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五話~オオカミの森と赤い頭巾②~


その森はとても背が高い木々が茂り太陽の光を遮断してとても薄暗い


じめじめした空気が肌を撫ですごく不快な気分にさせられる


『なぁ、アリス。いつまで歩いたらこの森を抜けられるんだ?もうずいぶん歩いてるぞ』


アリスはさっきから、ずんずん前に進むだけでずっと無言だ。しかも奥へ行けば行くほど険しい顔になるのが気になる


『おい、アリス聞いてるのか?』


「うるさい。聞いてる。いいから黙って着いてきなさいよ。たぶんもうそろそろ...」


ウォーーーン


アリスがなにかを言おうとしたとき、何かが吠えた


『なんだ!?』


森の奥から聞こえたその声に反応してアリスは走り出した。


「ここは、名前の通りオオカミが群生してる。初心者用のレベルを上げる為のステージよ。本来なら歩けばオオカミに直ぐ出くわすくらい沢山オオカミが住んでいる森なの」


『だけど俺たちは今まで一回もオオカミを見てないぞ』


声だって聞いたのは今回が初めてだ


「たぶん、ここの役持ちのせいね。ほらあそこ。」


しばらく走った先を指さして、アリスはおれにそれを見るよう促した




飛び散る飛沫。断続的に何かを刺すような音。微かにこぼれる太陽の光に反射したその銀色は、鈍い音をたてて何度もそれに吸い込まれていく


驚くべきは、その行為を行っているのが赤い頭巾を被った少女だということだ。


「あの子がここを管理する役持ち。赤頭巾よ。といってももうあの子は役持ちとしての仕事を放棄してるみたいだけど。」


『役持ちは全員があんなヤバい感じなのか?』


そうであるなら関わりたくない。全力で


「さあ?ただ全員が女王の干渉を受けて私達の敵になるかはわからないわ。」


味方になるにしたってオオカミに馬乗りになって滅多刺しにするようなのを味方にしたくないな


そうこうしてるうちに赤頭巾がナイフを止めてこちらを見た。


「みぃーつけた!」


パチリと目があうと赤頭巾は急にナイフを振りながら満面の笑みで俺たちに向かってきたのだ!!


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