表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

ハロー異世界&厄介事

ルーのかわいらしい顔の次に見たのはギラギラとした装飾の施された広い空間にズラッと並ぶ騎士、

そして、ふんぞり返ったおっさんだった。


「ようこそおいでくださった異界の勇者よ。ここはストレハイン王国宮殿の謁見の間だ。朕はサルム2世、ストレハイン王国の国王である。

勇者諸君には魔国の討伐をしていただきたい。魔国とは数十年前我らを含めて多数の人間の国家に宣戦布告してきたならず者国家だ。我が国は常にその脅威におびえながら過ごしている。どうか魔国の王、魔王を倒し、平和をもたらしてくれ。それと、すまないが勇者諸君をもとの世界に返すことはできないのでそこは了承してほしい」

「ぁあ?何言ってんだよ 女神といいアンタといい馬鹿にしてんのか!」

そう叫んだのは チャラ男1 伊上 洋輔 である。私の苦手な人間の一人であり、できるならぶん殴りたい奴の一人でもある。 

「そうだよ 俺らかえれるんだろうな!ぁあ!!」

そう同様するのは チャラ男2 牧野 雄大 である。私の嫌いな人間であり、でk…(以下略


二人が国王を煽る中、クラスメイトも少しずつ騒ぎ始める。

委員長が必死で抑えようとしているが無理だ。

まぁ、いきなり転移させられて、女神は帰れないといい、王様は戦えというのだから不安になるのは当然だ。

(さっさと現代兵器使って無双国家作りたいってのに…)

「無礼者!国王陛下の御前で何たる無礼! やはり異界の勇者は蛮族か!!!」

王様と委員長がオロオロしてるよ。「宰相殿、もう少しおちt「ここは私が!」はい…」

あぁ、王様言い返されちゃったよ。しかし、あんな宰相で国が成り立つのか...


「貴方達、黙りなさい!」


そんなことを考えていると、凛とした一声がこの場を一喝した。声の方向を見てみると、そこには金髪のクール系美人な、王様に負けないぐらい派手なドレスを着た女性がいた。


「私はストレハイン王国王女エレスタシアです。私があなた方を召喚した張本人です。話があるというのであれば私に面と向かって言いなさい!」

なんとも肝っ玉な王女様だ。あれだけうるさかった場が、一瞬にして黙った。

「ないようですので陛下、説明をお願いします。」

「わ、分かった。 それでは、君らにはまず半年ほど訓練を受けてもらう。今は君たちを帰す方法がわからないが、魔王討伐後に無事帰してあげられるように我々のほうで研究を進めよう。

では、まず私たちとしては君たちのステータスを知りたい、紙を渡すのでそこに書き込んでくれ」

そういうと、人が入ってきて紙を渡してきた。

(紙の質が悪い、やはり中世欧州と同じというのだからこれぐらいか

 あれ?みんなが俺を見てくる)


「おい、こいつ見ろよ!碌な能力持ってねえぞww」

「流石負け組、笑いが収まんねぇ」

いきなりチャラ男1.2が笑ってきた。

(ああそうか、勇者同士ならステータスを見れるのか)

何ならクラスメイト全員を、と思って見てみたが、大体魔法だったり剣術だったり、そこらへんの『異世界らしいもの』しかなかった。

「どういうことですか?」

王女様が聞いてくる。

「いやぁこいつの能力、ゲーマーやらミリオタやら碌なもん持ってませんよ

しかも、勇者なら能力4つもってるはずなのに、こいつ一つも持ってませんよ」

まあ、そうだろうね。何せ4つ全て隠蔽されてるのだから

「それは本当ですか?」

王女様が聞いてくる。

「ええそうですよ」

答えるが、王女様の目は今、ゴミを見るように冷たい目だ。

だから、ここで提案する

「王女殿下、私ははっきり言って勇者としては無能です。ですので、旅に出ようと考えています。

具体的な日にちは決まっていませんが、この世界についての知識をある程度蓄えたら出発します。」

ここでNOと言われたら無理やりにでも逃げないといけないのだが、どうだ?...


「...わかりました。ほかの方は訓練へと参加していただきますが、あなたは免除します。

ただし、なるべく他の勇者との接触は避けてください。

それと、王宮資料室への入室を許可します。」

「わかりました ありがとうございます」

よっしゃ!任務成功!ある程度調べたらさっさと出ていくぜ

「(あいつバカなんじゃねww)」 「(だよなww)」

チャラ男やらその取り巻きがクスクス笑ってくるが、無視だ。


「ほかに何か質問などはありますか?......ないようですので陛下」

「では、明後日から訓練が始まる。それまで、ゆっくり休んでくれ」




皆ぞろぞろと謁見の間を出ていく。 そんな中、明人を心配そうに見つめる3人の姿があった...

『3人』は後々重要人物となります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ