【大怪獣ゲスラ】
日の出とともに怪獣が現れた。
ごく当然のように現れた。
aタイプが叫んだ。
「うわー! おっきい! 友和さん起きて!」
「むにゃむにゃ……なんだよう……怪獣でも……出たのかよ……」
友和は寝ぼけている。
エンタメも興奮して叫ぶ。
「ダンナ! 起きろ! あれを見ろ!」
体長は30メートル程。
ゴジラや他の主流派の怪獣たちのような、50メートル級のヤツじゃない。
「サンダ対ガイラ」のような30メートル級のヤツだ。
出没湖の中央に位置する流木島から、のっそりと巨大な姿を現して、下流の鶴田川までザンブ、ザンブと歩いて行く。
湖面が大きく波打った。
「おっほー! 出たな! 位置取りが良かったな。此処はベストポイントじゃないか! 目が覚めたア」
と友和。【ゲスラ出現】
【江守友和の冒険】 今回はいよいよ怪獣モノでありんす。
ゴジラ出現から半世紀以上。怪獣は我々日本人の伝統であり、サブカルチャーの筆頭株主のようなものでありんすな。
手に汗握って執筆するロッカの鼻息も荒いでありんす。
途中で投げ出したりする時もありんすが、なあに、これだって、手法の一つでありんす。(ホントか?)
ロッカとみども(参照太夫)が挑む、SFスペクタクル巨編。その名も【大怪獣ゲスラ】が始まるでありんすよ。