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一方そのころ

秋津が旅立った日のクラスメイトらの反応です。

どれだけ秋津がボッチだったかわかりやすいです。

―side委員長(三坂千陽)―

「八ッ?秋津君が旅立った?」

私は今信じられないでいる。

「ハイ、唐突で申し訳ありませんが、秋津様が今朝旅立たれました。数日は十分生活できる程度の物資は支給しましたし、安全な場所までは護衛を付けましたので安心してください。」

安心してください?そんなこと受け入れることなんてできるはずがない。いつか旅立つということは言っていたが、まさかこんな早くいってしまうなんて思わなかった。

 わたしは一人顔を白くし突っ立っている一人の少女を見る。彼女の名前は『松橋 朝恵』、私の友人であり、秋津君に恋慕を抱く少女である。昔、彼に助けてもらったことがあるらしくそこで惚れたらしい。彼女は男にかなり人気があるのだが、だれの告白でも断り続けていたのはこれが理由だ。


「まあ、いいじゃねえか。無能な奴が消えたってマイナスはないし、本人が決めたことなんだからそっとしといてやろうぜ。」

 私はこいつ、井上に嫌悪感を覚えた。クラスメイトが一人いなくなったのだ、なのにそれでいいなんて普通の人間が言えることではない。今すぐにでも能力を使ってでも引き裂いてやりたかった。

 朝恵を見るが涙目で、それでいて殺人鬼のような鋭い目で伊上をにらんでいた。

 しかし、だれもあいつを怒ろうとするやつはいない。取り巻きは笑って、その他は目をそらす。誰もかかわろうとしないからだ。

 能力選択についてだが、自由に決めてよいとは言われても実際は自分との適正があったり、使いこなせないなんてものも多くあった。その中から四つ選んだとしてもそこまで強いものは出てこないだろう。大体、一人当たり1つから2つ当たり強い能力があって、残りは補助系のものだ。(気配察知や鑑定等の最上級クラス)

 しかし、私や朝恵を含む数人はその能力適性が大きかった。その強力な能力が3つ選ぶことができたのだ。しかも、その3つ選べた奴らの中に伊上や牧野がいた。洗脳や魅惑等のものを付けれなくしてくれた女神さまには感謝だが、そのせいで他のクラスメイトは彼や、その取り巻きに意見できなくなっていた。


「話は終わりか?それならもう帰るぜ~」

伊上や牧野らが勝手に帰っていく。呼び止めて説教でもしてやろうとも思ったが、少し遅かった。もう彼らは外へ出て行ってしまっていた。


「それでは、解散していただいて結構です。」

王女さまの声に、他の奴らもぞろぞろ部屋から出ていく。

何もできなかった...


―sideエレスタシア王女―

部屋から全員出て行った後である。

「殿下、失礼します」

お父様の騎士がやってきた。

「どうしましたか?」

「今朝旅立った秋津様についてですが、護衛につかせた者が返ってこなかったため馬を出したところ、その三人の死体が見つかりました」

私は、ただ純粋に驚いた。いくら森の中を通る道とは言ってもあまり魔物は出てこない所だ。

だとすれば...

「三人と言いましたが、秋津様は?」

「秋津様に関しては行方不明です。また、三人に関してはあさられた跡があったとのことですので、盗賊などに襲われた可能性が高いかと思われます。秋津様もさらわれたと考えるのが妥当でしょう。」

「わかったわ、ありがとう」


こんなことになるとは思わなかった。国の中にも黒いうわさがあるというのに、秋津様が攫われたとなると相当まずい。


―side三坂千陽―自室

「あき君、どこ行っちゃったのかな、私今とってもさびしいよ」


少女の小さい声は枕に吸い込まれ、涙はシーツに大きな染みをつくるのだった。

委員長使いやすい。

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