ー明人視点ー

あっけない




初の戦闘でした。

使用したのは連発可能な海軍が大戦末期に設計した半自動小銃です

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