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桜咲く4月。やだなぁ。豪太は中学校に行くのが億劫になっていた。
つい数日前まで、そう中学校の入学式までは、豪太は期待しか持っていなかった。
可愛い子と同じクラスになれたらいいなぁ、とか。
いつもの友人たちと変わらずに遊ぶんだろうな、とか。
どんな部活に入ろうか、とか。
成績をバク上げしてランキング上位に入ってモテモテになってやろうか、とか。
考えただけでテンションが上がり、夢は広がるばかりだった。実際に彼がやるか、やらないかは別にして。
しかしクラス分けというものは無情である。豪太と同じクラスになったのは、違う小学校の全然知らない人達。知り合いさえ1人もいなかったのである。全7クラス。4つの小学校から集まる中学校であるがゆえの悲劇だった。
全く新しい人たちと、仲良くなるチャンスだ!友達が増えるチャンスだ!と。
考えようによってはポジティブな状況だが、精神的にはまだ幼い豪太は前向きに捉えられなかった。
さらに、特にクラスメイトに可愛い子も見当たらない。先生もさえない、歴史を担当するおっさんだった。まだキレイな先生だったらよかったのに。
豪太は学校に通うモチベーションが一気にさがってしまった。萎えてしまっていた。
いちど隣の席のクラスメイトに話しかけようとしたが、その瞬間、彼を含めた仲良し同士で会話が盛り上がり、気後れし、声をかけることが出来なかった。そんな感情も豪太には初めてで、なんだか悔しかった。
だから。ここ最近の休み時間中、豪太は窓際の席から外を見てぼんやりすることにしていた。というか、残念ながらそれしかできることがなかった。
後ろの席で、同じく手持ち無沙汰な、内藤というクラスメイトが話しかけてくれ、それなりに彼と話すようになったものの。。。
小学校の時にあった友人とのツーカーの関係と比べると逆に寂しさを感じてしまうくらいで。
豪太の心の中には物足りなさが、しこりのように残ったままだった。
昼休みもすることがないから、教室の窓越しに、校庭を眺めていると、豪太の小学校の時の友達同士が遊んでいる姿を見つけてしまい、嬉しい反面、もやもやしていた。
そこに混ぜてと頼むのは、自分が同じ教室で馴染めていないことが露呈するようで、なにか負けたようで、出来なかった。
ふと、あれ?休み時間って小学校の時はなにしてたっけ?と思い立ち、豪太は必死で思い出そうとした。
友達と無駄話をして笑い合ってた気がする。
なんだかなぁ。現状とのあまりのギャップに、豪太はため息をついた。何をしてたかなんて気にもしないほど、当たり前に楽しい時間だったのだ。
今日の授業は、英語と国語と歴史と数学だった。
ほぼほぼ教科書を読むだけの授業。この学校の先生は馬鹿ばっかりだな。
いなくても自習で出来るやつだ。
しかも自分で頭の中で読んだほうが早い。教科書にのってないような、面白い話をして、生徒に楽しく記憶させるのが仕事じゃないのか?と独りごちる。
一時期、塾の講師の授業が見放題、というYoutubeお試し動画を見ていたことがあって。そのあまりのわかりやすさに、豪太はひどく感動を受けていたのだ。
『ほんとクソばっかだな。』やっぱりため息しか出てこなかった。
ありがとうございました(^^♪




