会敵
次はいきなり海上です。
「合戦準備!!戦闘、砲戦右」
「一、ニ、三、四砲旋回完了、準備よし」
「徹甲弾装填よし」
「第一から第四砲塔、撃ち方始め」
「距離32000交互射撃、撃て」
ドォン! ドォン!
「...弾着まで...3.2.1弾着今 弾着」
「2発命中本射、着弾修正急げ」
「敵ドラゴン、落ちました!」
「各艦射撃開始」
............
なぜ今こうなっているのかというと
―会敵数時間前 長門艦橋―
「総司令、翔鶴所属偵察機より『目的地ニテ正体不明生物発見セリ。我攻撃ウケレドモ被害軽微』とのことです。早急に対処を。」
なんだいきなり。朝いきなり起きたらこれか。
今現在、我々艦隊(現在の呼称を特務艦隊とする)は大海原にて待機している。あの仮キャンプを建てた建てた日から一週間半程たって出航し、現在に至る。建国予定地まで今日中に着く予定だ。
これまでは洋上補給等を行い何とかここまで来たが今まで特に問題は起きなかった。それが今になって来るとは...
「追加で、目標の体表は鱗でおおわれ、口からは火を放射し、目的地上空にて旋回しているそうです。速度としては遅いものの、高速での旋回が可能、また、火の放射に関しては射程はそれ程大きくないそうです」
この特徴まさしくあれだ...
『ドラゴン』大体の異世界ものにおいてボス級にて登場し、会話が可能なものと会話が不可能なものが存在するあいつだ。
「ドラゴンか...」
大体の私の知っているドラゴンは鱗は戦車の装甲並みに硬かったり、ブレスは金属を容易に溶かすほどだったりする。
「とりあえず、偵察機を帰艦させて。あと、各艦の艦長を長門に呼んでくれ。」
「了解しました。」
―1時間後
「ただいま参上しました」
補給艦、輸送艦を除く戦闘艦艦長二七名と私、山口君がいる。
「ご苦労、各艦にもすでに伝達されているが、目的地において未確認生物が確認された。これを今を持って『ドラゴン』と称す」
皆驚いた顔をしている。
「ドラゴンとはあの空想上のあれですか?」
「そうだ、あのブレスを吐くでっかいトカゲだ。信じられないとは思うが、ここは異世界で、我々の常識では通用しない。」
「はい、わかりました」
実際わかっているかわからないが、そういうものだと認識してくれたようだ。
「ドラゴンは今現在、目的地にいる。また、偵察機が攻撃されたことから対話などできそうにない。そこで、これよりドラゴン討伐作戦を発動する。」
「討伐...ですか?」
「ああ、そうだ。山口君、資料をまわしてくれ」
資料が回されていく。この資料は、前の地球にいたころに、趣味に作った対ドラゴン戦闘の作戦を山口君と練り直し、急ピッチで仕上げたものだ。
それを見て翔鶴、瑞鶴や伊勢型の艦長は信じられない顔をする。
「総司令、お言葉ですが艦爆や艦攻などは運用しないのですか?」
やはり聞いてきたか。それについてだが...
「それについてだが、艦爆等を用いる際、ドラゴンに接近しなければ使うことができない。そのため、危険が増すため、今回はドラゴンが飛んでいない飛び立つ前に艦砲射撃を行う。弾種は初撃は徹甲弾を用いてその後は通常弾(榴弾)や三式弾等に切り替える。それでも対処できない場合は艦載機による攻撃に移り、万が一撃破できない場合は速やかに戦闘海域から離脱する。」
周りをぐるっと見渡す。
「何か質問はあるか?」
手が上がる。
「はい、戦闘時にですが、射撃に関して射撃指示は各艦長が行うのでしょうか」
「それについてだが、初撃は各艦本艦をはじめに等間隔で射撃、その後は各艦長の指示のもと射撃を行う形だ。」
「ありがとうございます」
だれも手をあげない。
「それでは以上のようなので、これにて解散とする。各艦準備をしてくれ。
「「「「「八ッ!」」」」」
ぞろぞろと部屋から出ていく。
............
大体こんな感じだ。
いま、大トカゲ、もといドラゴンは起き上れていない。
叩き潰すなら、、、今だ
戦闘描写下手糞で本当にすみません。海軍陸軍空軍ともに自衛隊と帝国陸海軍及び航空隊を合わせたような形になっています。変なところもあると思うので、その時は指摘していただくとありがたいです。
3月7日、前部戦闘描写について指摘があったため、そちらに変更いたしました。申し訳ありませんでした。
今後とも本作をよろしくお願いします。




