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リベルの傍観者  作者: えびちゃん。
第十二章 アンゲロス
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〈12−1〉誰だ

 約一時間だろうか、想定より30分も早く依頼の場所についた。

 隣の市、オンプレス、ここは仕事の街だと言われている。理由は有名どころの会社や事務所、ここから働きに出る人がおおいからそう言われるようになったと言われている。

 うりむはオンプレスで一番高い建物の時計塔の上の鼠返しになっているところに座り、ビルや街頭でピカピカしているオンプレスの街を一望していた。

 風は強いが寒いはどうってこと無い。

 依頼は、本部の裏切り者の排除か。

 今回の依頼は急ぎの用だったようで、うりむ……アイクの元に渡ってきた。

 それもそうだなインヴェクタの国民からの信頼はとても強いものだ。日々の最前線で魔物を食い止めたり、街のことも依頼があれば働いてくれ、ポルクス各地に支部がある。本部は支部勤務より何倍も倍率が高いし、支部より何倍も大きくお城のようにそびえ立っている。クイントの会議や集合場所も、もちろんそこだ。そんな本部の裏切りなんて、秘密裏に削除するのが吉だろう。

(ほんと最近になってちょっと出始めたわよね。裏切り者。)

 俺の方にいつの間にか、白い猫がいた。

「なんできたんだ?ココ」

「そら行くわよ。あんたがあまねとろうって野郎といっしょに呑気に学園生活楽しんでんだもん。ちゃんとアイクとして切り替えできるのか見張りに来たのよ」

「えぇぇ〜めんどくさ」

 うりむは上半身を寝そべり、頭に手をあてている。

 しばらく空の星を見ていたら、ぴぴっと音がなった。任務開始の合図だ。

「いくわよアイク」

「わかってるよ」

 俺は肩にココを乗せながら、住宅街の上をバレないように移動し、南の湖を背に、北側の森方面に向かった。

 しばらく行くと廃墟となったコンクリートでできた一階くらいの高さのある建物があった。

 「ここか」

 玄関のようなところから入ると、案の定山賊の装いのした屈強な男たちが斧や鎌を手に襲ってきた。

 「よく堂々と入ってこれたなぁあ!!!」

 うりむは無表情で裁きあっけなく片付けられた。端っこに屈強の男たちは積み上げられ、気絶させられた。

(殺さないの?)

(今回関係者は捕らえるってフェテがな。なんだか重要な情報がを持ってる集団かもって)

 ココと話しているところを見られては危ないので、二人っきり以外はほぼ念話で済ましている。

 (地下があるな)

 アイクが足元を見た。

 (ここだけ、地面の音が少し違う)

 地面をこじ開け地下を進んでいくと、複数の部屋と廊下でできている構造で地下にしては広い空間が広がっていた。地上から見たら廃墟だったが、中にはいってみるときれいに整備された空間のようだ。荒らされている形跡はあるが、研究道具のような機械も見つかった。

(ここはもう使われていないようだな。)

(そうね。人間の生活していた痕跡は残ってるけど、人影は一つもないわね。っt!)

(どうした?)

 ココはアイクの肩を降り前へ進み始めた。

 なにか見つけたのか?

 そう思いあとを追いかける。

 すると扉の前に立ちココは直進しドアを通り抜け入っていった。

 ココは空間を歪ませる異能を持っている。空間を歪ませ通れるようにしたのだろう。

 しかしココの大きさは俺は入れるわけがない。

 俺は大人しくドアノブに手をかけドアを開けた。

 すると今までの部屋取り1周りくらい小さい部屋に5人が倒れ込んでいた。その中の一人の服装はインヴェクタの本部の人間が着用する制服を見に付けている。

(こいつらまだ息はあるわ。おそらくお取りにされたんじゃない?)

(ありがとう。ココ)

 俺は一応息を確認してから拘束魔道具を起動し倒れていた奴ら全員をぐるぐる巻きにし拘束した。

 この魔道具は茨のクイント オリエーヌがつくった作品の1つだ。

 ココの言っていた通り、おそらく居場所がバレたことにいち早く気づき、急いで退去していった感じだな。こいつらは無能と判断されたか、なにかやらかしたのか。まぁ本部の裏切り者のこいつがやらかしたんだろうな〜。命までとらなかったのは、それほど直近だったか、殺すほどの力がなかったか……。

(ココ)

(なによ)

(こいつらは支部の人たちに任せる。オリエーヌの拘束してるから逃げ出しはしないだろう。起きたら面倒だから一応眠り薬をかけとく)

 アイクはどこからか瓶を拘束してる奴らにかけ、ココとその場を離れた。

(多分だろうけど、退去の時間がなかったっぽいから、もうちょっと、痕跡を探そうと思う。)

(了解〜じゃあ別行動しましょ〜)

 と言ったらココは空間を歪ませどこかに行ってしまった。

 ここは、フェテが言ってた集団となにか関係があったのか?

 そう思いながらココと逆側の廊下を進んでいった。


 数十分探索していると、ココからの呼び出しがあり、そっちに向かった。

 俺の方も結構情報が集まったしな。

 ココの方に行くとココは机の上にいた。

 (これ見なさい)

 ココは机の上に置かれていた紙に目を向けてみると、そこには、人造人間の研究記録や、観測記録の一部が書かれており、紙は大半が破かれていた。

 人造人間か……。あぁ!だからか

 俺は持っていた情報との関連き気付いた。

(こっち側では子供部屋のような部屋やおもちゃが置かれている部屋だったり、人が入るくらいの大きさのケースがいくつもあった。)

(!!)

(この施設は、子供の人造人間を作ってたんだろうな……。)

(酷いこともすることね)

 俺は少し寒けがした。

(これってさ〜、ここは子供だったけど、他のとこなら、大人が育成されてる可能性もあるってことだよなぁ……。早く報告しないとエグいことになりそうだな。)

(そうね。予見のクイント様だったら、あらかた知ってそうだけどね。)

(まあそれはそうだな。)

 俺は、フェテに成功の信号を出し、オンプレスの支部の人にここ一体の規制と本部の信頼できるやつに拘束してる奴ら、山賊のフリをした奴らの回収を求めた。

 俺はそろそろ学園に戻らないと日の出に間に合わなくなりそうだからな。無理だ。

 (帰るぞ。ココ)

 (わかってるわよ)

 ココを肩に乗せ入ってきた道を帰っていく。入るときに片づけたやつらに一応拘束魔道具をかけその場を離れた。

 俺たちは支部の職員たちが来るまで、廃墟が見える木の上で待機した。

 ものの10分ほどで職員たちが来てくれたので、それを見てから、学園の方向へと向かった。

 帰りは予定の一時間半かけ戻った。

 無事学園の警備に引っかかることなく、自分の部屋まで帰ってこれた。帰ってきたらろうから本部への呼び出しがあったこと、フェテからの伝言をティマが伝えてきてくれたことを教えてくれた。あと本部にはろうもついてくるようだ。拒否したが、

「僕にも本部に用事があるんで、ついていきます」

 と聞かず、しょうがないから許可した。

 まぁとりあえず本部へは夜行くとして、これから授業だから、制服に着替えろうと部屋を後にした。

「一般教科ってどこまでするんすかね?大体勉強してきてますけど、習ったことないとこだったらどうしよ~」

「そんなこと思ってない風に聞こえるけどな」

「えぇ~!ひどいっすよ;」

「……~」

 ろうとうりむは朝食に食堂へと向かうのだった。

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