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ネオニートの日常は魔科不思議。  作者: 如月奏
第一章 エルフが転移してきた。なので土台を固めようと思う。
16/18

もしもエルフ四人にオレオレ詐欺の電話がかかって来たら

ぼーっとしていた時に思いついたネタです。会話中心になりますが、よろしければどうぞ。


 アリシアの場合⋯⋯


「もしもし、どちら様ですか?」


「オレオレ、俺だけどさー」


 俺?

 もしかしてコーヤかな?


「あ、もしかしてコーヤ?」


「そうそうコーヤだ。それで困ったことになっちまってよー」


 困ったこととは何だろう?それよりも少し声が変な気がするけど風邪でもひいたのかな?


「ところで困ったことって何?」


「実は交通事故を起こしてしまって相手から三百万を請求されてるんだ」


「三百万⋯⋯!!」


 結構な額のお金。だけどコーヤならすぐに払えそうな額だ。だって通帳のゼロがたくさんあるもの。


「今金なくてさ⋯⋯」


「通帳置いて来たのか⋯⋯じゃあワタルに貸してもらうかしたら?コーヤならすぐに払える額だよね?」


「え?」


「じゃあワタルに電話してねーじゃあ」


 そう言ってアリシアは受話器を置いて通話を切った。もうその電話は来なくなった。




 アンヘルの場合⋯⋯


「もしもし、どちら様でしょうか?」


「オレオレ、俺だけどさー」


「何だコーヤですか」


「そうそうコーヤ。実は困ったことがあってな」


 困ったこと?何でしょうか。魔物を発見したとか面倒なことではないといいのですが⋯⋯。


「実は交通事故を起こしてしまって相手から三百万請求されてるんだ」


「三百万ですか⋯⋯それはまあ、かなりの額ですね」


「けど今金なくてさ⋯⋯」


「なるほど、それでは家に通帳を取りにこればいいじゃないですか。コーヤはお金をたくさん持っているわけですし、払えるでしょう?」


「え?いやーそれは⋯⋯」


 何故が家に戻るのを躊躇っているようですね。そこまで重要なのでしょうか?

 ⋯⋯ん?何かこのようなことをテレビで見たことがあるような⋯⋯。

 ⋯⋯そうだオレオレ詐欺だったはず。ちょっと聞いて見ましょうか。


「もしかしてオレオレ詐欺ですか?」


「!?ちち、違うぞ?」


 明らかに動揺していますね。これはもう確実でしょう。


「オレオレ詐欺なら面倒ですので切ります。本当に三百万が必要なら自宅に取りに来てください。僕はコーヤの部屋の鍵など持っていないので」


 そう言ってアンヘルは受話器を置いて通話を切った。もうその電話は来なくなった。



 ロアの場合⋯⋯



「もしもし〜どなたですか〜」


「オレオレ、俺だよ」


 オレオレ・オレ?変わった名前だな〜。まあいいや。


「それで何の用?」


「実は困ったことがあってさ⋯⋯」


 困ったこと?何だろう?オレオレ・オレさんの困ったことって。間違い電話かな〜?


「それで困ったことって?オレオレ・オレさん」


「オレオレ⋯⋯俺はそんな名前じゃねぇよ!!」


「⋯⋯?」


 じゃあ誰なんだろ?オレオレ・オレ⋯⋯面白い名前だったのに違うのか〜。


「なんでオレオレ・オレとか意味わからん名前になるんだよ」


「だって最初にオレオレ・オレだよって言ってたじゃん」


「何でそうなるだよ?お前は馬鹿か?」


「馬鹿とは失礼な。そこまで頭は悪くないし成績もトップ付近にいたけどな〜」


「そんなこと知らねえよ!!」


「ということでオレオレ・オレさんはどうでもいいのでじゃあね〜」


「おい、ちょっと話を聞⋯⋯」


 話を最後まで聞く気もなく、ロアは受話器を置いて通話を切った。もちろん二度とその電話がかかってくることはなかった。



 ダイアーの場合⋯⋯


「あー電話か」


 何だろうな?というか電話ってどうやって使うんだ?忘れちまった。アンヘルに聞きたいところだが出かけたみたいだな⋯⋯。


「ま、いっか」


 ダイアーは電話の使い方を忘れてしまったので、無視していたが、何回も鳴り続けたので⋯⋯。


「確か電気とかよくわからんもので動くものは全部この管みたいなのを抜けば⋯⋯よし、鳴らなくなった」


 ダイアーは電話のコンセントを抜いた。もちろんオレオレ詐欺もコーヤからの電話も来るはずもなく、後でアンヘルから電話の使い方をみっちり教えられた。


お読みいただきありがとうございました!!

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