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プロローグ
銀河世界の超大国で構成される東銀河領域連合と豊富な資源惑星と生物居住可能惑星が多く分布している西銀河領域の権益を独占しており、経済・軍事ともに急速な成長を遂げている新興国で構成される西銀河同盟の対立は、銀河開拓の歴史が始まって以来、銀河世界の様々な争いを調停してきた銀河開発機構の解体にまで及んだ。
銀河世界に一定の秩序を与えてきた銀河開発機構の解体により、各勢力は自己利益の最大化だけを目的した行動が目立つようになった。
特に強硬な姿勢で自己利益の最大化を行う勢力の一つが東銀河領域連合に属し惑星単位では経済・軍事とも銀河世界一であり、銀河世界の種族分布で多数派を占める人間の発祥地でもある惑星ジ・アースであった。
ジ・アースはその圧倒的な影響力を駆使して周辺惑星を懐柔していくと、東銀河領域連合よりもはるかに政治・経済・軍事の結びつきを強めて、ジ・アースを頂点とする東銀河共和国の建国を宣言。