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第3話

冒険者として登録します。

すみませんが、しばらく説明が多いのでご了承ください。

「とりあえず冒険者ギルドって言ってたっけ。」

大通りを歩きながら門番の言っていたことを思い出す。

通りの左右には露店が並び、さまざまな品物が並んでいる。

「宿とか準備できたら買い物もしないとな。」

持ち物は無いので、必要なものはたくさんある。

着替えすら無いのだ。

「前途多難だな、これは。」

そんな事を考えていると、一際目立つ看板が目に入る。

「剣と盾。これが冒険者ギルドか。」

目的地の建物の正面に立ち、確認するように眺めた。

「1階はホールみたいだ。」

開けっ放しの玄関から中を見ると

カウンターの他は打ち合わせ用のテーブルがいくつか。

2階もあるが外からでは様子はわからない。

「入ってみるか。」

昼間という時間帯のせいなのか、ギルドの中に人は少ない。

カウンターには受付らしき女性がいたので話しかける。

「すいません、冒険者の登録をしたいんですが…」

「はい、冒険者の登録ですね。えぇと…少々お待ちください…」

女性は慌てたようにカウンターの後ろの棚をガサゴソと漁り始めた。

金髪を肩口までのばしていて、身長は低め、

童顔で小動物のような雰囲気から年齢は若そうだが、

ギルドで働いているから成人してるのだろう。

そうこうしていると、女性は一枚の紙を取り出して読み上げた。

「あった。えーと、夢と希望の冒険者ギルドへようこそ。

 みんなの担当のエルザだよ☆

 ここでは一攫千金も夢じゃない♪

 あなたの希望の仕事もすぐ見つかります。

 係員が親切丁寧に説明しますので、お子様でも大丈夫。

 ただし、登録は15歳になってから。」

かわいらしい感じで読み終わると精一杯の作り笑顔をこちらに向けた。


一瞬、ホールが静寂に包まれる。


どうやら先ほどの紙はカンペだったらしい。

なんと答えていいのかわからずお茶を濁してみた。

「これはどうもご丁寧に…ありがとうございます…」

「す、すみません、最近説明に愛情が無いと言われまして、

 一生懸命考えたんですけど。」

「受付の方も大変なんですね。」

「いえいえ、仕事ですので。こちらが登録書になります。」

カウンターの下から書類をスッと出してきた。

「こちらに名前の記入と、身分証の提示をお願いします。」

書類には注意事項が書かれている。

さっと目を通してサインした。

「はい。名前と…。あと仮通行証で大丈夫ですか。」

門番からもらった仮の通行証を渡す。

「大丈夫ですよ。異界からの転移者ですね。

 お名前は、タケシ=トウドウさん。

 ではまず、ギルドカードの発行から始めます。」

受付のエルザはそう言って一枚のカードと針を取り出した。

「こちらがギルドカードになります。

 これはまだ白紙の状態ですので、タケシさんの血を一滴たらして下さい。」

渡された針で一滴、カードに血をたらす。

「はい、ありがとうございます。

 次に注意事項ですが、先ほどの登録書にも書かれているように、

 まずギルドカードは身分証なので無くさないこと。再発行は有料です。

 冒険者はランクがあり、GランクからSSSランクまで。

 初心者はGから。ランクの査定はギルドで行います。

 仕事の依頼はあちらのボードに張り出されますので、

 受付で受注、完了報告を行ってもらいます。

 依頼書に対応ランクも書かれていますので参考にしてください。

 依頼の最中の怪我、死亡については保証されませんのでご注意を。

 あとご不明な点があれば受付で聞いてください。」

「はぁ、とりあえず大丈夫です。」

今はまだ、聞きたい事はないのでそう答えるしかなかった。

「あ、そろそろですね。」

「?」

エルザがそう言うと、先ほど血をたらしたギルドカードに文字が浮かび上がる。

「タケシ=トウドウ。Gランク。問題ありませんね。」

エルザは確認するようにカードの文字を読み上げた。

「おぉ。これってどういう仕組みですか?」

気になったので聞いてみた。

「このカードは一応魔道具の一種でして。

 申込書に書いた名前と冒険者ランク、魔物の討伐数などが記録されます。

 これで依頼の不正とかも調べられるんですよ。」

エルザの回答には引っかかるものがあった。

「はぁ、なるほど。それで、やっぱり魔物っているんですね。」

「えぇ、いますよ。

 詳しく知りたければ、魔物図鑑も置いてありますのでお貸ししましょうか?」

「いえ、また今度にします。」

「そうですか?

 では以上で冒険者の登録は終了です。

 異界からの方は支度金として100G(グム)お渡ししています。

 有効にお使いください。

 最初のうちは薬草採取の依頼がオススメです。」

「ありがとうございます。」

とりあえず依頼の貼ってあるボードを見ようとして、ふと思い出した。

「あの、宿とかってありますか?」

「えぇ、宿は大通りの山猫亭が手ごろで料理もおいしいですよ。」

「そうですか。あとで行ってみます。」

手続きは終わったので、依頼を見てみることにした。












まだ冒険に出れません(笑)

本題に入れるのは何時になるのか、各キャラも掘り下げたいし、

ストーリーも行き当たりばったりな所があるので本当申し訳ありません。


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